食パン専門店の食パン食べ比べ。今回は京都の有名漬物店「西利」が展開するお店「AMACO CAFE」に行ってきました。
漬物と言えば発酵食品。発酵のプロが作った「甘麹」を入れた生地で焼き上げたということで期待大!
早速レポートしたいと思います。
甘麹熟成食パン(AMACO CAFE)
店舗外観とか
AMCO CAFEがあるのは、2020年7月にオープンした「立誠ガーデンヒューリック京都」という商業施設。
もとは小学校だった建物を改修して、テナントや図書館、貸しホールを併設。後ろにはホテル(ザ・ゲートホテル京都高瀬川)が新築されました。
すぐ前に高瀬川が流れる、グッド雰囲気な立地に加え、
レトロ+京都+モダンを融合した建物も魅力。京都散策の休憩場所として、一度は訪れる価値アリです。
AMACO CAFEは建物入ってすぐの場所にあります。
看板の「by Nishiri」の文字が小さいこともあって、最初は京つけもの西利のお店だとは気付きませんでした。
店内の棚には食パン以外にも、たくさんの商品が並んでいます。
パウンドケーキやチョコーレート、ドリンクなど、どれもが発酵をキーワードとしていて、手土産として喜ばれそう。
イートインスペースもあって、昼はカフェ、夜はバーとして楽しめます。こりゃ、何度も来たくなります!
持ち帰るための袋、ではなく箱なのは助かりますね。形を崩すことなく、綺麗なままの状態で1口目にありつけます。
甘麹熟成食パン(AMACO CAFE)
箱(正確には中袋)から取り出すと、かぐわしい香りが鼻に伝わります。手を軽く伸ばした位置からも分かるほど、強めの香り。こんな香りの食パン、最近は食べたかな?
焼き色は標準より、ほんのちょっとだけ濃い目。まぁでも標準ですね。
シワも多くなく、少なくなく、こちらもいたって普通。クラスト(皮)は薄そうです。
ロゴ・マークの焼印がオシャレ。
1本は約2斤だそうですが、重さを量ってみると778gでした。2斤分であることに違いありませんが、高匠 の食パンなんかと比べると全然軽い。
パン切り包丁をしっかりと受け止める切り心地からは、生地の密度の高さがうかがえます。
切りカスは、なんとゼロ。生地に粘りがあるんでしょうね。好きなやつかも。ワクワク。
で、食べてみました。まずは焼かずにそのまま。
予想通り、ぬっちり。生地に粘りがあります。耳も柔らかく、良い意味で存在感なし。肌理が細かく、舌触りも滑らかで、食感は満点と言っても良いほど。
そして味の方も、かなりのハイスコア。甘さ控えめ系ですが、小麦の旨味がじわじわ攻めてくるので、リッチ感は十分。
麹が今も生きているのか、ほんのり鼻をつく発酵臭が独特の味わいを生み出しています。はっきり言って、これは美味しい!
お次は軽くトーストしたものを。
食感については、いわゆる”サクッぬちっ”系。ですが、噛むと溶けていく滑らかさは独特のもの。官能的な噛み心地。
熱を入れると、甘麹のパワーが解き放たれるようで。ふわぁーっと香ばしく甘い匂いが部屋の中に充満。空気清浄機がウィンウィン動く状態に。ギリギリくどくないレベルで、噛めば噛むほど甘みと旨味が広がっていきます。
生食の時に感じた発酵臭は、焼くとさらに味わいをプラス。子供は思わず「ビスケットみたい!」と表現したほど、絶妙な美味しさがあります。
あとがき
生クリームの代わりに甘麹を使用していることもあって、保存料無添加なのに消費期限が長い(製造日より常温で5日間)。
また発酵の力で、日が経っても固くならず、旨味がどんどん増していくそうで。そんなこと知らない我が家は、すぐに完食したしまったので分からずじまいでしたが。
はっきり言って、今まで食べてきた食パンの中で一番美味しい。1本1080円(税込)と高額ですが、その価値は十分にあります!
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