ボッシュとライカ、屋外用レーザー距離計のスペック比較[2021年]

GLM150C Professional(ボッシュ)|操作ボタン類
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1人でも簡単に距離が測れるレーザー距離計。

なかでもカメラ搭載モデルは、レーザー光で照射した箇所をカラー液晶モニターで拡大表示できるスグレモノ。明るい屋外や遠く離れた場所の観測で威力を発揮します。

そんな屋外用レーザー距離計で代表的なメーカーはボッシュとライカ。現在ラインナップ中のモデルを、一挙に性能比較したいと思います。

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ボッシュとライカ、屋外用レーザー距離計のスペック比較

ボッシュ(BOSCH)

GLM150C Professional

GLM150C Professional(ボッシュ)
測定範囲0.08 – 150.00m
測定精度±1.5mm
液晶モニター2.8インチ IPSカラーディスプレイ
ズーム倍率8倍(3段階)
メモリー容量(件数)50
防塵・防水性能IP54
バッテリー単3アルカリ乾電池×3本
実勢価格約30,000円

まずはドイツの工具メーカー、ボッシュの「GLM150C Professional」。今回比較する機種の中で、最もお手頃価格なレーザー距離計。僕はこれを仕事で使っています。

お手頃価格と言っても、基本性能は他に引けを取りません。

測定範囲は、条件が良ければ最高150m屋外では60m)と一般用途では十分。デジタルファインダーは8倍まで拡大できるので、屋外であってもターゲットポイントが当たる場所は把握可能です。

特別な機能はありませんが、使い勝手が良い、コスパに優れた距離計です。

GLM120C Professional

GLM120C Professional(ボッシュ)
測定範囲0.08 – 120.00m
測定精度±1.5mm
液晶モニター2.8インチ IPSカラーディスプレイ
ズーム倍率8倍(3段階)
メモリー容量(件数)50
防塵・防水性能IP54
バッテリー3.6Vリチウムイオンバッテリー(3120mAh)×1個
実勢価格約38,000円
その他の特長・USBによるデータ転送可能(画像含)

見た目はGLM150Cとほぼ同じな「GLM120C Professional」。

大きく違うのは、バッテリーがリチウムイオンの充電式になったこと。その分、出力が落ちるのか、測定範囲が最高120mにスペックダウンしています。

またバッテリー切れが発生した場合、モバイルバッテリーなどの外部電源に繋いでも使えないそうなので注意が必要。

それでも測定画像をUSBケーブル経由でPCに転送できるのは、GLM150Cには無い、めちゃくちゃ便利な機能なのでうらやましい限り。

価格差が8,000円ほどなので、GLM120Cも十分コスパに優れた距離計です。

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ライカ(Leica)

Leica DISTO X4

Leica DISTO X4
測定範囲0.05 – 150.00m
測定精度±1.0mm
液晶モニター2.0インチ カラーディスプレイ
ズーム倍率4倍(2段階)
メモリー容量(件数)20
防塵・防水性能IP65
バッテリー単3形乾電池×2本
実勢価格約50,000円

土木・測量の分野でもライカは有名なんですね。知らなかった。

Leica DISTO X4」は、ライカの屋外用レーザー距離計の中で最も安価なモデルです。

ボッシュ製品と比べると、防塵・防水機能の高さが特長です。耐噴流で耐じんあい。2mからの落下試験もクリアしているので、かなりタフな環境での使用が想定されています。

けれども、肝心のカラーディスプレイは2.0インチと小さく、ズーム倍率も4倍と物足りない。実際「見にくい」というレビューが散見されています。

価格も50,000円を超えるので、よっぽどライカにこだわりが無い限り、ボッシュを選ぶのが正解に思います。

Leica DISTO D510

Leica DISTO D510
測定範囲0.05 – 200.00m
測定精度±1.0mm
液晶モニターカラーディスプレイ
ズーム倍率4倍(2段階)
メモリー容量(件数)30
防塵・防水性能IP65
バッテリー単3形乾電池×2本
実勢価格約54,000円

Leica DISTO D510」は、X4より4,000円ほど高いものの、測定範囲が200mと広いのが特長。ボッシュの距離計よりも長い距離が測定できるので、必要な人は選択肢に入るかな。

商品写真を見る限り、X4よりもディスプレイは大きいようです(詳細不明)。でもズーム倍率は4倍と同じなので、測定範囲が広くなるほど見にくくなるような気がするのですが、どうなんでしょう。

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Leica DISTO D810 touch

Leica DISTO D810 touch
測定範囲0.05 – 250.00m
測定精度±1.0mm
液晶モニターカラーディスプレイ
ズーム倍率4倍(2段階)
メモリー容量(件数)30
防塵・防水性能IP54
バッテリーリチウムイオン充電式
実勢価格約134,000円
その他の特長・画像測定が可能
・タッチ操作可能

Leica DISTO D810 touch」になると、一気にハイスペックになります。

測定範囲は最高250m。バッテリーはリチウムイオン(充電式)になり、タッチスクリーン搭載。スマホのように操作ができます。

極めつけは、撮影した写真から距離を算出できる画像測定にも対応しているなど、一歩先行く仕様になっています。

が、しかし、ズーム倍率は4倍のまま。防塵・防水機能もIP54にスペックダウンしています。

価格も10万円をはるかに超えるので、たいがいの人は選択の候補から外れるように思います。

Leica DISTO S910

Leica DISTO S910
測定範囲0.5300.00m
測定精度±1.0mm
液晶モニターカラーディスプレイ
ズーム倍率4倍(2段階)
メモリー容量(件数)50
防塵・防水性能IP54
バッテリーリチウムイオン充電式
実勢価格約190,000円
その他の特長・画像測定が可能
・CADへのデータ転送可能(dxf)

Leica DISTO D910」は、今回紹介した中で最も高額な距離計。

測定範囲は最高300mと、GLM150Cの2倍。

D510と同じく画像測定に対応し、さらにはCADへのデータ転送も可能。こうなりゃ、紙とペンは不要なのかもしれません。実務的には、かなりうらやましい仕様です。

が、しかし、やっぱりズーム倍率は4倍

価格も20万円近いので、もはや違う用途の距離計に思います。

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あとがき

というわけで、屋外用レーザー距離計を比較してみました。

やっぱりボッシュの2製品がコスパ良いですね。機能が多くても、実際あんまり使わなかったしがちなので、基本性能重視。シンプル・イズ・ベスト。

特にズーム倍率だけは大きければ大きいほど良い

でもライカ提供のアプリは充実していて、どれも使い勝手が良さそうではあります。