食パン専門店の食パン食べ比べ。今回は岐阜県に2店舗しかない「池田温泉パン たち川(以下、たち川)」に行ってきました。
”温泉”パンと銘打つだけに、使われている水は良質の天然水。小麦粉にもこだわった高級食パン。これは好みのタイプな予感!
ということで、早速レポートしたいと思います。
「池田温泉パン たち川」の『高級旨食パン』
店舗外観とか
訪れたのは、道の駅「池田温泉」内の店舗。ここが本店であり1号店。木とガラスを組み合わせたナチュラルなデザインが心地良い。
道の駅自体、まるっと池田町公営の温泉旅館が運営しているそうで。随所に見られる手作りアイテムがほのぼの感を演出している反面、高級感をリセットしまっているのが何とも言えません。
持ち帰り用の手提げ紙袋もね。ジュエリー的高級感をイメージしたのか、ちょっとアンバランス。うーんなんと言うか、ブームに乗っかった感がありますな。
ちなみに2号店は、JR大垣駅前に昨年オープンしたばかり。こちらの店舗デザインも、ストリートビューで確認した範囲では、ん?となってしまうものでした。
たち川の『高級旨食パン』
でもね、食パンなんで美味しければオールOK。ブランディングを振りかざし、実力をブーストする手法なんてクソ喰らえ!と、いくつか食パンを食べた経験から思うわけです。
冒頭で触れた通り、たち川の食パンは使用する”水”に特徴があります。
この岐阜の山々から湧き出す天然水は世界的にも最も柔らかい軟水とされています。この柔らかい軟水は食材を調和させ旨味を引き出す効果があります。
(「池田温泉パン たち川」公式サイトより引用)
軟水って、そんな力があったんですね。知らなかったー。
名前は『高級旨食パン』。超柔な軟水の力で、最高級小麦粉の旨味を引き出しているから”旨”食パン(推測)。
焼き目は淡く、でも白すぎないギリギリな加減。
そういや水にこだわりをみせる「銀座に志かわ」の食パンも、同じような仕上がりでした。
2斤サイズで、およそ800gを切る重さは、標準より若干軽め。
耳も極薄で、食べる前から”ふんわり&柔らか”な食感が想像できます。
というわけで、まずは焼かずにそのまま食べてみます。
想像通り、ふんわり&柔らか。存在を感じないぐらいに耳も柔らかい。でも生地の粘りが無さすぎるかな。手で裂くと、あっけなくちぎれてしまいます。
けれども、食べても口の中がパサつくようなことはないので、水分量が少ないわけでもなさそうなんですけどね。
味については、さりげない上品な甘さと、ほんのりした小麦の風味がベストバランス。派手さは無いけど、良いモノを食べてる感は強いです。やっぱ水が良いんだわ。
お次はトーストしたものを。せっかくのふんわり食感なんで、軽めに仕上げました。
トーストしたらもっちり感がアップしたような気がします。生地に若干の粘りを感じる。
表皮0.5mmぐらいサクッとした歯ごたえがあって、その後は噛むのが嬉しくなるような生地が詰まっています。
甘みや風味が劇的にパワーアップすることはありませんが、生食とは違った美味しさが楽しめます。僕はトーストの方が好み。
手土産用よりも、毎日の食卓用が向いているかな。これでハムサンドを作ったら美味しいだろうね。1本(2斤)1,000円なので、めちゃくちゃ贅沢ですが。
あとがき
どうも個人的な好みとして、水にこだわったモノが刺さる傾向にあります。いくらかのプラシーボが混じってはいるのでしょうけど、たいてい脳は喜びますね。これを〇〇正直というのかもしれませんが。
岐阜県に2店舗しかない「池田温泉パン たち川」ですが、通販で買うことができます。
過去何度も食パンランキングで1位を獲得しているそうで、なかなか人気のようです。
ですが「乃が美」や「に志かわ」など、その他高級食パンの相場からは値段が高め、送料を含めるとなおさらなんで、あえて取り寄せるだけの価値があるかと言えばモゴモゴです。
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