我が家の『今年買って良かったものランキング』トップ3に入るのが確実な、ユニフレームのダッチオーブン「スーパーディープ 12インチ」。
今回は、ちょっと応用的な使い方と、一緒に揃えておきたい小道具を織り交ぜながらご紹介。コスパ重視の代用品も登場します。
ダッチオーブンのちょっと応用的な使い方
積み重ね調理が可能!
ユニフレームのダッチオーブンは黒皮鉄板製。一枚板で造られていて、頑強さはかなりのもの。上に、もう一つダッチオーブンを積み重ねても大丈夫。全くびくともしません。
写真(↑)の小さい方のダッチオーブンは、同じくユニフレームの「スーパーディープ 8インチ」です。
本体と蓋を合わせた重さは4.2kg。さすがの鉄板。小さいけど、結構重い。にも関わらず、安定感は半端ねっす。
積み重ね調理は、一石三鳥!
積み重ねて調理ができると、同時に2種類の料理ができるので、時間の短縮になります。パンを焼きながらスープを作る、というように。
また、下のダッチオーブンの蓋にのせた熱源は、そのまま上のダッチオーブンの熱源も兼ねるので、無駄がなく経済的。
調理スペースもコンパクトになり、一石三鳥です。
写真(↑)のように、飯盒でご飯を炊くことだってできます。別途、かまどを用意する必要はありません。
「ダッチスタンド」は、フタ置きとしても活躍
あいだにかませているのは「ダッチスタンド」。
10インチと12インチモデルには、付属品としてセットされていますが、8インチモデルは別途購入する必要があります。
ダッチスタンドがあれば、地面に直接ダッチオーブンを置かずに済みますし、フタ置きとしても活躍します。持っていなければ、ぜひとも揃えておいてください。
「ファイアグリル」は、約20kgの重さに耐えられるほど頑丈
例えば、12インチと8インチのダッチオーブンを合わせた重さは、約13kgになります。そこに具材や炭、網などを足すと、グリルの上には20kg近い重量物が乗っている計算になります。
なので使うグリルは、しっかりとしたものを選ぶべきです。
その点、同じユニフレームの「ファイアグリル」は最適。分散耐荷重が約20kgと、かなり頑丈に造られています。
これまで上記のような使い方をしてきましたが、全く壊れる気配はありませんでした。
ただし柔らかい地面だとめりこんでしまうので、下に板などを敷いて使うと、より安定します。
「ヘビーロストル」
ファイアグリルでダッチオーブンを使うなら、できれば「ヘビーロストル」も揃えたいところ。
ファイアグリル付属の「焼き網」では、ダッチオーブンの重さに、とてもじゃないけど耐えられない。
炉に直接ダッチスタンドを置いて使うことも可能ですが、荷重が集中するので、おすすめはできません。
ヘビーロストルは極太のステンレス棒で造られていて、これまた頑丈。さらに4本のスタンド部分に荷重をかける構造なので、炉を痛めずに済みます。
ちょっと値段は張りますが、必要アイテムだと思います。
家庭での調理にも活躍!
ユニフレームのダッチオーブンは、底がフラットに造られています。なので家庭用コンロでも問題なく使うことができます。
我が家のコンロはガス式。よくカレーなどの煮込み料理に使っています。
フタが重く、密閉性が高いので、いわゆる「無水鍋」として使えます。
ストウブの「ココット」の代わりになってるんじゃないかなぁ、と勝手に妄想。
野菜から出る水分だけで作る、いわゆる「山カレー」もできちゃいます。
メーカーの商品説明によれば、IH式でも使えるそうです。ただしシーズニング時にラッカーが流れ落ち、コンロを汚す恐れがあるそうなので、注意が必要です。
これだけ良いものを、シーズンオフに使わないのは勿体ない。ぜひとも普段の生活で活用してください。
ダッチオーブンと一緒に揃えておきたいアイテム
リフター
火にかけたダッチオーブンは、当然のことながら非常に熱くなります。軍手なんかでは、とてもじゃないけど触れません。
けれども、調理の途中で中身を確認することもあるでしょうし、もちろん完成したら蓋を開けなければなりません。
試しに「炭バサミ」を使って持ち上げようとしましたが、
ひん曲がるじゃないかという不安定さで、怖くて持ち上げることはできませんでした。
「ペグハンマー」で代用
専用の「リフター」(持ち上げる道具)は結構な値段がします。
ダッチオーブン自体が高価なので、できれば予算は抑えたいところ。
他のもので代用できないかと見渡してみると、テントやタープを設営するときに使う、ペグ打ち用のハンマーが使えそう。
片側がペグ抜き用に、フラットかつカギ型になっています。取っ手部分に引っ掛けられますね。
使ってみると、バッチリ安定します。
カギ型部分が取っ手に引っかかり、ハンマー部分が蓋を押さえつけロックできます。2点支持ですが、カタつくこともありません。材質はスチールなので、剛性的にも問題ありません。
ちなみに専用品は3点支持なので、より安定度が増すことが想像できます。
兼用できるメリット
リフター兼ハンマーとして使えることにメリットがあります。
- アイテム数が増えないので、収納&管理がラク
- 出費を抑えられる
一石二鳥です。
おすすめのペグハンマー
ちなみに我が家のものは、小川キャンパルの「アイアンハンマー」です。
アメニティドームにはハンマーが付属しておらず、純粋にテント設営用として購入したものです。偶然にも、ペグ抜き部分がリフターとして使える形状でラッキーでした。
世の中のペグハンマーには、こうした用途に適していない形状のものもあるので注意です。
ハンマーとしての評価も高いので、すでに別のハンマーをお持ちの方でも、買って損はないかと思います。
ハンマーが複数本あれば、テントやタープの設営&撤収がはかどります。子供たちも自分専用のハンマーがあると、がぜんやる気を出すようです。
収納カゴ
専用の収納ケースは、いいお値段。
そのまま運搬しても壊れるものではないので、むき出しでも良いか、なんて思っていました。
けれども、これまたすでにあったものが、良い感じで代用できました。
「工具用カゴ」で代用
このカゴ、もともとは大工さんたちが道具を持ち運びするためのもので、耐荷重&耐久性とも盤石のしっかりとした造りをしています。
10kg近くある12インチのダッチオーブンを入れても、全くびくともしません。
大きさは2種類あって、大きい方に12インチのダッチオーブンが収まります。
四つ角に生まれたスペースに、ハンマーなどの関連アイテムを入れることができます。
スタッキングが可能なので、我が家はもう1つ購入し、細々したものをここに入れ、車内整理に活躍しています。
専用ケースではスタッキングができません。なので収納まで考慮すると、こちらの方が使い勝手が上です。
色はレッド・グリーン・ベージュ・ブラックがラインナップされています。
いずれも彩度が抑えめなので、落ち着いた感じのキャンプサイトが好みの方にはおススメです。
あとがき
ダッチオーブンが1台あれば、煮る・焼く・蒸すなど様々な調理が可能です。一押しは、「焼きたてパン」。
少し肌寒い朝、火入れから始める作業も非日常な体験ですし、サイト全体にたちこめるパンの匂いがたまりません。
ダッチオーブン自体は高価なものですが、普段の生活でも使えるものですし、一生モノでもあります。備品のコストを抑えて、是非とも導入していただきたいです。