「ホットサンドイッチが食べたい!」という家族の要望がありまして、はじめはあまり気乗りがしなかったものの、いろいろ調べていくうちに、とっても欲しくなってしまいました。
気乗りしなかった理由は、「ホットサンドメーカー=電気式」だと思い込んでいたからです。
我が家には、ドーナツメーカーやアイスクリームメーカーといった「〇〇メーカー」の類がいくつかあります。どれも使用頻度が少なく、置き場所に困っている現状です。
そこにもう1つ、電気式単一調理マシーンを購入するのはいかがなものか、と考えるわけです。
けれども、その思い込みは間違いでした。
世の中には、電気を使わないホットサンドメーカーがたくさん販売されているんですね。コンパクトで、見た目も可愛らしいものばかり。直火で使えるので、キャンプでも活躍しそう!
というわけで、今回は「直火式ホットサンドメーカー」について、あれやこれやと考えた話です。
直火式ホットサンドメーカーの選び方
BAW・LOO(バウルー)
まずはじめに、これいいな!と思ったのが、「バウルー(BAWLOO)のダブル」です。
お店で実物を見つけ、一目惚れ。見た目のキュートさ以外にも、持った感触や、パンをしっかりとプレスできそうな剛性感に魅力を感じました。
調べてみると、「バウルー」はホットサンドメーカーの元祖的な存在で、一番人気のシリーズだそう。このクオリティなら納得です。
真ん中にラインのない、「バウルー(BAWLOO)シングル」もラインナップされています。
こぼれやすい具材を閉じ込めるにはダブルが最適ですが、具材の量や入れ方には気を使わなければなりません。その点、シングルは厚みのある食材でも、力技で何とかなります。
どちらも肉厚のアルミダイキャストで作られていて、カリリッとしたパンに仕上がることに違いはなさそうです。
バウルーのここが惜しい!
即決で購入しようかとも思いましたが、気になる点が1つ。バウルーのホットサンドメーカーは、上下で分離できないんです。
美味しさに関係することではないので、絶対外せない条件ということではありません。けれども、分離できることでいくつかのメリットがあるのも事実。
- 洗いやすい
- 2枚のフライパンとして使える
- 壊れにくい
キャンプでは、2枚のフライパンとして使えれば、なかなか重宝しそうです。
これぐらいのサイズなら、イワタニの「カセットガスジュニアコンパクトバーナー」の上に乗っけても大丈夫でしょうし、
ウインナー程度のものならパパッと焼けちゃいます。子供がこれを使って調理するのも楽しそう!
ということで、一旦購入は見送りました。
[追記]実際に使ってみると、分離型のメリットは他にもあることが分かりました。
Coleman(コールマン)
分離できることを条件に探してみたところ、やはりアウトドアメーカーのものに行き着きました。
まずはコールマンの「ホットサンドイッチクッカー」です。
BBQコンロでの使用が想定されているので、ハンドルは長めに設計されています。
全長は、バウルーよりも5cm長い、40cm。一見、持ち運びや収納に困るかなと思いきや、ハンドルはネジ式になっていて取り外すことが可能。おまけに専用の収納ポーチまで付属しているので、隙がありません。
外見から、中はフラットタイプかと想像してしまいますが、対角線上にラインのあるダブルタイプです。バウルーは長方形でしたが、こちらは三角形のホットサンドが作れます。
コールマンのここが惜しい!
ランタンマークが焼き印されるのは、キャンプでは楽しさが演出されて良いのかもしれません。
ですが、日常的に使うことを考えると、無地の方が良いように思います。飽きて、目障りに感じてしまいそう。
同じ理由で、CHUMS(チャムス)の「ホットサンドイッチクッカー」や、
LOGOS(ロゴス)の「ホットサンドメーカー」なんかも、候補から外しました。
snow peak(スノーピーク)
分離可能で、余計な焼き印がなく、コンパクトになるホットサンドメーカーとなれば、snow peak(スノーピーク)の「トラメジーノ」です。
トラメジーノとは、正確(?)にはトラメッツィーノ(tramezzino)というサンドイッチのイタリア語。
ハンドルが竹でできていたり、無骨な中にも精緻さを感じるデザインなど、いちいちカッコイイ!
極めつけは、ハンドルが折りたためること。こんなホットサンドメーカー、他にはありません。トランスフォーマー的な魅力を、びんびん感じます。
スノーピークのここが惜しい!
まぶしいほど輝きを放っているトラメジーノですが、よーく考えてみると、なかなかのマイナス要素が隠れています。
パンの耳ごと入らない
トラメジーノは同時に2個のホットサンドが焼けるんですが、容積そのものが小さいので、パンの耳が付いたままでは入らない構造になっています。
なので耳を切り落とさなければならず、調理に一手間かかってしまいます。
食パンを入れ、具材を詰めて焼く。気軽に調理できるのは、キャンプに限らず、毎朝食には重要なことです。
ハンドルが短い
全長は330mmで、ハンドル部分までが約200mm。
BBQコンロで使うには、もうちょっと長い方が安心かな。性格的に、せっかくの美しい竹製ハンドルを焦がしてしまいそう。
高価
まぁ、スノーピークなんで。。定価が7,300円(税別)。他のホットサンドメーカーと比べて、飛び抜けて高価。1.5〜3倍近い値段設定です。
「同時に2個作れるから2台分の値段だ」と考えることもできそうですが、ちょっと敷居が高いです。
コーティングが不安
内面に施されたシリコン加工のコーティングが剥がれやすい、というレビューを目にしました。
ホットサンドメーカーというものは、密閉に近い状態で焼くため、フライパンで焼くよりも、内部は高温になります。直火式だと、なおさらです。
高温状態というのは、コーティングに負荷がかかる状態であって、劣化の原因になります。
シリコン加工はフッ素加工よりも高温に強い、と言われていますが、それでも高温状態は避けたいところです。
これはフッ素加工やテフロンにだって言えることなので、トラメジーノに限らず、これまで見てきたアルミ製のホットサンドメーカー全般に当てはまります。
なのでコーティング前提のアルミ製品も、候補から外すことにしました。
及源(おいげん)
アルミ製以外のものとなれば、鉄製。選択肢は限られてきます。
ひとつは、及源(おいげん)の作るホットサンドメーカー。鉄といっても南部鉄。鋳鉄製です。
鋳鉄製品で思い出すのが、ロッジのスキレット。これで作る料理に惚れ込んで、我が家には10インチと12インチ、2つのスキレットがあります。
そのホットサンドメーカー版だと考えれば、美味しさに期待して購入することができます。
及源のここが惜しい!
これまで購入の条件にしてきた「分離可能」や「コンパクトに収まる」といった機能を持ち合わせていません。南部鉄製であることが最大の特長であり、唯一のウリです。
若干、容積が小さいことや、噛み合わせの精度が悪い、といった評価も見られます。”南部鉄の魅力”オンリーで選んでしまっては、あとあと後悔しそう。
COGHLANS(コフラン)
そんなこんなで混迷にはまりかけた矢先に、偶然見つけたのがCOGHLANS(コフラン)のホットサンドクッカーです。
コフランとは聞き慣れないメーカー。「MAG-LITE(マグライト) 」や「YETI(イエティ)」などを扱う、A&Fのアウトドア用品ブランドのひとつです。
このホットサンドメーカーは、これまで見てきた全ての条件が当てはまります。
- 上下の分離が可能
- 焼き印なし
- ハンドルが取り外せて、コンパクトに収まる
- パンの耳を切らなくても、そのまま焼ける
- 定価は3,200円(税別)と手頃
- 鋳鉄製
僕にとって、理想のホットサンドメーカーです。
あとがき
というわけで、コフランのホットサンドクッカーが到着。早速、レビュー記事を作成したので、
合わせて読んでみてください。