我が家のキッチンは狭い。中古の戸建て住宅をリフォームしましたが、建物の構造的な理由でキッチンの間口幅を変更できなかったのが原因です。
なかでもシンク脇のスペースが全く無く、水切りカゴの定位置が後方作業台の上になってしまうのは、かなり不満。洗う食器が少なく、食洗機を使うまでもない時に、水切りカゴをよいしょっと移動させ、洗った後またよいしょっと戻さなければならず、かなりのストレスです。
食洗機を水切りカゴ代わりに使う手もありますが、鍋など大きなものが入らず、結局水切りカゴを使うことになります。
というわけで、シンクの上に置ける水切りカゴを導入しました。かなり使い勝手が良いので、レビューしたいと思います。
ベルメゾン「シンクに渡して使える伸縮水切り」
購入したのは、ベルメゾン の「シンクに渡して使える伸縮水切り」(以下、伸縮水切りカゴ)という商品。
水切りカゴなんて、ホームセンターやそこいらで売っているものとばかり思っていましたが、いざ買おうとすると、ちょうど良いものが見つかりません。色やデザインの問題ではなく、サイズが合わないのです。
幅的には狭い我が家のキッチンも、奥行きは63cmといっぱしのサイズ。シンク部分の一段へこんだ奥行きも54cmあり、これをまたぐ長さの水切りカゴは、身近な店舗には売っていなかったというわけです。
「伸縮水切りカゴ」のカタログ表記上の長さは57cm。けれども、どこからどこまでのことを指している長さなのかは、掲載されている情報だけでは分かりませんでした。
シンクと接地する脚の間の距離なら良いわけですが、仮にカゴが張り出した形状であって、その長さを指すのであれば問題です。
また写真(↑)の通り、接地幅にも余裕があるわけではないので、例えばステンレス棒の直径分ズレるだけでも設置可能かどうか微妙になるわけです。
実際のところ57cmという寸法は、接地する脚の間の距離のことでした。シンクに横たわるステンレス棒の外から外までの長さです。
一方、ステンレス棒が垂直に接地している前方の脚は、若干オフセットしているため、間の距離は58cmと、少し広く作られています。よって我が家のシンクでは使うことができます。
こうした商品は、設置可能かどうかが死活問題なので、カタログやWEBサイトには細かな寸法が分かるよう、図面の掲載を望みます。
懸念していた寸法問題がクリアできれば、非常に使い勝手の良い商品だと思います。
めいっぱい伸ばした時のサイズは約37cmと、かなりの大容量。家族4人分の食器なんて余裕で置けますし、鍋やフライパンなど大きなものでも大丈夫です。
ステンレス棒の直径は、太い部分で約4mm、細い部分で約1.8mmのものが使われています。造りもしっかりしているので、土釜おこげやスキレットのような重量物を乗せることも可能です。ただし、たわみは発生するので、長時間の使用は避けた方が良いかもしれません。
縮めた時のサイズは約20cm。通常は、この状態で事足りることがほとんどです。
食洗機に対応していないものや高級な食器、水筒やペットボトルなどを手洗いして乾かします。お弁当用のシリコンカップなど細かいアイテムは、別途オプションの「小物用トレイ」が便利です。
また「グラスホルダー」や「カトラリーホルダー」も揃えれば、さらに使い勝手はさらにアップするはず。
先述のとおり、我が家のシンクは接地幅に余裕がありません。そのためギリギリな置き方になってしまうわけですが、脚に装着したシリコンが良い働きをしてくれているおかげで、一切ズリ落ちることなく使えています。重量物を入れても、多少荒く使っても安定しています。これは正直、意外でした。
あとがき
シンクに水切りカゴを設置することで狭くなり、シンク自体の使い勝手が悪くなってしまうのではないかと心配していましたが、洗った食器をサッと置ける動線の効率化のおかげで、むしろ使い勝手は良くなりました。
伸ばした時には多少の窮屈さは感じるものの、作業の邪魔になるほどではありません。シンクの幅が80cmであることも大きいですが、普段そこまでの広さを使っていなかったのだと、改めて知ることになりました。端っこ20cmなんて、ほぼデッドスペースなんですね。
水切りトレイに水垢が付きやすいという弱点は、クエン酸で解決です!