食パン専門店の食パン食べ比べ。今回は姫路市に総本店を構える「熟成純生食パン専門店 本多」に行ってきました。
本多の食パンは、伊勢神宮外宮に奉納という実績を持っています。それがどれだけすごいことなのかはよく分かりませんが、なんだか由緒正しく厳かな感じがする。
というわけで、早速レポートしたいと思います。
「熟成純生食パン専門店 本多」
店舗とか
本多の店舗は兵庫、大阪、三重、そして岐阜に展開されています。今回訪れたのは「岐阜多治見店」。出張ついでに立ち寄ることができました。
お店はマンションの1階にあります。駐車場は店舗前に2台。もっと厳かな感じがする店舗を想像していましたが、どちらかというと雑多な雰囲気の店構え。
色々とデザイン要素が渋滞してしまっている印象です。
紙袋もこんなデザインだったり。
俄然、奉納推しかと思いきや、
こんな遊びを入れていたり。いやぁ、分かるんですけどね。でも、これは違う気がする。
本多の熟成純生食パン『雅』
しきり直して。食パンなんだから要は味。パッケージのデザインがどうとか言ってても、どうしようもないわけです。
本多には、かなりの種類の食パンがあります。その中で代表的なのは『白鷺』と『雅』。
『白鷺』は冷蔵低温熟成を16時間以上かけて、究極のうまみ成分を引き出した食パン。一方、『雅』はマスカルポーネを使用し、湯種製法で作られています。
『雅』の方が甘みを強く感じるので子どもは喜ぶかも、という店員さんのアドバイスで、今回は『雅』を購入しました。
どどーん、と1本2斤分。お値段は税込864円。
重さは771gなんで、相場的には若干軽め。
焼き色は普通より少し濃い目。ムラなく焼き上がっていますが、シワや凹みははっきりしています。
パン切り包丁を入れると生地が包丁に吸い付く感覚がありました。切りカスもほとんど無いので、生地はしっとりしてそうです。
光が透き通るほど薄いクラスト(皮)。こりゃ柔らか食感で確定だ。
それでは実際に食べてみます。まずは焼かずに生のまま。
やっぱり生地はふわふわで柔らかい。粘りもあってしっとりしている。この水分をしっかり含んでいる感じは湯種製法の賜物ですね。
食べると口に広がる甘みは、店員さんのアドバイス通り。おとなしい感じの甘さですが、しっかりと存在は感じることができます。
モチモチ食感で、噛むのが楽しくなる美味しさです。
続いて軽くトーストしたものを。
外は薄皮1枚分、さっくり食感に。中のもっちり具合はキープ。若干ですが、香りや旨味がアップしたような気がします。
派手さはありませんが、しっかり美味しい食パンという印象。毎日食べても飽きがこない、という触れ込み通り、日常の食卓用ですね。
あとがき
ちょっと高級食パンに食べ慣れてきているせいか、これぐらいの美味しさは普通に感じてしまう自分がいて、フェアなジャッジができているのか不安になります。
この『雅』だって、美味しい食パンであることには間違いないはず。でも家族全員が特に感想も無く、1枚約100円の高級食パンをむしゃむしゃ食べてしまう光景は、残念といえば残念。
「熟成」を売りにする本多だけに『白鷺』を選択する方が良かったのかもなぁ。
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