実は僕、仙台のずんだ茶寮で食べて以来「ずんだ餅」の大ファン。当時、関西ではまだまだ珍しいスイーツだったので、ちょこちょこ取り寄せて手土産に持ってったりしてました。
美味しさの決め手は、なんと言っても枝豆をすりぶして作る”ずんだ餡”にあります。
鮮やかな緑色が印象的で後味がすっきり。小豆で作るあんことはまた違う爽やかな美味しさの餡です。
そんなずんだ餡も、圧力鍋を使えば簡単に自宅で作ることができます。しかも乾燥青大豆なら枝豆の旬を気にする必要がありません。めちゃくちゃお手軽!
というわけで、以下その作り方です。
秘伝ハッピー豆で作るずんだ餡。圧力鍋を使った超簡単レシピ!
今回使った乾燥青大豆は山形県産「秘伝ハッピー豆」。たまたまスーパーで見つけて衝動買いしたのがそもそものはじまり。
秘伝ハッピー豆は枝豆です。素敵な名前とパッケージに惹かれました。どうして秘伝なのかは明記されていませんが、風味は豊かなようです。
枝豆の正体が”未成熟な大豆”だってことは常識なのでしょうか??お恥ずかしながら、僕は知りませんでした。世の中知らないことだらけ。
気を取り直して、早速ずんだ餡を作っていきましょう。
材料は以下の通り。
- 秘伝ハッピー豆(乾燥青大豆):250g
- 砂糖:175g(豆の70%程度)
- 塩:適量(小さじ2程度)
基本的には、あんこを作るのと同じ手順です。
- 乾燥青大豆をたっぷりの水に浸して、一晩置く。
- 圧力鍋に豆とその3倍量程度の水、半分量の砂糖を入れる。
- 圧がかかるまで強火にかける。
- 加圧後、弱火で15分ほど火にかける。
- 自然に圧が下がるまで放置。
- 圧が下がったらフタを取り、残りの砂糖を3回に分けて入れる。
- ハンドブレンダーで粒サイズにを細かくする。
- 中〜弱火で好みの固さより少しゆるい程度まで煮込む。
それではいってみよう!
水に浸した直後の豆はこんな感じ。直径1cmぐらいの大きさで、まんまる。しかもカッチカチに固い。本当にこれは枝豆?柔らかくなるの?
それが一晩経つと、しっかり枝豆に変身していました。2倍ぐらいの大きさになっただけでなく、形もいわゆる枝豆です。
ぷりっぷりの美味しそうな枝豆。もしやこのまま食べられるのでは?と思ってかじってみました。
味はまだ青臭さがあって、美味しくはありません。でも問題なく食べられるぐらいの固さです。
一度ざるにあげ、改めて水に浸します。
栄養素を考えると、一晩浸した水のまま煮込む方が良いそうですが、いつも小豆を炊く時はこうするので、今回はこれに準じます。
圧力鍋に豆を入れ、3倍程度量の水を注ぎます。と同時に、砂糖も入れます。一緒に火にかけることで、甘さが染み込みやすくなると何かの本で読んだ記憶があるもので。
ちなみに砂糖の量は豆の7割程度。三温糖を使いました。
圧力がかかるまでは強火で。勢いよく蒸気が出るのは圧がかかった合図。そこからは弱火にして、15分ほど煮込みます。
火を止めた後は、自然に圧が下がるまで放置します。大体10分ぐらいですかね。
煮汁は結構にごってますね。
煮る前は鮮やかな緑色だった豆も、すっかり色味が落ちました。
この時点で食べてみたのですが、これが美味しい!青臭さが抜けて、枝豆の味になっています。ちょっぴり甘みが付き始めてる!このままでも良いぐらい、ほろっと口の中で崩れます。
ここから中〜弱火で、残りの砂糖を3回ぐらいに分けて入れながら煮込みます。塩もこのタイミングで。時々かき混ぜて、様子をみましょう。
ある程度水分が減ってきたところで、ハンドブレンダーを使って粒を細かくします。大粒のままだと、餅に絡ませづらいですからね。
また粒が細かい方が、どれぐらい煮込めば良いのかが分かりやすくなります。ハンドブレンダーはめちゃ便利!
好みの固さよりも、少しゆるい状態を目指します。
理由は、冷えると固くなるから。熱い状態の1.5倍ぐらい固くなる感じ。大丈夫かな?と思うぐらいユルユルでも良いと思います。
完成しました!
スプーンで持ち上げて垂れ落ちるぐらいの固さに、口に入れると粒感を感じるぐらいが好みです。
出来たてはちょっと甘すぎかな?とも思いましたが、冷めるとそうでもない。枝豆の風味も生きていて、お餅と一緒に食べると最高!どら焼きにしても良いですね。
あとがき
今回のように三温糖を使う場合は、も少し量を減らした方が良いかな。で、逆に塩をプラスして、甘じょっぱく仕上げるのも良いかもです。この辺は今後調整。
鮮やかな色は出せませんでしたが、味は合格点。すっきりした美味しさは、小豆あんこよりも食べた後の後悔が少なめです。ずんだ茶寮のずんだ餅のような綺麗な色に仕上げるにはどうしたら良いんだろう?
圧力鍋を使ったレシピは、ほぼ放っておくだけなので超簡単です。