今回培養するのは、グリコの『BifiXヨーグルト(以下、ビフィックスヨーグルト)』。
ビフィックスヨーグルトには「加糖」や「脂質0」、「フルーツ味」といった種類がありますが、まずは砂糖不使用の「プレーン」に挑戦。
果たして、無事に培養できるのか。以下レポートです。
『BifiX(ビフィックス)ヨーグルト』とは
ビフィックスヨーグルトは2019年にリニューアルされ、100%野菜由来の食物繊維「イヌリン」が配合されるようになりました。他の食物繊維(難消化性デキストリン)よりも、腸内での発酵力に優れているらしいです。
商品名にもなっている「BifiX」は、グリコ独自のビフィズス菌だそうで。「X」は大文字表記。「スパルタンX」とか「プロジェクトX」とかのような究極感があるのか、ないのか。
オリジナルの状態は、かなりトロトロ。これまで食べたヨーグルトの中で、最も液体に近い。傾けると、こぼれ出しそう。
容器に入れたら、瞬時に広がるユルユル状態。もはや飲むヨーグルトです。
公式サイトを見てみると、このプレーンタイプは
シリアルなどにもおいしく絡めやすい”なめらか食感”
とあります。なるほど、意図したものだったんですね。確かに、これだとシリアルと食べやすい。
でも、元がこんなにユルユルだと上手く培養できるのか、いささか不安です。
『BifiX(ビフィックス)ヨーグルト』を培養
準備&設定
それでは、いつもの通り「ヨーグルティア(タニカ)」を使って培養します。
底を覆う程度の少量の水を入れ、電子レンジで容器とスプーンを殺菌(500Wで1分30秒)。種菌として、ビフィックスヨーグルトを100gほど投入し、牛乳入れかき混ぜます。
元がユルユルだったので、牛乳と混ぜ合わせてる感覚がありません。ただただスプーンを回してる感じ。大丈夫かな。
終始、液状。はてさて、どうなることやら。
ヨーグルティアで、
- 温度:41度
- 時間:10時間
に設定。
いつもはこれで固まりますが、今回はどうでしょう。もっと温度が高い方が良いのか、あるいは発酵時間を長くした方が良いのか。やってみなくちゃ分かりませんね。とりあえず一晩待ちましょう。
完成
というわけで、翌朝。少しドキドキしながら取り出してみると、おや?ユルくない。
スプーンですくってみても垂れ落ちない。エッジも形成されているし、固形物と呼んでも、ギリギリおかしくないぐらいには固まっています。
味の方は、マイルドで食べやすく仕上がっている印象。オリジナルが少し酸味を感じるものだったので、それよりも優しい。ほんのり甘く、砂糖やハチミツを入れずとも美味しくいただけます。
また、なめらかクリーミーな食感はオリジナルと大差無し。培養大成功!と言ってもいいんじゃないでしょうか。
あとがき
こんなにユルくて本当に固まるのか疑問でしたが、全く問題ありませんでした。むしろオリジナルよりも美味しく思うのは気のせい?
本種よりもユルくなるのが当たり前でしたが、まさかの逆パターンという結果に。こんなこともあるんですね。発酵の世界は奥が深い。
安定のヨーグルティアです。
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