いよいよシーズン到来!ということで、先日、今年初めてのキャンプに行ってきました。
オフのあいだに購入した「マイマーランタン(プリムス)」が、ようやく実践デビューということで、レポートしていきたいと思います。
初期セッティングは思ったよりも簡単!
初めて使う場合、まずはマントルと呼ばれる発光体の取付作業からのスタートです。
トッププレート(フック付)、ホヤ(フロストガラス)を取り外したところが上の写真。
本体の真ん中にそびえ立っているのがバーナーヘッドです。ガスが噴出する部分ですね。ここにマントルを串刺しにするように装着し、ライターなどで着火します。
プリムスのマントルは提灯型と呼ばれるマントルで、大きさの異なる”穴”が上下に開けられた造りになっています。
大きい方の穴からバーナーヘッドに差し込めば、自然と小さい方の穴がバーナーヘッドの先端部に引っかかるように設計されています。子供に服を着せるような感じで、とっても簡単。
注意点として、電極の先(バーナーヘッドの横の針金のような部分)はマントルに突き刺すことをお忘れなく。
微量のガスを出しながら、マントルの焼成作業を進めていきます。全体が白くなったら完成です。この時点でマントルは非常にもろくなっているので、決して触ってはいけません。
ホヤとトップカバーを装着し、初期セッティング完了です。
ここまでにかかった時間は、ほんの5分ほど。初めてということで、少々緊張気味の作業でしたが、むずかしいことは何もありませんでした。乱暴に扱わなければ、よっぽどのことがないかぎり無事に作業が終えられるでしょう。
ただし暗くなってから準備をするのは避けたほうが良いと思います。簡単とはいっても、デリケートな作業であることは確かなので、手元がはっきりと見える明るいうちに済ませておくことをおすすめします。
これぞキャンプの灯り。音もゆらぎも、ロマンチックな夜にはぴったりだ、と僕は思う。
いよいよ点灯です。
十分な明るさだが、1台では厳しいか。
今まで使っていたランタン「EX-777XP(ジェントス)」に比べ、当然のことながら、明るさは格段に上です。そうじゃなきゃ困ります。
ただし、これ1台で十分、というほどの光量ではありません。EX-777XPなど、やはり複数台の使用が前提ですね。このことは購入前にずいぶんと勉強しました。
個人的には、この2台があれば必要最低限の明るさは確保できていると思っているのですが、家人はそうでもなさそうだったので、感じ方には差があるようです。
小さな子どもがいるご家庭では、もう一段階明るく、そしてもう一回り広い範囲を照らすことを考えた方が良いのかもしれません。
例えば、
- マイマーランタンをサブにして、より光量のあるオイル式ランタンを購入
- もう1台、マイマーランタン級のものを購入
など。うちはどちらにしようか、今シーズン中に結論を出そうと思います。
コォーッていう”音”を発し続けるのは、是か非か。
ガスが噴出するので、それに伴い「コォーッ」っていう音を発し続けます。
聞こえるのは、せいぜい半径2mぐらいまでなんですが、うるさい、と思われる方もいるようですね。
正直、僕も点灯直後は同じように思いました。「おいおい、これずっと鳴り続けるの??」って。
でもすぐに気にならなくなっていましたよ。
キャンプサイトには、肉を焼く音、おしゃべり、周囲の音など、様々な音がたくさんあります。ランタンの燃焼音だけが、極端に耳に突くようなことはありません。
むしろこの燃焼している感じが、たまらなく気持ちいい。電池には出せない音ですしね。
風や温度の影響を受けて灯りが”ゆらぐ”のは、是か非か。
ガス式ランタンの弱点は、”寒さ”です。気温が低いと、本来の明るさが保てなくなり、最悪の場合、点灯しないということもあるようです。
今回キャンプを行った場所は、夜の気温が10度を少し下回るぐらい。燃焼に影響が出るようなレベルではなかったのですが、結構強い風が吹いていました。朝にはタープが倒れていたぐらい。
このような状況では、どうしても燃焼が不安定になります。消えることはなかったけど、瞬間的に暗くなったり明るくなったりを繰り返すことは、何度もありました。
ですが、この不安定さ=”ゆらぎ”のようで、これまた心地良いんです。まるでロウソクの火のようで、自然を感じます。不安定を楽しむのも、キャンプの醍醐味です。
あとがき
ぶら下がっているのが、マイマーランタン。テーブル上の手前側が、コールマンのLEDランタンで奥がEX-777XPです。
この写真では、コールマンのLEDランタンも結構いい仕事をしているように見えますが、実際はそれほどでもありません。EX-777XPの方が、確実に明るいです。写真で明るさを伝えるのって、なかなか難しいものなんですね。
それでもマイマーランタンが元気よく光を放っている様子は、この写真のとおりです。色味は暖色で、ロマンチックな雰囲気を演出してくれています。
ランタンを追加するにも、やっぱりマイマーランタンをもう1台購入するのがベストな気がするなぁ。本体そのもののルックスしかり、ケースや外箱のデザインまで好みなんですよね。
ちょっとカンペール的な匂いがします。
これより大きな光量を求めるのなら、オイル式ランタンということになり、サイズも大きめ。コンパクトなキャンプが好みの方には、おすすめできるランタンだと思います。
追記
不安定=”ゆらぎ”を楽しむ、と書きましたが、スノーピークにはまさにこのことをコンセプトにしたランタンがあります。
風が吹くと、それにシンクロして灯りがゆらぐ、というもの。電池式であるにも関わらず、自然を楽しむことができるんです。キャンプ用だけでなく、家庭用にも欲しくなります。