昨年あたりから、ぼちぼち始めるようになった「釣り」。
友達に誘われるがままに行った海釣りがとっても楽しくて、家族全員(特に子供たち)が魅了されてしまいました。
非常にのんびりしたペースではありますが、徐々に知識と道具、経験を積みつつある初心者フィッシャー1年目の現在です。
いきなりですが、今回は「折れた穂先の直し方」という失敗談交じりの話から。
持ち出し3回目で、ロッド(竿)の穂先が折れちゃった!
しばらくの間、竿や道具は友達のものを借りていました。そろそろ自分のものを欲しくなり、購入したのがGWを過ぎたあたり。購入後、3回目の釣行(ちょうこう)にて、穂先を折ってしまいました。
原因は、竿を地面に寝かして置いていたこと。
やっちゃいけないと教えてもらっていたことなのに、雑な性格が仇となりました。竿の存在に気付かずに下の子が踏んづけてしまい、先端から3cmほどのところで、あっけなくポキッ。
交換パーツでまるごと換えるか、お店に持って行けば直してくれたりもするようですが、損傷的に自分で直せそうな感じだったので、DIYすることにしました。現地で同じトラブルに見舞われた時、ささっと直せるようになっておくと安心ですしね。
穂先の修理
修理の手順は以下のとおり。
- 折れた穂先を温め、トップガイドを外す。
- 竿の先端を削る。
- 接着剤で、トップガイドを竿に取付ける。
修理に必要なものは、
- 熱源(ライター、ガスバーナーなど)
- トップガイドをつまむための道具(ペンチなど)
- 竿の先端を削る道具(カッター、ヤスリなど)
- 接着剤
です。
それでは各工程を、詳しく見ていきましょう。
1.折れた穂先を温め、トップガイドを外す
まずはトップガイドを外すために、折れた穂先をガスバーナーで炙ります。
トップガイドと竿は接着剤で固定されています。軽く温める程度で接着力が緩まるので、ペンチを使って取り外します。
黒い煙や、パチっという燃える音がしたら、取り外しのタイミング。
あまり炎に近付けすぎると、あっという間に燃えてしまい、トップガイドが勢いよく飛び出してくる危険があるのでご注意を!
当然ながら、温めたトップガイドは熱いので、できればペンチは2本用意する方がいいかと思います。
熱源はライター程度の炎で十分です。写真(↑)のような、ガスバーナーでなくても大丈夫。我が家にライターが無かったことと、実際の釣行に持って行くことを想定して、キャンプでおなじみの『イワタニ カセットガスジュニアコンパクト』を使ってみました。
荷物に忍ばせておけば、お湯を沸かしてコーヒーやスープを飲んだり、カップラーメンを作ったりできるので重宝しています。
2.竿の先端を削る
竿の先端そのままでは、トップガイドを取付けることはできません。竿は、根元に向かうほど太くなっているので、折れた位置が先端から数センチであっても、少し削ってやる必要があります。
削るための道具は、カッターでもナイフでも、ヤスリでも構いません。今回たまたま道具箱にあったのがカッターだったので使った次第です。
細かな作業になるので、ヤスリを使う場合は番手の大きい(=目が細かい)ものを使うほうがいいと思います(#180ぐらいかな)。
最初から大胆に削ってしまうと、細くなりすぎてトップガイドがユルユルになってしまうので慎重に。少しづつ、様子をみながら削っていきましょう。
トップガイドをはめ込む時に、きついぐらいの方がしっかりと定着します。
3.接着剤で固定
いい感じに削れたら、竿に接着剤を塗り、トップガイドを取付けます。
今回使用した接着剤は、コニシボンドの『ウルトラ多用途(レギュラータイプ)』。これもたまたま道具箱にあったものです。
竿はカーボン(or グラス)製、ガイドはステンレス(or チタン)製という組み合わせ。要は、これらが接着できればいいわけで、大抵の瞬間接着剤はOKなはずです。
現場での応急処置グッズとして『ホットグルー』という専用品もありますね。
トップガイドとセットで売られているので、ひとつ持っておいてもいいのかもしれません。
けれども、あくまでも緊急対応用。メーカーの説明によると、
- 釣り場で修理したトップガイドパイプ部を炎であぶり、ラジオペンチ等で穂先から外します。
- 穂先部に残ったグルーを取り除いてください。
- ロッドが短くなり、ガイドバランスが以前と変わるため、他のガイド位置も修正が必要です。
- ちょうど合うサイズのトップガイドを二液性エポキシ接着剤で付けましょう。
のように、後ほど本固定するよう注意書きがあります。
確かに、1年ほど使った後、ガイドがすっぽり外れてしまいました。メーカーが推奨するエポキシ樹脂系接着剤で補修し直した記事がこちらになります。
「ウルトラ多用途」よりも頑丈そうです。
はみ出した接着剤は、乾燥後に削って完成!
作業にかかった時間は、約10分。プラモデル経験者なら楽勝です。
あとがき
怪我の功名とはこのことで、今回のアクシデントを経験したことによって、釣りに対する壁がひとつ取り除かれたような心境です。
壊してしまったらどうしようと、びくびくしながらキャスティングしていたものが、何とかなるさと、思い切り振り切れるようになったのは、飛距離に反映されます。
目指すは、「キャンプ先で、ちょっと糸を垂らしてみる」的な、軽快かつシンプルな釣りライフ。そのためにも、こうした修理のテクニックって重要だと思います。
ちなみに僕が購入したのは、リールとロッド、そしてケースがセットになったこの商品。WILD-1で色違いを購入しました。
扱いやすい長さと硬さで、サビキ釣りからチョイ投げまでこなせるので入門用におすすめです。