RX100(SONY)とX30(FUJIFILM)比較。

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購入してから7年近く経つ「RX100(SONY)」。「X30(FUJIFILM)」をサブカメラとして使うようになってからというもの、すっかり防湿庫の見張り番になってしまいました。気が付けば、もう何年もこのカメラで撮影していない状況です。

1インチセンサーを搭載した超小型ボディに魅力を感じないわけではありません。飛び抜けて良いカメラであることは、今でも値崩れすることなく現行品であり続けていることが証明しています。

ではなぜ僕はRX100を使わないようになったのか?

改めて両機種を比較して、考えをまとめていこうと思います。

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RX100とX30を比較[画質]

RX100の方が”解像力”は上。でも”解像感”は同等。

RX100(SONY)で撮影|古民家

X30(FUJIFILM)で撮影|古民家

およそ同じ位置、同じぐらいの焦点距離で撮影した2枚の写真。やっぱりセンサーサイズに勝るRX100で撮影した写真の方が、ビシッとした感じが伝わってきます。

どれぐらい解像力に違いがあるのか?参考として、扉の貼り紙が拡大してみます。

RX100とX30|解像力の違い

全ての文字が読み取れるレベルで解像しているのはRX100、ところどころ潰れて読めないのがX30です。わずかな差に感じられますが、積み重なることで、写真全体から受ける印象が変わってくるようです。

RX100(SONY)で撮影|暖簾

X30(FUJIFILM)で撮影|暖簾

けれども、それは比較するからのことであって、それぞれの写真を単体で鑑賞する分には「よく分からない」というのが正直なところ。むしろ、X30の解像力に感心することの方が多いぐらいです。なので僕の中では、”実質的な解像感は同等”と結論付けています。

”ボケ量”を求めるならRX100。”ボケ味”は良い勝負。

RX100(SONY)で撮影|灯籠

X30(FUJIFILM)で撮影|灯籠

また”ボケ”に関しても、センサーサイズの大きなRX100はリードしています。

背景の輪郭がすっかり消えてしまっているRX100の写真に対して、X30の写真では何が写っているのか分かるレベルで留まっています。

RX100(SONY)で撮影|欄干

X30(FUJIFILM)で撮影|欄干

前ボケも含め、ダイナミックなボケを見せてくれるのは、やっぱりRX100。キレたピント面から、前後に世界が緩んでいく描写を見ていると、レンズ交換式カメラの存在意義がゆらぐのも納得できます。

けれども、”ボケ味”についてはX30も負けていなくて、嫌味のない、きわめて綺麗なボケを見せてくれます。日常の風景をサッと切り取る用途なら、十分過ぎるぐらいに空気感を表現できています。

まぁでも、そもそもコンパクトカメラにボケ量を求めるのは酷な話。1台しか持っていないなら仕方がありませんが、X-Pro2を持っている現状では、ボケ量を活かした表現はそちらの役割になります。ボケ味さえ綺麗に描いてくれれば、サブカメラとしては合格、というのが僕の意見です。

忠実色のRX100。記憶色のX30。

RX100(SONY)で撮影|カフェの看板

X30(FUJIFILM)で撮影|カフェの看板

デフォルトのJPEG撮って出しでは、RX100が現実の色を忠実に再現しているのに対し、X30は少し味付けされた色味に感じます。

この時の撮影では、X30に「PROVIA」というフィルムシミュレーションを設定していました。FUJIFILMが推奨する、いわゆるスタンダード色です。他のフィルムシミュレーションなら、また少し違った印象の仕上がりになっていたかと思いますが、いずれにせよRX100のようなニュートラルな色再現にはなりません。

RX100(SONY)で撮影|あじさい

X30(FUJIFILM)で撮影|あじさい

同じ紫陽花を撮影しても、これだけ色味が異なります。実際の花の色は、RX100の方が再現できています。X30は、ちょっと明るすぎます。

先ほどのカフェの店先の写真なんかは、X30の方が雰囲気が出ています。RX100は、あっさりしすぎ。空の色も飛んでしまっています。

でもまぁこれは、光源や被写体によって向き不向きがあるのかもしれません。あるいはパラーメーターの調整で、どーのこーのしていくことでもあります。なので、どちらが良い悪いの話ではありませんね。

ちなみに、どちらもワイド端で寄れるだけ寄って撮影しました。最短撮影距離は、RX100が約5cm、X30は約1cmです。

フラットなRX100。コントラストありきのX30。

RX100(SONY)で撮影|ガリバー青年の村看板

X30(FUJIFILM)で撮影|ガリバー青年の村看板

RX100は全体的にアンダー目の傾向。一方、X30はシャドウ部を少し締め、コントラストをつける傾向のようです。

かねてからRX100の描写には、どこかスッキリしないものを感じていました。解像力は高いはずなのに、眠たくなるような描写になってしまう。

コンデジはAUTOでの撮影が基本!と、勝手なマイルールが邪魔していたこともあって、コントラスを調整せずにいたのが悪かったようです。

RX100(SONY)で撮影|琵琶湖とヒストグラム

X30(FUJIFILM)で撮影|琵琶湖とヒストグラム

のっぺりした景色を撮影すると顕著に現れるようで。

ヒストグラム的には、山が中央に集まると低コントラストを示し、RGBが揃っていると低彩度を示します。RX100はまさにコレ。おまけに左寄りということで、やっぱりアンダーです。

一方、X30は若干の広がりがあり、RGBも分離しています。つまり、コントラストが強めで、彩度も残し気味ということが分かります。

X30は色味とコントラスト、彩度の絶妙なさじ加減で、スペック以上の解像感やヌケ感、立体感を表現しているようです。これこそが、Xシリーズの真骨頂です。

望遠端の描写力

先ほどの湖の写真は、どちらも約100mmの焦点距離に合わせて撮影したものです。F値については、RX100がF5.6、X30はF4です。

見比べてみると、写りの差はほとんどないように感じます。

RX100はワイド端専用機であって望遠端はオマケ、というような声が聞こえてくるほど、RX100の望遠側の描写は悪いと、僕自身も評価してきました。RX100のワイド端の描写力とのギャップからなのか、X30の望遠端の描写力が高いからなのか、そのどちらもか。

最小絞りが暗い(F4.9)ことを許容できるなら、RX100の望遠端の写りも捨てたものじゃないぞ、というのが改めての感想です。

[まとめ]やっぱり画質はRX100が一段上。X30も大健闘。

高画質はどっち?と聞かれると、RX100と答えるかな。やはりセンサーサイズの差は、埋まりきらない部分を感じます。

けれども「FUJINONレンズ」と「ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ」が互角の勝負をしていることを嬉しく思いますし、一枚の写真としての魅力はX30の方が上のように思います。

好みの画質はどっち?と聞かれると、X30と答えますね。

RX100とX30を比較[操作性]

それでは操作性はどうか。

電源ボタン、電動ズームはやっぱり苦手

RX100(SONY)|電源ボタンと電動ズーム

RX100に限らず、エントリーモデルのミラーレスカメラにも採用される「電源ボタン」と「電動ズーム」。僕は、あれが苦手です。

  • 立ち上がりやズーミングの物理的なスピードが遅い
  • 電源ONからズーミングまでに、2アクション必要
  • 微妙なズーミングが困難
  • 家電っぽい

最後の「家電っぽい」はアレとして、とにもかくにも”まどっろこしさ”が撮影の足を引っ張っります。

X30の場合、ズームリングを回せば電源が入る仕組みなので、電源OFFの状態から一発で撮影体制を取ることができます。また微妙なズーミングが簡単に行えるので、狙った構図での撮影もお手のもの。撮影テンポが圧倒的に違います。

MFが快適にできるのもX30

RX100(SONY)|コントロールリング

RX100のMFの操作フィーリングが壊滅的に悪いというわけではなく、X30が快適という話です。なにせX-Pro2と変わらない感覚で、ピントを追い込むことができるので。

シャッターボタン軽すぎ!モードダイヤル固すぎ!

RX100のシャッターボタンは軽すぎます。半押しからシャッターが切れるまでのストロークが短いんです。なので、フォーカスロックをしようと半押ししても、そのままシャッターが切れてしまうことが多々ありました。

さらに悪いことに、柔らかいというか、フニャフニャしているので、押した感覚が乏しく感じます。もう少しだけでいいので、しっかりしたクリック感があれば、キビキビした動作をするカメラというように、印象はずいぶん変わったと思うのですが。

それに反して、モードダイヤルは固めのセッティング。ボディに比例してダイヤルも小さいため、余計に固く感じてしまうのかもしれません。

滑り落とす恐怖との闘い

RX100(SONY)|外観

「洗練を極めた高品位なアルミボディ」とメーカーは言っていますが、手から滑り落ちることへの恐怖は半端じゃありません。

  • 「洗練を極めた」→引っかかりが、ほとんどない
  • 「高品位なアルミボディ」→サラリとしていて、スルッといきそう

しかも、大きさの割に重量があることも恐怖の一因。手持ちでプラプラする時も、鞄から取り出す時でさえも神経を使います。付属のグリップは必需品です。

液晶は見やすいけど、ウソっぽい

液晶画面は、とても綺麗だと思います。特に屋外では、X30の液晶画面よりも認識しやすく感じました。

けれども、少々色味が派手に表現されるようです。実際の撮影データでは落ち着いた印象のショットでも、撮影直後に液晶画面で確認したときは、不安を覚えるほどバキッと写っているように見えます。

撮影しながらパラメーターをあれこれ調整していこうとすると、RX100の液晶は不向きのように思います。どちらかというと、人に見せたりなど、鑑賞に軸足があるのかもしれません。

こうしたズレはX30にもあるけれど、その差が小さいおかげで、調整後のイメージはまだ掴みやすいほうです。

[まとめ]X30の「ズームリングで電源ON」は世界遺産級。

RX100とX30を同時に使ってみると、X30の「ズームリングで電源ON」という仕組みがどれほど素晴らしいのか、改めて思い知らされます。

指の感覚だけで、おおよその画角にセットでき、微調整も簡単。ファインダーを覗いてからの動作が圧倒的にスピーディです。必然的に、撮影テンポが軽快になります。

一方、必ず両手を使わなければならないことをデメリットに捉える意見もあるようです。けれども、両手持ちを強いられるおかげで手ブレが抑制され、落下の危険性も減るわけなので、むしろメリットだと僕は考えます。

この仕組みがあるだけで、操作性に関してはX30の圧勝です。

あとがき

写真を記録として残すだけならRX100でもOK。けれども、撮影という行為を楽しむならX30、というのが僕の結論です。

多少の画質差があっても好みの絵を描き、撮っていて楽しいのですから、今後も迷わずX30を使っていくことになります。やっぱりRX100の出番は少なそうです。

ここがスゴイよ!X30(FUJIFILM)|スーパーマクロと超解像ズーム
カメラ
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