近所のお得系スーパーにおいてあるヨーグルトといえば、
- ブルガリアヨーグルト(明治)
- R-1ヨーグルト(明治)
- プレーンヨーグルト(PB商品)
の3種類。ここ1年の間は、これらを行ったり来たりで培養してきました。ほぼ毎日のことなので、あの時のような探究心は消えていたのです。
マンネリ化した我が家のヨーグルトライフに喝をいれるべく、初心に返って、どんどんと異なるヨーグルトを培養していきたいと思います。
今回は、明治の『おいしいカスピ海』です。
『おいしいカスピ海』の特長
カスピ海ヨーグルトといえば、フジッコの「カスピ海ヨーグルト」が有名です。
けれども今回、培養するのは明治の『おいしいカスピ海』。何か狙いがあってのことなのか。いえ、何もありません。たまたま近所のドラッグストアにおいてあったからです。
『おいしいカスピ海(明治)』と『カスピ海ヨーグルト(フジッコ)』の違い
一般的なカスピ海ヨーグルトの特徴として、
- 普通のヨーグルトよりも粘り気がある
- 比較的、低温(20〜30℃)で培養可能
- クレモリス菌という乳酸菌で作られる
といったものがあげられます。
両製品ともこれらの特徴を備えていますが、『おいしいカスピ海(明治)』の方は、サーモフィラス菌という乳酸菌も使って同時発酵させている、といった違いがあります。
サーモフィラス乳酸菌は、『ブルガリアヨーグルト(明治)』にも用いられている乳酸菌で、この菌が入ることにより、酸味が抑えられ、マイルドな口当たり良いヨーグルトに仕上がるそうです。
確かに、『おいしいカスピ海』は酸っぱさがありません。ただし、フジッコ製品と食べ比べをしたわけではないので、暫定的な感想にはなりますが。
と、このような特徴が消えることなく培養できれば、めでたしめでたし、ということになるのですが、結果やいかに。
『おいしいカスピ海』を培養
準備&設定
前準備は、いつもの通りです。
- 【殺菌】内容器に少量の水を入れ、内フタ、専用スプーンと一緒にレンジでチン
- 【種菌】『おいしいカスピ海』を100g程度と牛乳1Lを入れ、よく混ぜる
- 【発酵】内フタ、外フタを閉め、ヨーグルティアにセット。スイッチポン!
幾度となくこの作業をしてきたので、ほとんど頭を動かすことなく、流れ作業で出来てしまいます。ですが、これが油断というものです。発酵温度&時間設定を、いつもと同じにしてしまいました。
- 【温度】41℃
- 【時間】7時間
先ほど書いたように、カスピ海ヨーグルトは低温(20〜30℃)で発酵できることが特徴です。しかも『おいしいカスピ海』のWEBサイトには、「時間をかけてじっくり発酵」とあります。はたしてこの設定でうまくいくのでしょうか。
完成
バン!結果オーライ、成功です。何とか上手くいきました。
粘り気はオリジナル状態よりも、やや劣るものの、口当たりのよいマイルドな味わいは健在です。分離しやすい性質なのか、1日経過した後、ホエイ(乳清)の量が多いように思いました。粘り気の副作用なのかな。
オリジナルと比べて、80%の仕上がりといった印象なので、まぁ良しとしましょう。
あとがき
カスピ海ヨーグルト研究会のWEBサイトを見てみると、
発酵温度は、20℃~30℃になるようにする。暑い季節は冷房のある部屋で、寒い季節は暖房のきいた部屋で発酵させてください。
と書いてありますね。やはり41℃は高過ぎるのか。
適正環境では、また違った結果になるかもしれません。
- 【温度】25℃
- 【時間】12時間
ぐらいで発酵させたら、どんな感じになるのか。次の機会にチャレンジしてみたいと思います。
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