食パン専門店の食パン食べ比べ。でも今回は専門店ではありません。あのハンバーガーチェーンのモスバーガーが販売する、完全予約注文制の高級食パンです。
その名も『バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン』。モスバーガーが高級食パンを販売するだけでニュースなのに、この名前の長さには、さらに驚かされました。
ではでは、早速レビューしたいと思います。
モスバーガーの高級食パン「バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン」をレビュー
予約注文〜支払い〜受取り
冒頭にも書きましたが、モスバーガーの高級食パンは完全予約制です。電話予約も無し。予約カードに必要事項を記入し、取り扱いのある店舗で直接注文する必要があります。
予約カードは店舗で記入することもできますが、自宅でプリントアウトして持って行ってもOKです。データ化しておけば、この先何回も使えるので良いかも。
予約カードは公式サイトからダウンロードできます。
で、当日は予約カードと引き換えに食パンを受取り。1斤600円(税込)。代金は予約時の前払い制です。
パッケージとか、原材料名・成分表示とか
紙袋もそうでしたが、食パンを包むパッケージにも記されている商品名『バターなんていらないかも、と思わず声に出したくなるほど濃厚な食パン』。
購入したのが3月12日。消費期限が3月16日なので、常温(5月〜10月…30℃、11月〜4月…25℃)で4日以内ぐらいに食べましょう。
裏面には、バシッと原材料名や成分表示が記載されています。
で、そこに気になる文字が。
製造者欄に「山崎製パン株式会社」。そう、モスバーガーの高級食パンはヤマザキが作っているんです。大株主ですからね、なるほどー。
実際に食べてみた
乃が美などほとんどの高級食パンは、普通のビニール袋にビニタイという組み合わせでしたが、モスバーガーの食パンは、スーパーなど市販の食パンと同じような袋に入っています。封の仕方にもヤマザキを感じる。
開封。小麦やバターの香りがブワァーッとかは、特にありません。市販の食パンと同じ感じ。
モスバーガーの高級食パンは、1斤サイズのみの展開。重さを計ると437g。標準よりもずっしり重い部類に入ります。”濃厚”だけに、詰まってそー。
すでに4枚にカット済。こりゃラクチン。
焼き色は標準より、若干濃い目かな。ムラやシワがなく、きれいに焼けてます。
肌理も細かく均等。
生地の色は、はっきりと分かるぐらいに黄色がかっています。”バターと卵を贅沢なほどたっぷり使っている”そうなので、期待が高まります。
試しにパン切り包丁でカットしてみたところ、吸い付くような切り心地にちょっと感動。切りカスは、クラスト由来のものが少々といった感じです。
それではまず、焼かずにそのまま食べてみます。
鼻を近づけると、若干のイースト臭を感じます。小麦やバターの香りを期待していただけに、ちょっと残念。
また裂いても生地の粘りは弱く、すぐにパサッとほどけてしまいます。思っていたほど水分量は多くないのかな。
口に含むとバター感が前に出てきます。微かに油分が指に付くことも含め。
確かに”ふんわりやわらかい食感”ではあるけれど、”濃厚でなめらか”というのは、他の高級食パンに悪い気がします。耳も野暮ったい食感です。
お次は軽くトーストしたものを。綺麗に焼けました。
サクッ、フワッな仕上がり。耳も良い感じにサックリしてる。
焼いても各種香りが拡がるわけではありませんが、口に含んだ時に感じるバターと小麦感は確実にアップしてることが分かります。
でも、やっぱりしっとり感が少ないためなのか、高級食パンに期待する口溶け感や、噛むほどに堪能できる味わいなんかは物足りない。
トーストすると美味しい食パンではあるけれど、これで1斤600円というのは、ちょっと納得できないですね。
あとがき
毎月第2・第4金曜日、完全受注販売ということですが、約1000店舗で販売しようとすると、どうしても画一化された部分が残ってしまうのかもしれませんね。期待が高かっただけに、残念。
これが300円ぐらいなら、評価はまた少し違ったものになったかもしれません。
そう考えると、やっぱりバローの『北欧ミルク食パン』は凄い!と改めて思います。
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