現在使っているコンピューターはアップルの「iMac」。モデル名は「21.5-inch, Late 2009」と、今年で10年目を迎えたベテラン選手です。
メモリを増設したり(4GB→12GB)、大きなファイル(主に写真)を外付けHDDに移動させるなど、ちょこちょこ延命措置を講じてきましたが、そろそろ限界。様々な場面で解決できない不具合に見舞われ、我慢を強いられることが多くなってきたのです。
最もストレスを感じるのが、写真ファイルを扱う時。10年前はせいぜい4MB/枚程度だったファイルサイズも、X-Pro2では15MB/枚を超えるようになりました。閲覧するだけでも頻繁にフリーズし、かなり無駄な時間が発生してしまいます。
そんなこんなで春先から新調を軸に検討してきましたが、秋に新製品が登場することを知り、首を長くして待っていたのです。
けれども今回登場したのは、iMacではなく「Mac mini」。
1%の迷いも無く、次に購入するのは新型iMacと決めていたものですから、正直、ショックでした。スペックアップはもちろん、ひょっとしたらデザインも一新されるんじゃないか、と期待して持っていたのです。うぅむ。
でもまぁ、このままベテラン選手を使い続けると故障のリスクも高まるわけですから、とりあえず現行の「iMac(2017)」と合わせて、比較検討してみようと思います。
iMac(2017)とMac mini(2018)
プロセッサ
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
第7世代Intelプロセッサ
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第8世代Intelプロセッサ
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まずはコンピューターで最も重要な部品であるプロセッサ。処理能力に直結するので、ケチらずにしっかりしたものを選んでおきたいところです。
Mac miniには第8世代のintelプロセッサ(以下、第8世代)が搭載されています。これだけでもMac miniを選ぶ理由になります。
というのも、第8世代では6コアを選ぶことができるので、マルチタスクなど、コンピューターに負荷をかけるような作業でもラクにこなせるようになります。
予算に都合がつくならCore i7を選びたいところですが、僕の使い方ではコスパが俄然良くなったCore i5でも問題なさそうです。
メモリ
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
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両方ともDDR4で、Mac miniではクロック数が若干アップしています。こだわる必要はないレベルですが。
重要なのはGB数。現在使用しているiMacが12GBなので、それが下限。
後から自分で増設できるならコストを抑えられるのですが、Mac miniは前モデルからDIY不可になったようです。また10年間使おうとするなら、32GBを選ぶのが賢明でしょうか。
[訂正]執筆後、色々なサイトを拝見している限りでは、どうやら2018版Mac miniではメモリの交換が自分で行えるようです。大変そうですが。
ストレージ
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
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すでに写真など、容量の大きなデータは外付けHDDで管理しているので、コンピューター内部のストレージはSSDが良いでしょう。容量としては256GBで十分だと思いますが、512GBあれば安心です。
Mac miniではSSDしか選べません。どうやらHDDは終焉を迎えはじめたようです。
ちょっと古いコンピューターでも、SSDに換装することで息を吹き返すので、やっぱり時代はSSDということですね。
グラフィックス
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
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Mac miniはCPU内臓のチップなんですね。どれだけの性能なのか分かりませんが、古くからの知識だと、外部カードの方が安定しているように思うのですが、どうなんでしょう。
ディスプレイ
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
Retina 5Kディスプレイ
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LG製 27UK850-W
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Mac miniにはディスプレイがないため、とりあえず評判の良さそうなものを参考に掲載しました。
iMacが5Kなので、揃えようと思いましたが、目玉が飛び出るほどの値段なので、やむなく4Kモデルを選んでいます。
27インチ、4K以上は必須のスペックで、あとの項目は正直よく分かりません。現在使っているiMacよりも、画面が綺麗で性能が上なら良しとします。
その他
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
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その他に気になるところは、こんな感じですかね。
Mac miniでは、Bluetoothが4.2から5.0に変更されていますが、デスク周りで使う分には使い勝手に違いはなさそうです。今後どうなっていくかは分かりませんが、今でも10年前のBluetooth2.1で問題無いので、問題になることはないと予想します。
Mac miniはSDカードスロットが非搭載で、使い勝手が悪そう。僕はまだ直挿し派なんです。カメラ側がBluetooth5.0に対応すれば状況も変わるのでしょうけど、現状では時期尚早。別途でSDカードリーダーを用意しなければなりません。
別途揃える必要があるものと言えば、キーボードとマウスもですね。意外に出費がかさばります。
価格
iMac(2017) | Mac mini(2018) |
【基本価格:198,000円】
【オプション:+33,000円】
合計:231,000円(税別) |
【基本価格:122.800円】
【オプション:+104,600円】
合計:227,400円(税別) |
価格差3,600円と、大きな開きはありません。自分でメモリ交換ができることや、SDカードリーダーが不要ということを考慮すると、iMacの方が実質価格は下がるでしょう。
というわけで僕の場合、
- プロセッサ性能とBluetooth5.0を重視 →「Mac mini」
- ディスプレイ性能とSDカードスロット搭載、デザインの統一性を重視 →「iMac」
と、ある意味残念な結論になってしまいました。
あとがき
ベストな選択は、第8世代の6コアプロセッサを搭載した新型iMacの登場を待つことですが、高まった購入欲は静まりそうもありません。
どうしよう。iMac買おうかなぁ。