キャンプでも活躍しそうな「直火式ホットサンドメーカー」について、あれこれ検討した結果、COGHLAN’S(以下コフラン)の「ホットサンドクッカー」を購入しました。
僕がホットサンドメーカーに求めた条件(以下参照)
- 上下の分離が可能
- 焼き印なし
- ハンドルが取り外せて、コンパクトに収まる
- パンの耳を切らなくても、そのまま焼ける
- 鋳鉄製
- 手頃な価格
が全て備わっています。特に「パンの耳まで焼ける」のは、かなりオススメ!
ホットサンドイッチで一番美味しい部分はパンの耳、と言ってもオーバーじゃないほど、フワッカリッに仕上がります。
それでは以下、レビューをお届けします。
COGHLAN’S(コフラン)A&Fホットサンドクッカー
外装は、プレート部分に厚紙が巻かれただけの、とってもシンプルな姿で届きました。
裏面には使用方法が記載。
シーズニング済ということなので、到着してすぐに使うことができます。
ロッジのスキレットもそうですが、最近の鋳鉄商品はシーズニング済のものが増えてきましたね。
輸入元はA&F(エイアンドエフ)。
コフラン社自体はカナダの会社で、450種類以上もの商品を取り扱うアウトドア用品メーカーです。
このホットサンドクッカーは、A&Fがコフラン社に特注して作ったもの。いわゆるコラボ商品です。
なので上面のプレートには、コフランとA&Fのロゴマークが浮彫りにされています。
いい感じのマークとレイアウトだなぁと思っていたら、A&Fのロゴマークのデザインは佐藤卓さんということを知り、非常に納得。
「キシリトールガム」や「おいしい牛乳」などのグラフィックデザインをされた方で、大好きなデザイナーの一人です。
余談でした。
鋳鉄と木製ハンドルの組み合わせが美しい。
ハンドルを含めた全長は約36cm。もともとコフラン社で扱っていた キャンプクッカー
(正式名称はキャンプクッカー)は、キャンプ寄りに設計されていたためか、全長が約66cmと長いものでした。
これじゃあ家庭で使うには長すぎる、ということで短く設計されたのが本製品、と予想します。
ハンドルとプレートの接合部はネジ式になっているので、取り外すことができます。
約19.5cmのプレートと、ほぼ同じ長さ。非常にコンパクトに収まります。収納袋が付属していれば完璧だったのに。惜しい!
プレートも上下で分離することができます。
ヒンジ部分は引っ掛けるだけの構造。結構ゴツくて、焦げカスなどが溜まりにくく、洗いやすい構造になっています。
上面プレートとハンドル(写真手前)には、少し角度が付けられています。これがバネの役割を果たし、しっかりと密閉する力となるわけです。
ハンドルもがっちりロック。裏面を焼くときにひっくり返しても、ピタッとくっついて、ずれる気配はありません。
工作精度は甘い。ハンドルを取付ける穴の位置が、中心から少しずれてしまっています。生産地は某国。使用上は問題なく使えるので、ご安心を。
鋳鉄製ということで、重さは1.4kg。アルミニウム合金製なら、28cm径のフライパンでも700g程度なので、かなりのヘビー級です。
けれども、コンロに置いた時のバランスは良く、安定感は高い。
イワタニの「ガスジュニアコンパクトバーナー」との組み合わせでも、バチッと決まります。ん?でもこれは、バーナーの方を褒めるべきなのかな。
実際に、ホットサンドを作りました
それでは実際にホットサンドを作ってみましょう。
まずは、パンにバターを塗ります。
冷蔵庫から取り出した直後のバターでは固くて塗りにくいので、10秒ほどレンジで温めます。
バターを塗った面を下(プレート側)にし、塗っていない面に具材をのせます。今回は、
- とろけるスライスチーズ ×1枚
- トマト ×1切
- ピザ用のチーズ ×適宜
- 塩・コショウ(粗挽き)×適宜
のダブルチーズ・サンドにしました。
具材の量は、これでもまだ少ないぐらい。プレート内の容積はなかなかのものなので、たっぷりのっけても大丈夫です。
逆に具材が少ないとプレスが効きにくくなってしまうので、ボリューミーに作りましょう!その方が美味しいですしね。
具材をのっけたら、もう一枚のパンをセットします。
こちらもバターを塗った面はプレート側になるように。そうすることで、焼き色が綺麗になり、表面がカリリッと仕上がります。
かなり厚みがあるように思うかもしれませんが大丈夫。
パンの耳を押し込みながら、もう一枚のプレートでプレスしていきます。
コフランのホットサンドクッカーは、市販の食パンよりもひと回り大きなサイズなので、徐々に押さえ込んでいけば、はみ出すことはありません。
鋳鉄は蓄熱性が高い反面、温まるまでに時間がかかります。
なので
- 焼き始め〜1分:強火
- 1分〜2分半:弱火よりの中火 → 引っくり返して、反対面を焼く
- 引っくり返して〜1分:弱火よりの中火
- 1分〜2分半:弱火
という流れで火加減をコントロールするのがおすすめ。
でも、中に入れる具材やパンの厚みなんかでも変わってくるので、状況によりますね。
途中でプレートを開け、焼き具合を確認するのは全然オッケー。様子をみながら、仕上げましょう。
開始1分ほどで、トマトの水分がふつふつする音が聞こえてきます。前半折り返しの合図です。
綺麗に焼き上がりました!
耳までしっかり焼けて、きちんとプレスされています。具材が飛び出るようなこともありません。
プレートが分離できるので、ホットサンドを取り出すのも楽チン。
きっちり油引きのメンテナンスを行っておけば、こびりつかず、逆さまにするだけでポロンと落ちてきます。
完成!
外はカリカリ、中はふわふわ。とろりと溶けたチーズとトマトの水分が混ざり合って、最高に美味しい!
ちなみに今回使った食パンは、ヤマザキの「ロイヤルブレッド」の6枚切です。
6枚切の食パン2枚&具材が、美味しさのあまり、ペロリと食べれちゃう(しかも、まだまだ食べられる)ので、食べ過ぎには要注意です。
あとがき
スノーピークの「トラメジーノ」は、パンの耳を切り落とさなければいけないようです。
はっきり言って、もったいない!と思います。ホットサンドイッチは、パンの耳こそ食べるべきです。
トースターで焼いたときのような、耳だけが固く、パサつくようなことにはなりません。むしろクッキーのようなしっとり感が残っていて、絶妙な食感なんです。
市販の食パンの1辺は、11cm〜13cmぐらいなんで、そのサイズ以下のホットサンドメーカーの場合、パンの耳まで焼けるかどうかは、よく調べておく方が良いと思います。
コフランのホットサンドクッカーは、ホントおすすめです。
レシピ本はこちら。