アジャストチェア(クオルツ)|パチノックスと言わせない魅力あり!

アジャストチェア(クオルツ)
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ここ数年、キャンプ用品界隈でムーブメントになっているHelinox(ヘリノックス)の「チェアワン」ですが、人気が爆発しすぎて、類似品、通称「パチノックス」が数多く流通している状況です。

試しにAmazonで検索してみると、

これぐらいはすぐに見つかります。

あのデザインって、権利関係はどうなっているんでしょうかね。

コールマンやドッペルギャンガーなど、名の知れたメーカーからもラインナップされているので、

もはや普遍的デザインという理解でオッケーということでしょうか。

初めのうちは随分と不具合があったようですが、各メーカーとも改良を重ね、今では高い評価を得ているものもあります。

なにせ本家チェアワンが1万円オーバーなのに対し、パチノックスは半額以下なのですから、実用上問題がないようなら、これで良いじゃん!ということになるのは自然なことです。

前置きが長くなりましたが、ロースタイルキャンプに移行しつつある我が家も、パチノックスを購入しました。Wild-1のオリジナルブランド、Qualz(クオルツ)の『アジャストチェア』です。

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クオルツの『アジャストチェア』を使ってみた感想

外観とか、造りとか

Qualz(クオルツ)アジャストチェア

Qualzというブランドについては、以前に書いた記事を参考にしていただければと思います。

数あるパチノックスのなかでも、アウトドア専門店のWild-1が手がけているのだから、品質面は問題なしと予測。ギフトカード還元のSALE期間中だったので、2脚購入しました。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|フレーム構造

実物は、思っていた以上にしっかりとした造りです。

ポールはアルミニウム素材で、直径が約11mm。ジョイント部のプラ素材は肉厚で、経年劣化以外に壊れる場面は想像できません。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|フレーム差込部分

初期パチノックスで問題になった、シートの四隅。

フレームを差し込む構造上、この部分に全荷重がかかるため、フレームが突き抜けたり、縫製が破けたり、といった事故が多発したようです。

Qualzのアジャストチェアは、少し厚手のゴムっぽい素材(黒い部分)が使われていて、フレームが突き破るような気配はありません。しかも、より硬い素材が芯材として入っていて、広い面積が一体となって縫製されているので、荷重が分散できているように思います。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|正面から見た隅

前から見たところ。縫製レベルは高いと思います。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|フレームの先端

フレームの先端は、アルミを切りっぱなしではなく、きちんとプラ素材でフタがしてあります。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|シートとロゴマーク

シートはポリエステル製。凸凹のある、帆布のような風合いです。

メッシュやスリット部分がないので、涼しさは多少犠牲になっているのかもしれませんが、破けるリスクが減るので、これはこれでアリかな。5月の晴天時で使っても、暑苦しい感じはありませんでした。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|足元

地面との設置部分。この樹脂パーツ(黒い部分)も肉厚です。

フレームの表面は、アルマイト処理がなされているので、耐食・耐摩耗性がアップしています。一段黒い、グレーっぽい仕上がりなので、硬質アルマイト処理なのかもしれません。梨地のような手触りも雰囲気良く、かなり好みです。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|収納バッグ

付属の収納バッグは、シートと同じ素材で同じカラーリング。縫製もしっかりしていて、安っぽさがありません。両サイドの輪っかをフレームに通しておけば、小物入れとして活用できます。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|ベルクロ

ベルクロ付きなのも、うれしいポイント。なくても収納に困ることはありませんが、移動時にカチャカチャと音が鳴るのを防げますしね。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|収納時

ファスナーが全開になることと、スペースに適度な空きがあるので、収納はラクに行えます。ブカブカというわけでもないので、絶妙なサイズの収納バッグだな、と感心。

シートのたたみ方

備忘録として、シートのたたみ方で、レビューを締めたいと思います。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|シートのたたみ方(1)

【1】四隅が重ならないように、少しずらして、上下方向に折ります。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|シートのたたみ方(2)

【2】まん中で折り合わせます。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|シートのたたみ方(3)

【3】折り合わせたまん中で、もう一度折ります。

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|シートのたたみ方(4)

【4】最後、三つ折りにして完成!

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本家ヘリノックス「チェアワン」にはない魅力

経済的余裕があれば、本家ヘリノックスを買っていたかもしれません。けれども、クオルツのアジャストチェアを使ってみると、こちらを積極的に選ぶ理由があるように思えてきました。

アメニティードームとよく馴染むカラーリング

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|アメニティドームに似合う色

まだ同時に展開したわけではないので推測ですが、我が家のテント、アメニティドーム(スノーピーク)とよく馴染むカラーリングだと思うのです。ヘリノックス含め、こういう赤色って他に見当たりません。たいていビビッドでスポーティなカラーリングなんです。

アメニティドームを購入してからは、基本、キャンプ用品は暖色系にまとめようという思惑があります。なのでこういう落ち着いた赤色は、どストライクなんです。

ヘリノックスには「コンフォートチェア」というモデルがあり、そちらのカラーリングもかなり素敵です。

ただしフレームの色は黒のみ。シートとのコントラストが強く出てしまうので、僕はQualzのアルマイト仕上げの方が好みです。決してひがんでいるわけではありませんよ。

ローテートチェアは、少し鮮やかな赤色なので注意

Qualsには「ローテートチェア」という兄弟商品があります。

シートやフレームに使われている素材は同じもの。違いは、座面が360度回転することと、1割弱、座面が広くなっていること。

両方を座り比べると分かるのですが、座面が広い分、座り心地はこちらの方が僅差で勝利。お尻へのフィット感がアップしているように感じます。また回転する機構は、キャンプをする上で、かなり有効なのではと思うのです。

実は、購入一歩前まで、こちらにしようとしていました。色味を確かめるために中をのぞいたら、アジャストチェアよりも一段明るい赤色が見えたので変更したのです。

もしも落ち着いた赤色で展開されれば、次の2脚はこちらにするかもしれません。

フレームの質感

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|フレームの質感

すでに書きましたが、アジャストチェアのフレームの仕上げは、とても好ましい仕上げ方です。

同じアルマイト仕上げでも、カラーアルマイト仕上げのツルピカな感じは、どうも苦手ななんですよね。黒色だと少々重い印象になってしまので、グラファイトグレーなこの感じはベストな色味&質感だと僕は思うのですが、いかがでしょうか。

コスパが高い

Qualz(クオルツ)アジャストチェア|2脚

言うまでもなく、これが最大の魅力なわけです。なにせ、本家チェアワンを1脚買うお金で、アジャストチェアが2脚、手に入るのですから。

耐荷重にかなりの差がありますが(チェアワン145kg、アジャストチェア80kg)、それを超える体重じゃない限り、不安をおぼえるような造りではありません。

収納バッグを含めた総重量(チェアワン960g、アジャストチェア1150g)の差も、オートキャンパーにとっては僅かなもの。収納サイズ(チェアワン35×10×12cm、アジャストチェア35×10.5×12cm)にいたっては、ほぼ同じですから。

座り比べて印象では、アジャストチェアが少し硬めで、チェアワンの方が座り心地が良いように感じましたが、値段差を考えると十分に妥協できるレベル。そのうちシートが伸びて、いい感じにフィットするのではと期待しています。

あとはどれだけ長く使えるか、ですね。

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あとがき

パチノックスといえば、Alpine DESIGN(アルパインデザイン)のものも座ってみたことがあります。あちらもかなり良くできた製品で、当時に暖色系のモデルがあれば、確実に候補になっていました。

これまで使ってきた椅子は、キャンプデビュー以前にホームセンターで購入したもの。重さが約3kg、収納長さが約90cmと、アジャストチェアに比べて、はるかにヘビーな代物でした。車載スペース持ち運びのことも含め、このリプレイスはかなり価値ある買い物だと思います。

クオルツのチェアについて、いくつかレビュー記事を書きました。ご参考に。