レンズのひとつの指標である「MTF曲線」。
それだけでレンズの全てを語ることはできませんが、眺めて「あーだ、こーだ」と描写の方向性を妄想するのは意外におもしろい。
しかも同一メーカー内の、同一マウント内のレンズなら、妄想も言い得て妙だったりします。
というわけで、これまで行ってきたXFレンズについての妄想をまとめてみました。
XFフジノンレンズを、MTF曲線で比較&妄想
XF35mmF2とXF35mmF1.4
X-Pro1と一緒に購入した「XF35mmF1.4」。それと同じ焦点距離である「XF35mmF2」。
防塵防滴、AF速度といったフィジカル勝負では、後発のXF35mmF2に軍配があがります。けれどもこと描写に関しては、意見が分かれるところ。僕の好みは断然、XF35mmF1.4です。

XF35mmF2とXF35mmF1.4を、MTF曲線で比較&妄想
先日、富士フィルムから新レンズ「XF35mm F2 R WR(以下、XF35mmF2)」が発表されました。35mm判換算で焦点距離が53mmとなる標準レンズで、普段使いに最適なレンズです。35mmというと、X-Pro1と同時に発売された「X
XF60mmF2.4 MacroとXF90mmF2
焦点距離、開放F値とも異なるけれど、MTF曲線のカタチが似ているという理由で比較した「XF60mmF2.4」と「XF90mmF2」。
けれども実際の描写は、また違った結果になりました。

XF60mmF2.4 MacroとXF90mmF2を、MTF曲線で比較&妄想
MTF曲線を眺めて妄想するシリーズ。今回はフジノンレンズ「XF60mmF2.4 R Macro(以下XF60mmF2.4)」と「XF90mm F2 R LM WR(以下XF90mmF2)」です。実際に使用したレビューはこちらをどうぞ。両者と
XF56mmF1.2とXF56mmF1.2APD
「XF56mmF1.2」と「XF56mmF1.2 APD」は、APD(アポダイゼーション)フィルターの有無しか違いがありません。
APD(アポダイゼーション)フィルターとは、最高の「ボケ」を生み出すための特殊なレンズ。このレンズが1枚あるだけで、描写はずいぶんと変わります。
それではMTF曲線はどうなのか?
そんな疑問から、この2本のレンズを比較しました。

XF56mmF1.2とXF56mmF1.2APDを、MTF曲線で比較&妄想
うっとりするほど綺麗な写真が撮れてしまう「XF56mmF1.2 R(以下XF56mmF1.2)」。ただシャッターを押すだけで、といえば語弊があるかもしれませんが、どんなものを撮っても主役に変えてしまう力を持ったレンズです。そんなXF56mm
XF23mmF1.4とXF23mmF2
手放した「XF23mmF1.4」は繊細な写りをするレンズでした。一方、機動力を求めて購入した「XF23mmF2」は力強い写りをする。
こうした印象も、MTF曲線でははっきりとした差で表されています。

XF23mmF1.4とXF23mmF2を、MTF曲線で比較&妄想
フジノンレンズのラインナップも増えるにつれ、焦点距離的に重複する部分が出てきました。例えば、神レンズと称される「XF35mmF1.4」と、防塵防滴性能を備えた「XF35mmF2」。どちらも換算53mmですが、レンズ構成が異なるためか、描写は
随時更新していきます。