スノーピークの『チタンカフェプレス』でアウトドアでも手軽にコーヒーを味わう。

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僕はしっかりとした味のコーヒーが好みです。酸味よりも苦味重視。豆から滲み出た油分が浮いていたりするとゾクゾクします。あー、飲みたい。

なのでコーヒー豆は苦味とコクの傾向が強いものを選び、高めの温度でじっくり抽出します。でもこれ、安定して淹れられるようになるには修練が必要です。

手軽に安定して淹れることができ、さらに言えば、もっとパンチの効いたコーヒーを飲みたい。特にキャンプなんかのアウトドアで迎える朝なんかは切に願うわけです。

そんな願いを叶えるアイテムが「コーヒープレス(フレンチプレス)」。抽出テクニック不要で道具も簡素。それでいて豆本来のポテンシャルをあますことなく引き出せる。

そんなコーヒープレスが、アウトドアメーカーのスノーピークにラインナップされているので購入してみました。

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スノーピーク『チタンカフェプレス』

外観とか

チタンカフェプレス(スノーピーク)|

購入したのは『チタンカフェプレス』。

無駄な飾りが無い、シンプルな円柱形のフォルム。一見してスノーピークだと判るデザイン。チタンが放つ鈍い光とブラックの樹脂製パーツの組み合わせが美しい。

チタンカフェプレス(スノーピーク)|底部

底面には「titaniumu JAPAN」の文字。おそらくレーザー刻印。光を当ててようやく認識できるぐらい淡い。このさりげなさが格好良い。

チタンカフェプレス(スノーピーク)|取っ手

ハンドルは折り畳み式。コンパクトな本体が、さらに小さくなる仕組み。スノーピークでは、他にもマグカップに採用されていますね。

チタンカフェプレス(スノーピーク)|本体内側の目盛り

本体の内側には目盛りが刻まれています。2〜3のカップ数の他に、0.2、0.3、0.5Lのリッター数も併記。ちょっと見にくいですが。

それでもアウトドアでは出来るだけ持ち物を減らしたいので、計量カップとして兼用できるのは地味に嬉しいポイントです。

チタンカフェプレス(スノーピーク)|注ぎ口

注ぎ口の出っ張り具合も最小限なので、フォルムの美しさを乱しません。こんなところも”らしさ”を感じます。

チタンカフェプレス(スノーピーク)|つまみを引き上げたところ

つまみを引っ張り上げる時の抵抗感は強過ぎず、弱過ぎず。スッと動いて、任意の位置でピタッと静止するぐらいの保持力があります。

このフィーリングは、全体的な造りの良さとプレス部分の構造にあるようです。

プレス部分の詳細とセット手順

プレス部分は4つのパーツから出来ています。

ベースになるのはこの穴だらけのプレート。ステンレススチール製で、縁にはぐるりとシリコンパーツが巻かれています。

プレートは厚みがあって、ちょっとやそっとでは曲がらない屈強な造り。シリコンパーツとの組合わせで、ぎゅっとコーヒーの旨味を引き出します。

フィルターは2層構造。

ひとつは金属製のメッシュフィルターで、丸洗い可。何度でも使えます、というか常設部品。めちゃくちゃ目が細かい。

もうひとつはポリメッシュ製フィルター。こちらは公式オンラインストアで交換品が販売されているので、ある程度使ったら素直に交換するのが良いみたいです。

セットの方法は、まず金属フィルターで、

次にポリメッシュフィルターをセットします。

最後に、もう1枚のステンレスプレートで挟んで留めて完了。

軸部分にはネジが切ってあるので、プレートはくるくる締め込んでいくことで固定できます。ナットや道具は必要ありません。手だけで完結。

屋外に持ち出して使うことが前提なので、この仕組みは何かと恩恵があります。

持ち出すといえば、メッシュポーチが付属しているところも抜け目がありませんな。

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実際にコーヒーを淹れてみる

チタンカフェプレスでコーヒーを淹れる手順は次の通りです。

  1. お湯を沸かす。
  2. 挽いたコーヒー豆を入れる。
  3. かき混ぜる。
  4. フタをして待つ。
  5. プレスする。
  6. 完成

それではいってみよう!

まずはお湯を沸かします。本体そのものがポットの役割を果たすので、水を入れ、そのまま火にかければOKです。

底面はゆるいカーブを描いた形状。平らなところに置くと、ほんの少し不安定な感じがありましたが、逆に五徳の上ではバシッと安定しています。

沸騰直前の90〜96℃が適温。苦味が強い方が好みなこともあって高めにしました。

お湯が沸騰するまでの時間を利用して、豆を挽きます。

使用したミルはポーレックスの『コーヒーミル・ミニ』。挽き心地がとっても滑らかなので、ハンドルを回していると、ついついうっとりしてきます。優雅で贅沢な時間。

お湯が湧いたらポットを火から下ろし、挽いたコーヒー豆を入れます。

チタンカフェプレスでは最大3杯分のコーヒーを淹れることができるので、それに応じた豆の量ということになります。

ちなみにコーヒーミル・ミニで挽けるのは2杯分まで。3杯分の豆を挽くなら、ミニじゃない方です。

コーヒー豆を入れたら、かるくかき混ぜます。お湯全体に広げる程度に、サッと素早く。

つまみを上げた状態でフタをし、コーヒー豆がお湯に馴染むのを待ちます。いわゆる蒸らしタイム。だいたい3〜4分程度で、同時に飲み頃の温度になる仕組み。

で、つまみを下げてプレス。余すところなくコーヒーの成分を抽出します。

はじめはたいした力を入れなくてもつまみは下がるけど、底に近づくにつれて抵抗が増していきます。ドリップでは味わえない感覚で楽しい!

完成!

ドリップで淹れたコーヒーに比べて、バランスが良い味に感じました。豆が持つポテンシャルを満遍に抽出できている。濃い目に仕上がるかなと想像していましたが、予想外にマイルドです。

豆の油分もまんま含まれていて、香りやコクに深さがあるような気がします。ですが、もともと美味しい豆なこともあって、違いが分かるようで分からないのが正直な感想です。

これは淹れ手のスキルに左右されないからかもしれません。その点でメリタの注ぐだけドリッパーと通じる部分があります。

豆の絞りカスがコーヒーに混じるのも微々たるもの。ゆっくりプレスすれば、気になるほどではありません。

後片付けは簡単

後始末が大変そうに思いましたが、

水で簡単に洗い流すことができるので、全く手間はかかりませんでした。

豆の絞りカス自体、地面に捨てたとしても問題ありませんし、アウトドアならむしろ紙フィルターを処分する方が困ります。

少ない道具で運搬・収納のメリット大

ドリップ式に比べて必要な道具が少なくなるのはアウトドアでメリットが大きいです。

ドリップ式チタンカフェプレス
コーヒーミル必要必要
バーナー必要必要
カップ必要必要
ケトル必要
サーバー必要
ドリッパー必要
紙フィルター必要

チタンカフェプレスの場合、本体がケトル、サーバー、ドリッパー、紙フィルターを兼用します。取っ手が折り畳めるカップなら、全て本体に収納できるのも魅力。

ドリップ式でもカップとサーバーを兼用することはできるけど、さすがにここまでコンパクトには持ち運べませんしね。

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あとがき

チタン製の本体は重さわずか200gと陶器製ドリッパーの半分以下。割れない、錆びない、直接火にかけても大丈夫など、屋内・屋外問わず、ガツガツ使える道具感がたまりません。

美味しいコーヒーが淹れられることは前提として、「誰でも、どこでも、簡単に」がチタンカフェプレスの本当の魅力だと思います。