これまで使ってきたコールマンのソフトクーラー。主に買い物バッグとして使い、キャンプなんかではお菓子や飲み物を入れて、運転中でもひょいっと取り出せる簡易冷蔵庫として重宝してきました。
ソフトクーラーは軽くて扱いやすいんですが、保冷力についてはおまけ程度。冷たさをキーブできるのは、せいぜい3〜4時間ほどです。
保冷力重視ならハードクーラーの出番ですが、我が家の「マリンウルトラ54(イグルー)」のような大きなタイプだと、軽快に持ち運ぶことも、乗車スペースに置くことも厳しい。
小さなタイプのハードクーラーを購入しようかとも思いましたが、ある程度の容量を確保するとなると、やっぱり重くなってしまいます。
で、軽さと保冷力のバランス良いクーラーはないかと探していたところ、最強ソフトクーラーと噂の「AOクーラーズ」に一目惚れ。しばし悩んで購入しました。
というわけで、以下レビューしたいと思います。
AOクーラーズ 24(ビニール)
バリエーション
AOクーラーズには、素材の違いで4つのバリエーションがあります。
キャンバスシリーズ
定番モデル。容量は、6L、12L、24L、36L、48L。豊富なカラー展開。モッシーオークプリントを施したものもある。
ビニール
1300デニールのビニール素材で耐久性に優れる。UVカット、色褪せ防止、防ダニ加工。容量は24Lのみ。カラーは3色展開。
バリスティック
1200デニールのバリスティック素材で、耐久性、耐摩耗性に優れる。容量は12Lと24L。カラーは2色展開。
カーボン
カーボンファイバー調素材で、高強度、耐摩耗性に優れる。カビ耐性、UVカット。容量は12Lのみ。カラーは2色展開。
その他、背負える「バックパックシリーズ」や、大容量ポケットを備えた「デラックスシリーズ」などがあります。
今回購入したのはビニールタイプ。不意の雨に見舞われることがあるキャンプや釣りなど、水気のある場所で使うことを想定してのことです。
素材
ビニールと聞くとヤワな感じがしますが、1300デニールのビニールは革のごとくタフな素材。触ると固く、丈夫なことがうかがえます。
写真ではツルテカっぽく見えるけど、エンボス加工のため、実物は落ち着いた雰囲気です。僕自身、艶アリよりマットの方を好みますが、十分受け入れられる仕上がり。むしろ格好良いと思います。シルバーを選んだのが良かったのかもしれません。
2つの持ち手
持ち手は手提げとショルダーベルトの2種類。
普段は手提げを持って軽快に。荷物の重量が増えた時は、ショルダーベルトを使って肩がけや斜めがけで運べるのは楽チン。両手も空くしね。
ショルダーベルトは取り外しができます。
肉厚のクッション付きで肩への負担が軽減。すべり止めコーティングも効果ありです。
2WAY
普段は、四角いシルエットのボックス型が使いやすいです。自立するし、積載もしやすい。噂によると、保冷力もアップするそうです。
ただし、ほんの若干ですが口は開きにくいです。特に満タンに荷物を入れている時に感じます。
サイドのバックルを外してトートバッグ型にチェンジすれば、より背の高いものを入れることができます。
ジッパーが大きく開くので、中のものを取りやすくもなります。ただし、バックルがカチャカチャ動くのは気になりますね。
ペッタンコになって収納しやすくなるかと思いきや、分厚い断熱材と固いビニール素材のため、それほどコンパクトにはなりません。
断熱材
その断熱材ですが、厚みは約1.9cmとかなり分厚いものが使われています。もちろん、ぐるり6面とも隅々まで。
ちなみにコールマンのソフトクーラーはこんな感じ。およそAOクーラーズの半分以下ぐらい。「つかむ」と「つまむ」ぐらいの差があります。
サイズ感
サイズは約幅43cm、高さ30cm、奥行25cm。
コールマンのソフトクーラーが約幅34cm、高さ33cm、奥行24cm。30Lと容量の大きなコールマンよりも、容量の小さなAOクーラーズの方がひと回り大きいのは、分厚い断熱材の賜物(?)です。
収納力
購入した24パックモデルは、賞味の容量が約23Lです。2Lのペットボトルが横置きで6本、余裕で入ります。まだ隙間があるぐらい。
実はボックス型のままでも、縦置きで6本入れることができます。
ジッパーもなんとか閉まらなくもない。でもある程度の負荷がかかっていそうなのでオススメはできないかな。
ちなみにトートバッグ型にすると、余裕ありまくりです。ハードクーラーにはない柔軟性のおかげで、いろんなものが入れやすいです。
その他
素材、丁寧な縫製など、とても丈夫な造りです。持ち手のベルトは底面までカバーしているので、重い荷物を入れても安心です。
ジッパーは全て信頼のYKK製。頑強で開閉はとてもスムーズ。
側面には、ちょっとしたものを入れることができる収納が付いています。こちらからメインのコンパートメントにアクセスできるわけではありません。
ライナーはウォーターベッドや地面設置プール等にも使われるTPU製。もちろん洗えます。縫い目がないので水漏れの心配は皆無です。
保冷力
保冷力を測るために、500mlのペットボトル氷を入れ、朝から真夏の屋外に置いておきました。陽が当たる条件の厳しい場所に。スタートの気温は29.6℃です。
2時間経過。両方とも溶け出してはいますが、氷は残っています。この時点での気温は31.6℃でした。
5時間経過。コールマンのソフトクーラーに入れた氷は7割ぐらいが水になっています。ペットボトルの周りには水滴も多数ついています。
一方、AOクーラーズに入れた氷も半分以上は溶けています。ただし水滴の量は少ない。クーラーバッグ内の温度を低く保てているためです。この時点で気温は33℃。この日の最高値を記録です。
8時間経過。もう夕方。コールマンのソフトクーラーに入れた氷はすっかり溶けてしまい、全て水に変わりました。
一方、AOクーラーズに入れた氷は、まだ残っています。1割ぐらいかな。バッグ内の温度も低いまま。はっきりと差が出ましたね。
ちなみに翌朝(24時間経過)確認したところ、AOクーラーズに入れた氷も全て水になっていました。500mlでは、一晩氷の状態をキープするのは難しいようです。
あとがき
保冷力 の面で頼りなさを感じていたソフトクーラーですが、AOクーラーズなら問題無し。真夏でも1泊2日程度のキャンプなら、十分メインのクーラーとして活躍します。取り回しが抜群なので、使う場面は確実に増えますね。
50Lを超える大容量が必要な場面ではハードクーラー、それ以下ではAOクーラーズのような保冷力が優秀なソフトクーラー、というシンプルな使い分けで運用できます。