早いもので、ホットサンドメーカーを買ってから1年以上が経ちました。
愛用しているのは、コフランの「ホットサンドクッカー」。
いつものことですが、事前にあーだこーだと悩んだおかげ(?)で、とっても満足して使っています。
購入の決め手となった理由はいくつかあるのですが、使い込んでいくうちに、改めて気付いた価値があります。
それは「プレートが分離できる」こと。
調理が速い!
家族4人分を作る時間
直火用ホットサンドメーカーの調理手順は、
- [予熱]下プレートを火にかける
- [セット]パンA→具材→パンBをのせ、上プレートでプレス
- [焼く]片面を火にかけて焼く
- [焼く]ひっくり返して、もう片面も焼く
が基本になります。直火用なら、おそらく他のホットサンドメーカーでも同じはず。
強火だと焦げやすくなるので、火加減については「弱火寄りの中火」がベスト。ゆっくり熱を伝えることで、中の具材も美味しく仕上げることができます。
けれども、これだと結構な時間がかかってしまいます。
片面を焼き上げるのに必要な時間は、約1分〜2分半。予熱の時間を含めると、両面が焼き上がるまでには、約3分〜6分ほどかかります。家族4人分なら、かるく20分を超えてしまう。
平日の朝にリクエストがあっても、おいそれと作ることはできません。
プレートを両方とも予熱しておくと、時短になる
なんとか時短ができないものかと考えたのが「プレートを両方とも予熱しておく」という方法。
これまでの手順だと、上プレートが熱を持つのは[手順4]のタイミングでした。具材が美味しく仕上がることに違いはありませんが、パンBの表面がカリリっと仕上がるまでに時間がかかってしまうのです。
新しい手順は以下の通り。
- [予熱]上下プレートを火にかける
- [セット]パンA→具材→パンBをのせ、上プレートでプレス
- [焼く]片面を火にかけて焼く
- [焼く]ひっくり返して、もう片面から火を通す
この方法だと、
- パンBの表面を焼くのは、手順2でスタート
- 終始、上下から熱が入る
といった時短要素を含みます。
片面にかかる時間は、長くても1分ほど。ホットサンドを1つ焼き上げるのに、最大で3分ほど短縮することができます。もちろん美味しさや仕上がり具合は変わりません。
家族4人分なら12分の短縮。この差は大きいです。
上下分離と蓄熱性
言うまでもなく、これは上下プレートが分離できるからこそ為せる技。バウルーのような一体型なら、この技は使えません。
さらに言えば、鋳鉄製であることもポイント。鋳鉄は蓄熱性が高いので、[手順1]で蓄えた熱は、[手順3]まで残り続けます。
- [手順2]パンBの表面を、ある程度まで焼く
- [手順3]余熱が具材に伝わる
- [手順4]仕上がりまでの時間が短い
といった好循環を生み出すわけです。
取り回しが良い!
焼き上がったホットサンドを取り出す時、上下が分離できると実に簡単。片手でホイッ!とお皿にひっくり返すだけで、取り出すことができます。卵焼きや餃子と同じ要領です。
一体型の場合はどうするのでしょう。フライ返しを使うのか、はたまた開いた隙間から落とすのか。
いずれにせよ、ワンハンドの取り回しの良さには敵わないんじゃないでしょうか。
後片付けがラク!
洗いやすい
これは購入前から想像が付きました。
- 入り組んだ構造のヒンジ部分が無い
- プレートは片方づつ洗うため、軽い
- 1枚のフライパンのように洗える
鋳鉄製なので、基本的には洗剤は使わず水洗いのみ。タワシでこびり付きを落とせば終了です。
メンテナンスが速い
洗った後は、火にかけて水分を飛ばします。その後、薄く油を塗ってメンテナンスは完了となるわけですが、上下が分離できるとめちゃくちゃ速い!
- プレート2枚を、同時に火にかけることができる
- ヒンジ部分がないため、サッと油を塗ることができる
水分が留まっていると錆を発生させてしまうので、メンテナンスがしやすい構造なのは、長く使い続けるうえで大事なことです。
あとがき
逆に、一体型のメリットってあるのかな?と考えてみたのですが、1つも思いつきませんでした。
分離型の方が圧着する力に劣るわけではありません。シンプルな構造の中、唯一、壊れる危れがあるのはヒンジ部分なわけです。なので、これを採用する理由は、正直謎です。
というわけで、直火用ホットサンドメーカーは、分離型が断然おすすめです。