食パン専門店じゃない街の普通のパン屋さんにも、美味しい食パンは存在します。今回は滋賀県の高島市朽木の「宝牧場しぼりたて工房」にお邪魔しました。
牧場に併設された店舗は、ソフトクリームやプリンといった乳製品スイーツをメインに、しぼりたての牛乳を使ったバウムクーヘンやパンが所狭しと販売されています。
止まらないワクワク感の中、『ミルク食パン』を購入。もっちり食感がタマラナイ!
というわけで、早速レポートしたいと思います。
滋賀・高島|朽木の宝牧場しぼりたて工房の『ミルク食パン』
店舗外観
「農林水産大臣賞受賞」やら「ミルクバームクーヘン」やら、とにかく店舗外には色んなものが貼ってあってあります。がちゃがちゃした雰囲気。お世辞にも、おしゃれ感はありません。
牧場併設と聞いていたので、もっとナチュラルな雰囲気かと想像していましたが、外観・内観ともかちっと綺麗で、なんとなく拍子抜け。
ウィンドウ越しに見えるバウムクーヘンも、なんだかオブジェのように見えてしまう。でも、どうやら本物。
うって変わって、立て看板や店舗前イートインスペースに置かれた机や椅子、ブランコなどは手作り感満載。ウッディな感じが素敵。
真横に牛舎があるためニオイは強烈なせいか、ここで飲食されている方はいませんでしたが。
誰もいないことを逆手にとって、あえてニオイの中で「ソフトクリーム」をいただきました。これがめちゃウマ!
しっかりと濃厚なミルクの味がするにも関わらず、甘さはすっきりしていて後味が爽やか。コクと甘みは別物なんですね。これなら5本は食べられます。
同じしぼりたてミルクで作られた食パンにも期待が高まります。
ミルク食パン(イギリス)
食パンは、角型やらサイズ違いなど、いくつかバリエーションがありました。購入したのは、もちろん『ミルク食パン』。
商品名は「イギリス」。もこもこの山型食パン。元気に発酵した証拠。
めっちゃもこもこ!ふわふわ確定。片手で持つと、自重でぐんにゃり曲がります。
内容量は1斤となっていましたが、重さを測ってみると724g。軽めの2斤サイズといったところ。
トップの焼き色は濃い目ですが、型に収まっていた側面部分はかなり淡い仕上がりです。見事なツートンカラー。
トップ部分には割れも見られます。パリッとしている。
パン切り包丁でカットしてみると、切りカスはほとんど出ませんでした。トップから数枚、パリッとした欠片が落ちたぐらい。
断面を見ると生地が引き合っていて、かなり粘りがあるんじゃないかと予想します。
それでは、いよいよ食べてみましょう。まずは焼かずにそのまま。
裂いた感触はふんわり。口に含むともっちもち。噛んでも噛んでも無くならない、お餅のような食べ心地です。
濃い焼き色部分は、しっかりと皮が形成されていて、若干噛み切りにくさを感じます。淡い部分が溶けるような感触で、コントラストがおもしろい。
甘さは控えめ。最初は普通に美味しい食パンかな程度でしたが、噛むほどに味わいが増していきます。小麦の風味よりも、ミルクとバターのコクを強く感じます。
お次は軽くトーストしたものを。
表面サクッ、中はもっちり!の美味しい食感。焼くと俄然、風味が増しますね。絶対にオススメ。
思わず目を閉じて、何度も何度も噛みながら味わう。しばし悦に浸る時間です。
あとがき
宝牧場の食パンは、水を一切使わず、100%自社のしぼりたてミルクで作られています。
すっきりした美味しさの中に、風味とコクを感じるのは、ミルクのおかげ。やっぱ素材は大事だわ。
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