食パン専門店の食パン食べ比べ。今回は大阪の「北新地 忠み(ただみ)」に行ってきました。
忠みの食パンは、酒粕から起こした自家製天然酵母種が使用されているのが最大の特徴。さらに生クリームやハチミツ、そして水まで厳選されたものを使うこだわりっぷり。こりゃ楽しみ!
というわけで、以下レポートです。
高級食パン専門店「北新地 忠み(ただみ)」
店舗とか
お邪魔したのは本店の北新地店。大阪駅前第3ビルの1階、屋外に面した場所に入っています。
本店だけど、ビルイン店舗だけにこじんまりしています。土地勘に乏しいせいもありますが、見つけるのに時間がかかってしまいました。
こだわりの素材については、看板を読むとよく分かります。
- 酒種…手間暇かけて酒粕から起こした自家製天然酵母
- 水…吟味を重ねたアルカリ水が小麦本来の旨味を引き出す
- 小麦粉…国産小麦と特殊な微砕技術を用いた最高級小麦をブレンド
- バター…乳酸菌によって半日以上発酵して作られたフランス産発酵バター
酒粕由来の自家製天然酵母は気になりますね。あとアルカリ水も。過去に食べた食パンの中で、水にこだわったものは全て美味しかったので。
忠みの食パンは『角』と『山』の2種類。
形が違うだけでなく、味の方向性にも違いがあるそうで。甘さを感じられるのが『角』で、小麦の旨味を味わえるのが『山』とのこと。
今回は『山』が売り切れだったので、『角』を購入しました。
忠みの極「角」
これが忠みの極『角』。ちょっと小ぶりな1.5斤サイズ。
645gの重さが、それを証明しています。
少し濃い目の焼き色は、ムラがなく綺麗。
表面のシワは少なめですが、トップの凹みはかなりのもの。生地が柔らかいのかな。
この前食べたバオバブの木の食パンもこんな感じでした。
断面チェックのためにパン切り包丁を入れてみるも、なかなかの手応え。クラスト(皮)部分に刃が食い込みにくい。生地まで進むと切り心地は悪くないのですが。初めての感覚。
クラスト部分が特別に厚いわけでもないんですけどね。しっかり焼けている分、固さはあるのかもしれません。
まま、とにかく実際に食べてみましょう。お店が勧めているとおり、まずは焼かずにそのまま。
食べてびっくりしたのは、生地の弾力がすごい!こと。噛むのが疲れるほど、もっちもち。
写真のとおり、裂いても裂けきれないほど生地に粘りがあります。引っ張っても簡単にはちぎれません。
クラスト部分も同じで、総じて噛み切りにくい。子供たちは口を揃えて「グミみたい」と言っていました。
味についてはバランス型。「甘さを感じる」という説明でしたが、色んな食パンを食べてきたのが悪いのか、特別甘いと思うことはありませんでした。美味しいのは間違いありませんが。
お次は、トーストしたものを。
表面はサクッとして歯切れが良くなりました。ですが、中の生地は依然としてもっちもち。噛みごたえある、しっかり食感は健在です。
美味しさも良い意味で変わらず。目をつぶって、ずっと噛んでいたくなります。最後には、あごが疲れてきてしまいました。
あとがき
このすごい弾力性は、今まで食べた食パンの中で一番です。というか、新しい感覚。これは酒粕由来の酵母がなすものなのかな。”もちもち”という表現が正しいのか悩みますね。
このすごい弾力性のせいで、美味しさについての表現が手薄になってしまいますが、ちゃんと美味しいのでご安心を。
こんどは「山」を食べてみよう!
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