『土釜おこげ(無印良品)』レビュー|失敗で学んだ火加減と沸騰の関係。

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)

「土鍋で炊いたご飯は、旅館のシメで出てくるレベルに美味しい!しかも意外に簡単!」というのが、前回のお話。

土鍋でご飯を炊くのは意外に簡単!炊き方と飯盒で炊いたものと比較。
白ご飯が美味しいと、幸せを感じます。 けれども我が家の炊飯器は、圧力機能すらない平凡な炊飯器。とてもじゃないけど、「炭火+飯盒」で炊いたよ...

もっちりやわらか系の仕上がりでとっても美味しく、今年に入ってからずっと、晩ご飯は土鍋で炊いたご飯を食べています(朝は、予約炊飯が必須なので炊飯器使用)。

難しいと思っていた火力の調整も、想像していたような複雑さはなく、慣れてしまった今では、おかずを作る流れの中でできちゃいます。AT車からMT車に乗り換えたときのように、あーだこーだ操りながらご飯を炊くのが楽しい。

こうしてハマってくると、炊飯専用の土鍋を欲しくなるのがお決まりのパターン。専用鍋ならもっと美味しくご飯が炊けるんじゃないかと、妄想が膨らみます。調べてみると、無印良品の『土釜おこげ』の評判が良く、値段も手頃、というわけで早速購入してみました。

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「土釜おこげ 3合炊き(無印良品)」

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|正面

4人家族の我が家では2合炊きじゃ足りないだろう、ということで3合炊きを買いました。白米だけならまだしも、炊き込みご飯ともなると3合でも足りないぐらいなので。子供の成長は早い!いや大人もか、いやそれは衰退か。

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|斜め上から

一般的な土鍋にくらべると、縦横比が異なります。一般的なものは横に広く、底面積が大きい。一方、土釜おこげは縦に長く、寸胴鍋的なフォルムをしています。

我が家のビルトインガスコンロには「炊飯モード」というものが付いているのですが(今まで一度も使ったことがない)、それに適したお鍋の形状というのが説明書に記載されています。

ガスコンロで炊飯するのに適した鍋

  • フタが重く、鍋本体に落とし込むような形になっているもの。→◎
  • フタと鍋にすきまがないもの。→◯
  • 鍋のフチが高いもの。→◎
  • 鍋は深いもの。→◎
  • 鍋底が平らなもの。→◎

土釜おこげに備わっている項目を、◎と◯で表しました。土釜おこげのフタは、本体にただ乗っけるだけの、自重で押さえ込む仕組みなので、密閉性が確保されているわけではありません。なので「フタと鍋にすきまがない」という項目は当てはまらないですね。

「炊飯モード」に適した鍋

ちなみにこの「炊飯モード」、そもそも土鍋は適していないようです。温度が正しく検知できない、というのがその理由。やっぱりこのモードは使わないなぁ。

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|フタの裏側

土釜おこげは伊賀焼。粒子が粗く(多孔質)という特徴を持っています。メリットは、

  • 遠赤外線効果が高い
  • 蓄熱性が高い
  • 耐火性能が高い
  • 通気保湿効果がある

デメリットは、

  • 水漏れしやすい
  • ニオイがつきやすい

基本的にはご飯専用なので、ニオイの件はスルーしても大丈夫でしょう。どうしても気になる場合は、茶殻やお酢を入れて煮立たせると良いそうです。

それよりも水漏れが気になりますね。対策としては「目止め」をすることです。お粥を炊くんですね。初めて使うときはもちろん、底にヒビが入ってきたときにも有効な手段だそうです。要は、糊化したデンプンで埋めてしまうわけです。こういうナチュラルなメンテナンス方法は、割りと好みです。

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|目止めする(お粥を炊く)

八分目くらいまで水を入れ、水量に対して5分の1程度の冷ご飯を入れます。フタをして弱火にかけ、じっくりと沸騰させます。

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|目止めする(お粥を炊く)

お粥が煮上がったら、フタをしたまま放置。冷めたらお粥を取り出して、水洗いして完了。コーティング作業をしているようで、なんだか楽しい。

初めての炊飯は失敗!

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|炊飯

目止めも終了したので、説明書通りにお米を炊いてみました。

  1. 鍋の中で洗米、水切り。
  2. お米の合数×200nlの水を入れ、20分ほど浸漬。
  3. 中火にかける。
  4. 15〜17分後にガスを止め、フタをしたまま20分程蒸らす。

一般的な土鍋炊飯の手順よりも、工程が1つ少ないのがポイント。弱火に火力を落とす工程がありません。土釜おこげは、フタと本体がとても分厚く作られているので、ガスを止めた後も追い炊き効果が維持されるんですね。こりゃ楽チン!

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|初の炊飯

んでもって、初めての炊き上がり。

一見、上手く炊けているようですが、実は失敗しています。表面は芯が残っていて、底はべちゃっとしている。「簡単に炊ける」というレビューは多く見るけれど、「失敗した」という声はほとんどなかったので、結構ショック。

失敗の原因は火力にあり

失敗した原因は何か?

やはり火加減です。といっても土釜おこげの場合、火力の調整は最初の”中火”だけなので、これしかないわけですが。

そこで、

  • 中火→”強めの中火”
  • ガスを止めるタイミングを、時間→”沸騰後1分”

にそれぞれ変更してみたところ、

土釜おこげ 3合炊き(無印良品)|60点の炊き上がり

なんとか合格点には到達しました。

使うガスコンロにもよるのでしょうけど、我が家のコンロの中火では火力不足だったんですね。しかも火力不足のまま15〜17分でガスを止めたもんだから、沸騰まで至らなかったと想像できます。

味そのものは、美味しく感じました。お米本来の甘みが引き出されていて、我が家の炊飯器には到達できないレベルの美味しさです。

けれども食感が良くないんですね。ベチャつきが残っていて、弾力に欠けてしまっている。お米の一粒一粒が立っていて、噛むと若干の跳ね返りを感じつつも、中はもっちりしている、というのが理想なんですけどね。炊き方を工夫すれば何とかなるのかな。ちょっくら研究してみます。

あとがき

「中火に15〜17分かけた後、ガスを止めて20分放置」

一文で書けてしまうほど簡単操作の土釜おこげですが、時間表記を鵜呑みにしてはいけません。だいたいこれぐらいの時間で沸騰するよ、という目安でしかありません。あくまでも重要なのは”沸騰”です。

沸騰したかどうかは、鍋とフタのすきまから蒸気が吹き出してくることで分かります。それから1〜2分後にガスを止める、というのが自然の摂理に則った方法。説明書にも書いてあることですが、注書き扱いになっているので見落としていました。あれは変えたほうが良いと思いますよ、無印さん。

そう考えてみると「浸漬時間は20分」とか「蒸らしタイムは20分」とかも怪しいもんで。このあたり、カスタマイズの余地がありそうです。

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