「くのわき親水公園キャンプ場」に滞在中の2日間、お風呂は「川根温泉」を利用しました。
キャンプ場からは、県道63号線を10分ほど南に進んだ場所にあります。道の駅を兼ねていて、地元の特産物を扱う売店があったり、無料で利用できる足湯があったりします。
「川根温泉ホテル」や「コテージ」といった宿泊施設も併設されているので、日帰り以外の利用も可能。大井川鉄道を走るSLやトーマス号を間近に見ることができるので、ちびっこはめちゃんこテンションがあがります。
一方、大人はその泉質に魅了されること間違いなし!
というわけで、以下レポートしたいと思います。
三冠王・落合博満氏も東京から通った効能抜群の泉質
僕がこれまで入ってきた温泉って、いわゆる”スーパー銭湯”寄りのものが多く、「大きなお風呂」というイメージしかありませんでした。
それでも広々とした空間の中、様々な種類の浴槽に浸かってほっこりするのは気持ちが良いものなので、キャンプを始めてからはちょこちょこ利用するようになっていたのです。
今回も単純にお風呂目的でここを選んだのですが、これが大当たり!これまで入ってきた温泉とは、明らかにレベルが違っていたのです。
川根温泉の泉質について
[色]うす茶色の湯は、鉄分が豊富な証
お湯の色は薄い茶色で、いかにも体に効き目がありそうな感じがします。
この色はお湯の中に鉄分が含まれている証拠。源泉はほのかな黄色だそうでですが、湯船に入ると酸化が進むため、うすい茶色に変色するのです。
[味]ちょっぴり塩気を感じる
しようと思ってしたことではないのですが、ふいに口の中に入ってしまったお湯を味わってみると、ちょっぴりしょっぱさを感じます。
川根温泉の泉質は、約2万年前の地下水と古海水が混じりあっており、泉質はナトリウムー塩化物温泉で別名「熱の湯」とも呼ばれています。(川根温泉ふれあいの泉パンフレットより)
なんと2万年前の海水が混じっているんですね。2万年という年月が、1000年にくらべてどれぐらい体に効くのかは分かりませんが、塩分が含まれていることによって、
- 塩の微細な結晶が汗腺をふさぐため、湯冷めしにくい
- 肌への浸透力が高く、保湿効果も期待できる
などの効果があるようです。
確かに湯上がり後も普段より手足がポカポカしていたような。冬なら、よりはっきりと効果を感じていたでしょうね。
[触]ぬったりマイルドな湯
お湯の感触は、ヌメヌメとまでは言わないものの、ぬったりとした優しい感じの肌触りです。
豊富な湯量により「ふれあいの泉」では男女合わせた11箇所の浴槽全てを掛け流しで運営しています。多くの温泉施設は循環と消毒処理をした温泉を浴槽内で再利用していますが、「ふれあいの泉」では浴槽内に常に新しい源泉のみを注いでいるため、鮮度が高い温泉です。また、浴槽内の温泉は毎日営業終了後に全て抜き、翌日の朝に新しい温泉を注いでいます。(川根温泉公式サイトより)
源泉に何も足していない、つまりオリジナルな泉質だから、これだけ成分たっぷりな感じのお湯になっているのかな。
川根温泉は、温泉井戸から湧出された温泉水を3時間以内に浴槽に供給するよう努めています。
温泉水も時間の経過により化学変化(主に温泉成分の酸化現象など)しますので、できる限り鮮度にこだわっています。
劣化がほとんどしていないというのもポイントかも。本当に温泉濃度が濃い!
ミスター三冠王・落合博満氏も絶賛!
野球に詳しくない人は知らないかもしれませんが、イチロー・松井が活躍するひとつ前の時代に、落合博満という大打者がいました。プロ野球史上ただ一人、三冠王を三度も獲得した名選手です。この偉業は、僕が小学生のころに達成されたのですが、それ以来ずっとファンであり続けています。
そんな氏と、まさか川根温泉で繋がるとは。嬉しくなって思わず写真を撮ってしまいました。パネルの下には、バットとボール、そして氏のコメントが添えられています。
温度・湯量とも申し分のない「川根温泉」は、私も東京から約2時間30分かけ、数年前より月に数回利用しています。
この温泉の泉質は、ミネラルを多く含み、腰痛・筋肉痛には特に効能があるため、試合後ゆっくり入浴すると、その日の疲れもとれ明日への活力が生まれてきます。
みなさんに是非お勧めしたい川根温泉です。平成10年7月21日 落合博満
平成10年といえば、現役最後の年。ということは巨人〜日本ハム時代から通っておられたのでしょうかね。いやぁ、うれしいなぁ。
荒れた皮膚が速攻でかさぶたに!
入浴時は、腰痛も筋肉痛も発症していなかったので、氏が言うようなことは実感できなかったのですが、”疲れ”は間違いなく軽減されます。
またキャンプ中、虫に刺された箇所や皮膚の荒れた部分がビビッドに反応していました。入浴しているとズクズクとうずき出し、就寝前にはかさぶたというか、薄い膜ができていました。普段の生活では見られない現象なので、川根温泉の力だと思います。
プールあり、コテージあり。レジャー施設としてもグッド!
川根温泉はレジャー施設としても、とっても優秀。
20mプールや屋外プール、温泉、サウナもあるバーデゾーン
温泉棟とは別の建物になるのですが、プールがメインの「バーデゾーン」という施設があります。僕たちは、キャンプ2日目に利用しました。
子供はプール、大人は温泉
20mプールや屋外プール(夏季限定)があり(いずれも水深1.5m)、泳ぎを楽しむことができます。20mプールの両脇には水深0.5mの子供用プールが併設されているので、小さな子供でも安心して遊ばせることができます。
バーデゾーンの中には、4種類の温泉と色々なサウナがあるので、子供がプールで泳いでいる間に大人は温泉で疲れを癒やす、なんて使い方もできます。
お得な料金設定
それでいて料金は大人710円(小学生300円、未就学児0円)と、お風呂だけの料金と200円しか違いません。しかも小学生以下は同じ値段。かなりお得な設定になっています。
水着の着用は必須。レンタル有り
当たり前ですが、水着は必ず着用しなければなりません。
ふいに立ち寄って水着が無い場合でも、レンタルが可能(男性用310円、女性用410円)です。水泳帽も着用必須ですが、こちらは無料で借りることができます。
プールに入りながら、SLやトーマスを見ることができる
建物は大きなガラス張りの窓なので、プールや温泉に入りながら、SLやトーマスを見ることも可能です。そんな施設は日本国中、川根温泉だけなんじゃないでしょうか。
食事もめちゃんこ美味しい!
お風呂やプールでさっぱりしたあとは、館内のお食事処でお腹を満たします。
僕は「韓流まぐろ丼定食」を注文したのですが、これがとっても美味しかった。マグロとナムルが白米の上にのっけられ、絶妙に合うんです。
またセットで付いてきたお漬物が、これまた美味しい。
きゅうりを塩麹に漬け込んだものらしく、噛めばきゅうりの凝縮された甘みが口の中に拡がります。きゅうりってこんなに美味しかったかな?使われているきゅうりは「ちびきゅう」といって、小指ほどのかわいいきゅうりです。
帰りのサービスエリア(浜松)に売っていたので、思わず買って帰りました。Amazonでも売っているんですね。
あとがき
川根温泉、こりゃあなかなかの温泉施設ですよ。季節を変えて、ここだけ訪れるのもアリだと思っています。というか、また行きたい。
草津や道後、由布院など、有名どころの温泉って明らかに泉質が違うのかなぁ。それぞれに特徴があったりするものなんでしょうか。ようやく温泉の良さが分かってきたような気がします。
キャンプと温泉、これもどうやら相性が良さそうなので、ダブルで楽しくなっていきそうです!