これまで食べてきた食パンで、感動レベルに美味しい!ってものには傾向があります。それは”麹”が使われていること。
代表的なのは京都「AMACO CAFE」の『甘麹熟成食パン』。噛むほどに味わいが増していく美味しさは格別。あと「ザ・シティ・ベーカリー」の『塩麹京ブレッド』も美味しかった!
ヨーグルトメーカーを使えば自家製の甘麹は簡単に作れるので、いっちょ食パン作りに挑戦してみました。
ヨーグルトメーカーで作った自家製甘麹で食パンを作った。
ヨーグルトメーカーで作った自家製甘麹
ヨーグルトメーカーを使った甘麹作りは、いたって簡単。材料をインしてかき混ぜて、温度と時間をセットすれば、あとは待つだけ。
お湯でのばせば甘酒になるし、砂糖の代わりとして色々な料理に使うことができます。
しかも材料が乾燥米麹とご飯だけで、とっても健康的。200gの米麹から結構な量が作れます。詳しくは過去記事を参考に。
ちなみに我が家のヨーグルトメーカーは、タニカのヨーグルティアです。
自家製の甘麹を使って食パンを作る
完成した甘麹はとろっとろ。しかも発酵臭がめちゃくちゃいい香り。このまま食べたい衝動にかられます。
で、この自家製の甘麹を使って食パンを作るわけですが、ホームベーカリーを使うのでやっぱり簡単。
砂糖を使った食パン(1斤)のレシピを基本に、材料は以下の通りとしました。
- 強力粉:250g
- 牛乳:150ml
- 甘麹:40g
- バター:10g
- 塩:5g
- ドライイースト:3g
基本のレシピの場合、砂糖は17gを使います。甘麹は砂糖に比べると甘さが控えめなので、倍量入れることにしました。それに伴い牛乳を180ml→150mlに減らして水分量を調節。
完成!
発酵要素が強いためなのか、しっかりと膨らみましたね。砂糖入りレシピよりも膨らんだんじゃないかな。
焼き色も通常より濃いめですね。ホームベーカリーの焼き色設定は「淡い」にしたのですが、糖分が多いからなのか、こんがり焼けました。
断面はものすごく綺麗です。肌理が細かく、切りカスもほとんど出ない。パン切り包丁を動かす感触は、すいつくように滑らかです。
しっかり焼けた分、クラスト(皮)はやや厚めに仕上がりました。固かったらやだなぁ。
とにかく食べてみよう!ということで、まずは焼かずにそのまま。
顔を近づけると、甘麹の良い香りがバシバシ伝わってきます。これだけで気分が上がる。
生地は肌理が細かく、ふんわりしています。舌触りは滑らかです。ただし粘り気は少ないため、もっちり感はありません。いとも簡単にサクッとちぎれてしまう。
固いかと思ったクラスト(皮)ですが、手では確かにちぎりにくいものの、噛み切りにくさは感じませんでした。むしろここに旨味があるようで、香ばしさもプラスして美味しい。
砂糖のような分かりやすい甘さではなく、噛むほどにジワジワくる独特の甘み。お米の糖分だけで、これだけの甘さを感じることができるのは驚きです。
お次は軽くトーストしたものを。
今度はクラスト(皮)までサクッとちぎれました。全体的にふわっとサクッと軽い食感に。
焼くと溜まっていた発酵臭が飛んでしまうのか、非常に食べやすい食パンになりますね。甘麹のクセみたいなものが薄まるので、バランスが良くなったように思います。
逆に旨味はアップするので、美味しさで言えば断然トーストしたものの方が上です。
あとがき
お店のレベルには程遠いですが、美味しい食パンではあります。家族には好評でした。
も少し甘麹の量を減らしてクセを抑え、生クリームを加えてバターの量を多くするなど、生地に粘りを持たせることができれば、もっと美味しくなるように思います。次回にチャレンジ!です。