食パン専門店じゃない街の普通のパン屋さんにも、美味しい食パンは存在します。今回は滋賀県の甲賀市信楽町の「Bakery 暦(ベーカリーこよみ)」にお邪魔しました。
ここの食パンは、とにかく柔らかくってもっちりしているのが特徴。包丁で切るのが難しいって思うほど、ふんわり&もっちりしています。
それでは以下レポートしたいと思います。
滋賀・信楽|Bakery 暦 -COYOMI-の「もっちり食パン」
店舗外観、駐車場とか
「Bakery 暦」(以下、暦)があるのは滋賀県甲賀市の信楽町。信楽といえば陶器で有名な町。朝ドラ「スカーレット」の舞台でもあります。
お店の前には信楽焼のたぬきがたくさん置かれています。
町の安全を見守るお巡りさんバージョンのたぬきもあったり。
駐車場横にある芝生エリアの椅子と机も信楽焼で、購入したパンはここで食べることができます。目の前に広がる景色は田んぼで、のんびりと食事をするには最高な場所です。
Bakery 暦の”もっちもち”な食パン
で、お持ち帰りしてきました。1本720円(2斤分)。乃が美などの食パンより、ほんのちょっぴりお安め。
ずっしりした手応えを感じましたが、量ってみると約800gなので特別重いわけではありません。
焼き目の濃さも標準的。他と明らかに違うのは凹み具合。ちょっと不安になるほど凹んでいます。
指で押すと、むんにゃり曲がる柔らかさ。
片手で持つと崩れそうになるので、両手持ち必須です。
早速食べようと包丁で切ってみると、これがめちゃくちゃ切りにくい。生地がむにょんと変形して包丁を受け止めてしまうので、なかなか進んでいきません。
写真の順番が逆ですが、真実はここにあり。やっと切れても、包丁を押す力で断面は潰れがちになってしまいます。キング・オブ・ザ・もっちり!
5枚切りぐらいの厚みにしましたが、やっぱり持つとぐにゃりと曲がります。ただしプルンプルン揺らしても、裂けることはないんですね。こんなの初めてです。
ここまでしなけりゃ裂けないぐらい粘りがあります。もちろん食感はもっちもち。ハチミツや卵が入っていないので甘さは控えめですが、小麦の旨味がしっかり感じられる確かな味。こりゃ美味い!
お次は予熱したトースターで軽く焼いたものを。
外側は良い感じに水分が抜けてサクッとした仕上がりに。中は依然としてもっちりのままなので、「サクッもちぃ〜」というスペシャルな食感に早変わり。
食べ物を食べ物で例えるのは邪道でありますが「焼き餅」を食べているみたいな感覚。主食パンとして最高。断然トーストするのがオススメです。
この”もっちり食感”の秘密は、どうやら「湯種製法」にあるみたい。
湯種製法とは、予め小麦粉に熱湯を加えてこね、生地を一晩寝かせる製法のこと。普通に生地を作るよりも小麦の甘みや旨味を引き出すことができ、もちもちした食感に仕上げることができます。
暦の食パンは、この製法で48時間かけて焼き上げるそうで。素材に良いものを使い、保存料は無添加。加えて、ものすごく手間をかけているからこその美味しさ。王道の食パンなんですね。
あとがき
はっきり言いましょう。ここの食パンは美味しい!今まで食べてきた食パン専門店のパンと比べても、レベルの高さは同じかそれ以上のものがあります。
完璧ではないけど真実の美味しさがあるというか、少量生産こその味わいがあるというか。なんかしっかりしたものを感じるんですよね。もう一度食べたいと思わせるエネルギーがあります。
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