【ポータブル電源】キャンプと車中泊、防災用品として最適モデル選び。

ENERBOX-01(LACITA)
本ページはプロモーションが含まれます

以前から防災用品としての必要性は感じていましたが、高額なことがブレーキになって購入を見送り続けていた「ポータブル電源」。大容量バッテリーとも言いますね、

キャンプに持っていくと便利!なんて意見もありますが、我が家の場合、大容量の電気が必要になる場面は少ないので、今ひとつ心に響かずでした。

気になり始めたのは、車中泊をするようになったあたりから。エンジンを付けっぱにできない車内では、寒さは寝袋で何とかなっても、暑さをしのぐには厳しいものがあります。

世の情勢的にも、今、体調を崩すのは非常に危険ですしね。停電になった時、少なくても扇風機は使えるようにしとかなきゃ。

ということで、ポータブル電源の購入を検討することにしました。

スポンサーリンク

ポータブル電源を選ぶポイント

ポータブル電源って、大っきなモバイルバッテリーみたいなもの。複雑な機能はありませんが、スペックについて、その意味を理解しておかなきゃ、使いたい家電製品が動かない!なんて失敗が起こるので、ちゃんと勉強しておく必要があります。

出力(W)

出力とは、一度に流せる電気がどれぐらいかを表します。100Wよりも200Wと、この数値が高いほど、より消費電力の大きな電化製品を動かすことができます。

言い換えれば、この数値を超える消費電力の電化製品は使えないということ。余裕をもって下回るよう、事前に手持ちの電化製品の消費電力を確認しておくことが重要です。

複数のポート(差込口)がある場合、それぞれに出力値があります。一般的なACコンセント、ガジェット用途のUSB、カー用品ならシガーソケットなど。使用機材の方式と合わせて確認しておきましょう。

容量(Wh、mAh)

容量は、電気をどれぐらい貯めておけるかを表します。100Whよりも200Whの方が、2倍の電気を貯めておくことができます。

これも言い換えると、同じ消費電力の電化製品を使う場合、容量の数値が大きい方が長時間にわたって動作することを意味します。

仮に容量が100Whなら、

  • 消費電力100Wの電化製品は、1時間動作する
  • 消費電力50Wの電化製品は、2時間動作する
  • 消費電力10Wの電化製品は、10時間動作する

という計算になります。消費電力と使用時間のかけ算ですね。

なので、どれぐらいの時間動かすことができればOKかを見積もっておく必要があります。

その他

確実に押さえるべきポイントは上記2つですが、それ以外にも大事な点がいくつかあります。

正弦波

AC出力の電気の波形には「正弦波」、「擬似正弦波」、「矩形波」の3つのタイプがあります。それぞれ出力の安定性に違いがあります。

家庭用のコンセントから流れてくる電気は、最も安定性の高い「正弦波」。パソコンなどの精密機器や電気毛布のような温度調節機能が付いたものでも作動させることができます。

よっぽどのことが無い限り「正弦波」モデルを選ぶ方が良いでしょう(というか、ほとんどののポータブル電源は正弦波)。

色々な充電方式に対応

ポータブル電源本体への充電は、ACコンセント以外の方式に対応しているものがベスト。

車のシガーソケットを使ったカーチャージャー対応なら、移動中に電気を貯めることができ効率的。ガソリンを電気に変えられるのは、災害時に心強いです。

ソーラーパネルを使った太陽光充電に対応していれば、別途燃料が不要で電気を作り出すことができます。ほぼ無限ループ。経済性よりも、太陽があればいつでもどこでも充電できる無敵具合が素晴らしい。

パススルー充電

ポータブル電源本体を充電しながら給電が行える機能が「パススルー充電」。ソーラーパネルと組み合わせれば、いつでもどこでも電気が使えるフリーダム状態に。これがあるとないとじゃ、大きく使い勝手が変わってきます。必須機能!

バッテリーマネジメントシステム(BMS)

バッテリー製品を使っていて恐いのが発火などの事故。きちんとしたコントロール機能が付いていない製品は、絶対に使うべきではない!です。

スポンサーリンク

人気のポータブル電源を比較

Amazonなんかを見てると、ポータブル電源は山ほどあります。でも安全面を考慮するなら、一定の評価を得ているものの中から選ぶのがベター。このジャンルで冒険はしません。

というわけで、同価格帯の人気モデルを5つ比較します。

PowerHouse|Anker(アンカー)

バッテリーといえば、まずは信頼のあるANKERの製品に着目。同社の大容量モデル「PowerHouse」です。

容量434Whは、扇風機(消費電力20W)なら約21時間分。寝苦しい夜、8時間付けっぱなしでも3日間弱ほど使える計算なので、何とかしのげます。

USBポートはType-Aですが4つあり十分。けれどもAC出力が最大120Wしかないので、電気ケトル(400W)のような大電力を必要とするものは使えません。

パススルー充電については、公式にOKとはなっていませんね。一応使えるみたいですが。

バッテリー リチウムイオン
容量 434Wh/120,600mAh
出力 ACコンセント
×1
【120W】
110V=1.09A 60Hz固定
USB-Aポート
×4
【30W】
5V=6A(各ポート最大2.4A)
DC/シガーソケット出力
×1
12V=10A
波形 正弦波
入力 DC入力 16.8V=8A
シガーソケット充電対応
ソーラー充電対応
バッテリー
マネジメント
システム

BMS
パススルー
充電
サイズ 約200 × 145 × 165mm
重量 約4.2kg
実勢価格 49,800円

PowerArQ2|SmartTap(加島商事)

お次は、雑誌やネットなんかで大人気の「PowerArQ2 」。

SmartTapというメーカーの製品で、スマホ用車載ホルダーでお世話になっています。

スマホ車載ホルダー「EasyOneTouch2」がオススメな3つの理由

容量が45,000mAhと、他に比べて極端に低い値となっているのは、電圧が11.1Vで計算されているためです。一般的な3.7Vで換算すると135,000mAhぐらいなので十分大容量。

AC出力が300W(瞬間最大450W)と大きいので、そこそこ電力が必要な家電も動かせます。

その他、Type-CのUSBポートが付いていたり、スマホを置くだけで充電できるワイヤレスチャージに対応していたりと、とにかく多機能で使い勝手が良さげなポータブル電源です。

公式サイトはこちらから

バッテリー リチウムイオン
容量 500Wh/45,000mAh
出力 ACコンセント
×1
【300W(瞬間最大450W)】
100V=3A 50/60Hz切替可
USB-Aポート
×4
【30W】
5V=3A(2口合計15W)×2
USB-Cポート
×1
【最大45W】
5V / 3A, 9V / 3A, 12V / 3A, 15V / 3A, 20V / 2.25A
DC/シガーソケット出力
×1
9.6-12.6V=10A
DC/5.5mm出力
×2
9.6-12.6V/3A
ワイヤレスチャージ対応  ○
波形 正弦波
入力 DC入力 16.8V=8A
シガーソケット充電対応
ソーラー充電対応
バッテリー
マネジメント
システム

BMS
パススルー
充電
サイズ 260 × 19.1 × 19.5mm
重量 約6.2kg
実勢価格 59,800円
スポンサーリンク

BN-RB5-C|JVCケンウッド

JVCケンウッドの「BN-RB5-C」は、AC出力のスペックが高いのが魅力。定格500W、瞬間最大で1,000Wの高出力。電動工具や芝刈り機だって動かせます。

製品自体はJackery Japan(ジャクリ)というアメリカ企業のもの。日本で展開するうえでJVCケンウッドが品質管理とアフターサポートを行うといった仕組み。バッテリー製品は事故が多いだけに、サポート体制が充実しているのは安心です。

JVCのポータブル電源は、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」の長野県伊那市の返礼品にラインナップされています。寄付額に応じて容量311wh、518wh、626whの3タイプが選択できます。今年はどうしようかなー、なんて考えている方は検討の価値アリです。

バッテリー リチウムイオン
容量 518Wh/144,000mAh
出力 ACコンセント
×2
【500W(瞬間最大1,000W)】
100V=5A 60Hz固定
USB-Aポート
×3
【最大30W】
5V=2.4A
DC/シガーソケット出力
×1
【最大120W】
12V=10A
DC/6.5mm出力
×2
12V=7A
波形 正弦波
入力 DC入力 25.2V=3.5A
シガーソケット充電対応
ソーラー充電対応
バッテリー
マネジメント
システム

BMS
パススルー
充電
サイズ 約300 × 192 × 193mm
重量 約6.4kg
実勢価格 54,000円

G500|Suaoki(スアオキ)

Suaoki(スアオキ)の「G500」は大変バランスの良い製品で、ライバルは「PowerArQ2」といったところかな。

BMS(バッテリーマネジメントシステム)に加えて、MCU(マイクロコントロールユニット)を内蔵することで、性能向上と安全性が高められているのが特長です。

ただ公式サイトの日本語が、今どき珍しいほどヘンテコリンなのは気になりますが。

バッテリー リチウムイオン
容量 500Wh/137,700mAh
出力 ACコンセント
×2
【300W(最大瞬間600W)】
110V=1.09A 50/60Hz変換可
USB-Aポート
×2
【最大18W】
5-12V=3A
USB-Cポート
×1
【最大18W】
5-12V=3A
シガーソケット出力
×1
【120W】
12V=10A
DC/6.5mm出力
×2
12V=3A
波形 正弦波
入力 DC入力 14-40V
シガーソケット充電対応
ソーラー充電対応
バッテリー
マネジメント
システム

BMS+MCU
パススルー
充電
サイズ 約280 × 190 × 210mm
重量 約6.8kg
実勢価格 59,800円

ENERBOX-01|LACITA(ラ・チタ)

最後はLACITA(ラ・チタ)の「ENERBOX-01」。

大きな特長は「三元系リチウムポリマー」が採用されている点。リチウムイオン電池に比べて、パワーや電池寿命、充電効率が高く、もしもの時の引火性が低い、といった優位点があります。

バッテリーマネジメントシステムにMCUが搭載されていることも、安全性を高めよういう意図が感じられて好感が持てます。

その他、ACコンセントが3口あるのは実用的だし、縦型のレイアウトも車中泊で使うには適しているんじゃないでしょうか。

バッテリー 三元系リチウムポリマー
容量 444Wh/120,000mAh
出力 ACコンセント
×3
【400W(瞬間最大600W)】
100V=3A 60Hz固定
USB-Aポート
×3
【最大10.5W】
5V=2.1A
シガーソケット出力
×1
【最大110W】
9-12.6V=10A
波形 正弦波
入力 DC入力 12.5-24V
シガーソケット充電対応
ソーラー充電対応
バッテリー
マネジメント
システム

BMS+MCU
パススルー
充電
サイズ 303 × 184 × 183mm
重量 約5kg
実勢価格 59,800円
スポンサーリンク

あとがき

以上、ポータブル電源5製品を比較して、最終的に「ENERBOX-01」に決定しました。

決め手は、他と違う次世代のバッテリーが採用されていること。ワイヤレスチャージやUSB Type-Cが付いていることよりも、純粋にバッテリーそのものの性能に惹かれた次第です。

ではまた折を見て、レビューしたいと思います。


[追記]レビューしました!

LACITAのポータブル電源「ENERBOX-01(エナーボックス)」レビュー