[三重]伊賀の里モクモク手作りファーム|癒やされ要素満載のパワースポット

伊賀の里モクモク手作りファーム|炭火でウインナー
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先日、三重県の伊賀市にある「伊賀の里モクモク手作りファーム(以下、モクモクファーム)」に行ってきました。

かねてから友人知人より絶賛の声を耳にはしていましたが、「牛や豚しかいない動物園」という勝手な思い込みが邪魔をして、今の今まで行楽の候補にすら挙がることはなかったのです。

やはり思い込みは禁物です。実際に行ってみると、モクモクファームの楽しさと居心地の良さに心はわしづかみにされ、気付くと15時過ぎ。到着から6時間があっという間に過ぎてしまいました。何台もの観光バスが押し寄せてくるのも納得です。

というわけで、以下レポートとまいります。

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伊賀の里モクモク手作りファーム

どんなところ?

冒頭の通り、僕のモクモクファームに対する思い込みは、

  • 牛や豚のみの動物園である
  • ぼったくりに近い料金設定の体験教室およびイベント
  • ぼったくりに近い料金設定の飲食店
  • いたるところに動物のう◯こが落ちている、つまり不衛生

といったものでした。これ全て誤りです。

実際は、

  • 牛や豚以外にも、ポニーや羊、ヤギなどがいる
  • 動物園ではなく、ヨーロッパのどこかの村にいるかのような味のある施設
  • 体験教室は有料だけど、イベントの多くが無料なので、トータル的にお得
  • 街の定食屋と比べれば少し高いけど、美味しさとボリュームを考えると満足度は高い
  • 動物の居場所が限定的、手入れが行き届いているなど、ファーム内は極めて衛生的

です。

なにをして楽しむのか?[ビフォー]

これ、大きな疑問でした。

予習段階では、

  • なにやら動物たちと触れ合えるらしい
  • なにやらウインナーやパンの手作り体験ができるらしい(要予約)
  • なにやら工房作りたての食材が食べられるらしい
  • なにやら工房の見学ができるらしい
  • なにやら工房で作られたウインナーやらが購入できるらしい

というぐらいの情報ぐらいしか得ることができませんでした。

「触れて、見て、食べて、買い物する」という、どこにでもありそうなパターン。わざわざここに行く価値があるのかどうか、という心のブレーキがかかりっぱになるわけです。

何をして楽しんだのか?[アフター]

大まかには上記の内容になりますが、実際に足を踏み入れると、想像以上に好奇心が刺激されます。

[ミニブタハウス]ミニブタの毛は硬く、自分の名前を知っている

伊賀の里モクモク手作りファーム|ミニブタ

この日は柵越しでしたが、ミニブタくんに直接触ることができました。

彼らの体毛はとっても硬く、かなりの剛毛っぷり。自分の名前を認識しているらしく、呼ぶと「ブルルォ」っと豚鼻で返事をしてくれたことに驚かされました。

Siriでもそうですが、名前を呼びかけて返事があるのはうれしいものです。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ミニブタは綺麗好き

ミニブタくんたちが用を足すのは部屋の外。きちんと扉の向こうまで行き、部屋を排泄物で汚すことはありません。「ブタは綺麗好き」という噂は耳にしていましたが、確認が取れました。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ミニブタハウス内の掲示物

ミニブタハウス内には、ブタに関する情報がたくさん掲示されています。どれもが分かりやすく書かれているので、子供はもちろん、大人だって勉強になります。

50kgほどの体重のミニブタくんは、1日に約350gしか食べないそうです。しかも大豆や米ぬかなど、かなりヘルシーな内容となっており、なんだか負けたような感覚に陥ります。

[ミニブタ芸ステージ]孫のお遊戯会を見に来た祖父母のように癒やされる

伊賀の里モクモク手作りファーム|ミニブタ芸ステージ

平日は1日2回(12:30、14:30)、休日は1日3回(10:30、12:30、14:30)行われるミニブタくんたちのステージは、観るものに癒やしを与える力があります。まるで孫のお遊戯会を見に来た祖父母のような、ほっこりした気持ちにさせられます。

障害物を飛び越えたり、すべり台を滑り降りたりと、一生懸命な姿に拍手と歓声が大きくなります。

芸の合間になされた説明では、

  • 先祖がイノシシだから、想像よりも機敏に動ける
  • 視力は0.1ほどしかない
  • 犬よりも知能レベルは高い

など、またしてもこれまでの人生で知ってこなかった情報を得ることができました。

[のんびり学習牧場]乳搾りは感動体験だ!

伊賀の里モクモク手作りファーム|のんびり学習牧場

ミニブタハウスから山手の方へ登って行ったところに「のんびり学習牧場」があります。1kmもない距離ですが、季節外れの暖かさと上り坂で良い運動になりました。

伊賀の里モクモク手作りファーム|乳牛の乳搾り体験

ここでのお目当ては「乳牛の乳搾り体験」です。大の牛乳好きにも関わらず、乳搾りの経験が無いというのはいかがなものか、という思いが長年あったのか、なかったのか。

伊賀の里モクモク手作りファーム|乳搾り体験

人差し指と親指で付け根をしっかりと握り、中指から小指までを使って徐々に絞り込んでいく、その繰り返し。お乳の柔らかさと暖かさ、牛さんの表情にメロメロになりました。言葉にしにくいですが、これ感動体験ですよ。

[のんびり学習牧場]ポニー乗馬体験で出会った素敵なスタッフのお兄さん

伊賀の里モクモク手作りファーム|ポニー乗馬体験

のんびり学習牧場では、他にも「ポニー乗馬体験」や「仔牛のミルクあげ体験」などが行なえます。さすがに大人はポニーに乗ることはできませんが、子どもたちはドキドキながらも楽しんでいる様子でした。

とりわけスタッフのお兄さんが楽しく、優しく子どもたちに接してくれる姿には思わず「こんな大人になってくれたら」と、将来への希望を抱いたほどです。

[のんびり学習牧場]お昼ごはんもここで済ますと良いかも

伊賀の里モクモク手作りファーム|のんびり学習牧場の軽食

すでに書いた通り、のんびり学習牧場は山手の離れた場所にあります。けれどもトイレはあるし、軽食コーナーもあるので、ここでお昼ごはんを済ますのも一つの手かと思います。

  • あらびきフルト
  • チーズフルト
  • ちいさなぐるぐるウインナー
  • ジャージー牧場ソフト
  • 甘夏塩サイダー
  • レモンスカッシュ
  • ジャージー牛乳
  • コーヒー
  • 地ビール

と、一通りのメニューは揃っています。ふもとのレストランは混雑するので、文字通り、ここでのんびりと過ごすのも良いかもしれません。

[昼ごはん]名物ぐるぐるウインナーとホットドッグ、甘夏塩サイダー

伊賀の里モクモク手作りファーム|ぐるぐるウィンナー

そんなこととは知らなかったもので、この日の昼ごはんは「BuuBuuハウス(レストラン)」前の屋台で購入しました。

まずは名物「ぐるぐるウィンナー」。見た目のインパクトもさることながら、シャウエッセンなら2袋分はあろうボリュームもあなどれません。もちろんパリパリでジューシーです。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ホットドッグ

お次は「ホットドッグ」。ぐるぐるウィンナーよりも少し太い”絹挽きウィンナー”が挟まっていて、食べごたえ抜群!ザワークラウトもマイルドな酸味で、キャベツの甘味もしっかりと感じられます。

特筆すべきはパンの味。

一般的には、風味や食感がさらりとしたコッペパンを使うところですが、このホットドッグには、ほどよい歯ごたえのソフトフランスパンが使われています。噛むほどに小麦の甘味が感じられ、ウィンナーやザワークラウトとの相性もばっちり。これまで食べたホットドッグの中で、一番美味しいと思いました。

伊賀の里モクモク手作りファーム|甘夏塩サイダー

尾鷲の海洋深層水で作った「甘夏塩サイダー」も絶品です。

香料や添加物が一切使われていないためなのか、後味がすっきりしていて、炭酸の刺激も上品に感じられます。ほんのり香る甘夏や塩気も良い具合。ジュースでありながら、健康に良いものを摂り入れている感覚を覚えます。

[特別イベント]ウィンナー祭りで、選挙とスモークチップの重量当て

伊賀の里モクモク手作りファーム|ウインナーのマトリックス

この日は特別イベントとして、「ウインナー祭り」が開催されていました。

モクモクファームで製造する30種類以上のウインナーの中から気になる4本を選び、炭火で焼いて、一番美味しかったものに投票する催しです。

僕が選んだのは、

  • 超粗挽きウインナー
  • 無21ボロニアソーセージ
  • 無21サラミス
  • 大人のソーセージ

の4本。どうも”粗挽き”という言葉に弱いようです。

ちなみにウィンナーは羊の腸、フランクフルトは豚の腸、ボロニアソーセージは牛の腸が使われているそうです。投票前の説明で勉強しました。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ウインナー祭り

どれも美味しかったのですが、この時は食後ということもあり、ボロニアソーセージの優しい味が最も口に合いました。でも大衆は「カマンベールブルスナー」を推している模様でした。

伊賀の里モクモク手作りファーム|スモークチップの重さ当て

投票の後は、スモークチップの重量当てに挑戦。1kgジャストに袋詰めできれば、ウィンナーセットがもらえます。

先人たちがお椀ですくう回数や、計量された数値と袋の大きさを観察。満を持して詰め込んだ袋の重さは850g。妻にバトンを託しましたが、こちらも960gと残念な結果になりました。

賞品を獲得した猛者たちが、すでに8名ほどいたことに、ただただ驚きです。

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[遊びコーナー]ザリガニ釣り、ハンモックの森、いかだ遊びetc

常時遊べるコーナーが設けられているのも、モクモクファームの魅力。シンプルながらもクオリティが高く、ひとつのコーナーだけでも軽く1時間ほど遊べてしまいます。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ザリガニ釣り

うちの息子は釣りを始めたせいで、「ザリガニ釣り」がお気に入りでした。

1人1日1回まで(約5分)。エサ(スルメ)の付いた竿を貸してもらえます。といっても管理されているわけではないので、譲り合いながら楽しくできれば良しの雰囲気。

釣果については、残念ながら1匹も釣れなかったようです。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ハンモックの森

ハンモックの森」も大盛況でした。バランスを取るのが難しく、くっちゃくちゃになっていましたけど。

伊賀の里モクモク手作りファーム|いかだ遊び

家族4人で「いかだ漕ぎ」に挑戦。

一昨年に琵琶湖でカヤックを経験済みなので、

[マキノサニービーチ]琵琶湖でカヌー体験、ヴィラ山水でレンタル可。透明度が高し!

楽勝!と思いきや、勝手がずいぶん違って苦労しました。思ったように進まない。カヤックの形状は水上を進むために考えられ設計されたものだと、身をもって学びました。

[小麦工房]ジャージー牧場ソフトが濃厚!

伊賀の里モクモク手作りファーム|小麦工房の店内

いかだ漕ぎで疲れた体を癒やすには、甘い物が最適。というわけで、いかだ池横にある「小麦工房」でおやつタイム。

伊賀の里モクモク手作りファーム|ジャージー牧場ソフトクリーム

食すは、もちろん「ジャージー牧場ソフトクリーム」です。

超が付くほど濃厚で、ミルクの香りが口いっぱいにひろがる、悩殺レベルのお味です。これで320円は安すぎます!

もうひとつ、手作りジャムソースのかかったタイプも食べたのですが、こちらはカップもものすごく美味しかった。タルト生地のような硬さのある生地で、しっかりと風味が付いています。パキッと折って、ソフトクリームと一緒に食べるのがおすすめ。美味しさに心奪われて、写真を撮るのを忘れてしまいました。

無料エリアと有料エリア、開園時間など

伊賀の里モクモク手作りファーム|ファームマップ

食事と買い物が目的なら、入園料(500円)を払わずとも、ファーム前の無料エリアで事足ります。

駐車場から降りてすぐのところに「野菜塾市場」があり、地場のぴっちぴちに新鮮な野菜を買うことができます。

「とまとカフェ」や「農村料理の店もくもく」で食事をし、「モクモクショップ」でぐるぐるウインナーやらを購入することが可能。ソフトクリームは「ジャージーミルク工房」で。

日帰り温泉「野天もくもくの湯」も併設されていたり、無料の「足湯」もあったりと、至れりつくせり状態です。

実際、観光バスの団体の中には、無料エリアだけ楽しんで帰っていく方々もいました。大人だけなら、それもまた良いのかもしれません。

開園時間

有料エリアの開園時間がAM10時に対し、無料エリアなら一番早い「野菜塾市場」がAM9時にオープンします。続いて「モクモクショップ」がAM9:30に開店するので、先に買い物を済ませておくと効率が良いですね。

ちなみに我が家は足湯に浸かって、のんびりと開園するのを待ちました。

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あとがき

とまぁ、こんな感じでまるっと1日中楽しむことができます。体験教室を組み込むと、1日では足りないのではないでしょうか。

お客さんの数は多かったはずですが、混雑している感じはしませんでした。のんびりした空気がそう感じさせるのかもしれません。あるいは不思議とのんびりした雰囲気の方が多かったことも、幸いしているのかも。

ウインナーを食べると、お米が欲しくなるので、家から握っていくことをおすすめします(コンビニ等で購入したものは、持ち込み禁止です)。

景色は良いし、食べ物も美味い。動物は可愛いし、スタッフも丁寧。癒やされ要素が満載のモクモクファームは、ある意味、パワースポットだと思いました。