先日、滋賀県大津市にある「寿長生の郷(すないのさと)」に行ってきました。
運営は、和菓子の名店「叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」。食事処やお土産の販売、和菓子づくりの体験教室や本格的な茶室があったりと、和と自然が満喫できる施設となっています。
けれども、今回のお目当てはパン。
なにやら和菓子で使われている”あんこ”がぎっしり詰まったあんぱんが美味しいようで。これは食べてみたい!とのことで行ってまいりました。
寿長生の郷のパン屋「Bakery&Café 野坐(のざ)」
「寿長生の郷」は滋賀県の南、大石の里山にあります。すぐそばには瀬田川が流れる、自然豊かなロケーション。初めて訪れたときはプチ迷子になるほど、敷地は広大です。
お食事処なんかは駐車場すぐの場所にありますが、パン屋「Bakery&Café 野坐(のざ)」までは少し距離を歩かなければいけません。徒歩5分ぐらいの距離ですが、歩く道は参道のような風景で、人の気配がなけりゃ不安になります。
途中、看板が出てきて、ようやくホッと安心。
途中の広場には、不思議な物体に覆われたテーブルセットが並んでいました。人がいないからなのか、曇天のせいなのか、なんだか物悲しい雰囲気を醸し出しています。
それらしき建物が見えたころには、少し息が上がっていました。この時点で、ちょっとした達成感を得ている。体力が無いのも怪我の功名です。
建物は真壁造の2階建て。パンの販売は1階で、2階はカフェ。下屋が大きく張り出した土間スペースにはベンチがあり、景色を見ながらほっこりできます。
店内は約4坪ほど。広大な敷地を歩いてきた後は、極端に狭く感じます。
訪れたタイミングでは、10種類ほどのパンが並べられていました。野菜や卵、肉を使った、いわゆる惣菜パンがないため、全体として見た目は至極地味。
食べ物を前にすると、特に優柔不断になりがちな僕ですが、おかげで目移りすることなく、即刻購入できちゃいました。
購入したパンを食べた感想
あんこバター
帰るまでに我慢できずに食べたのが「あんこバター」。固めのバケットに、例のあんことバターがサンドされています。
あんこは豆の形状が少し残っています。つぶあんとこしあんの中間ぐらいで、豆をしっかり感じます。上品な甘さで、期待通りの美味しさです。
で、予想以上に美味しかったのがバター。塩気が絶妙で、あんことベストマッチ!めっちり入っているのでカロリー的にはアレですが、超絶の一品です。ただしバケットは、もう少し柔らかい方が好みではあります。
匠のあんぱん
お次は、お目当ての「匠のあんぱん」。小ぶりながら持つとズシリと重く、開けてみなくても、あんこがぎっしり詰まっているのが分かります。
ほらね。これはもう、あんぱんというより、あんこでっせ。味はもちろん、うまぁー!
笑福食パン
買っちゃいますね、食パン。その名も「笑福食パン」。1斤分購入しました。
肌理が細かい薄めの皮。もっちりというよりかは、しっとり系の食感。
プレーンな見た目の通り、味もナチュラル。「乃が美」のような、すんごい甘いとか、すんごいもっちりとか、そうした飛び道具的なものではなく、すっきり上品な味わい深い美味しさです。
強いて言えば「成り松」的な味。
トーストした方が風味はアップ。そのまま食べるよりも断然おすすめです。
あとがき
滋賀県の和菓子屋さんでは、もうひとつ、近江八幡の「たねや」が有名です。あちらは「ラ コリーナ近江八幡」という洋菓子の施設を運営されています。
和菓子からパンや洋菓子の流れはあれど、その逆ってあんまり聞かないような。どうしてなんだろ。
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