およそ半年前、突然意識を失ってしまったNexus5X。
売ることも捨てることも出来ず、カメラの収納棚でひっそりと文鎮化してました。
カメラを取り出すたびに、その傷ひとつ無い美しい姿を見て思うんです。「何とか直してやれないものか」と。
すでに通信手段としての端末は、iPhoneSE(ワイモバイル)にチェンジしています。ですがNexus5Xのひと回り大きな液晶ディスプレイは、見やすいうえに表示も綺麗なので、まだまだ自宅(WiFi環境下)で活躍してくれそうです。
- YouTubeなどの動画鑑賞
- レシピの参照
- ネットサーフィン(もはや死語か)
- 電子書籍で読書(したことないけど)
言ってしまえば、タブレット代わりですね。
2台を使い分ければ、メイン端末であるiPhoneSEの充電切れを心配する回数も減りますし、さらには眼への負担も軽減される、はず。
端末の2台持ちは何かと便利、というわけで、かねてから計画していた「バッテリーの交換」を試みました。
Nexus5Xのバッテリーを交換すれば、再起動ループは解消されるのか!?
不具合の様子から、原因はバッテリーにあるような気がしていました。完全放電後に一瞬だけ再起動ループが収まったこと、充電すると異常な熱を帯びるようになったことなど、大なり小なり、不具合あるところにバッテリーあり、という状況だったもので。
また実際、「バッテリーを交換したら再起動ループから抜け出せた」とか、「コードを繋ぎ直したら不具合が解消された」などの書き込みもあり、あとは有罪判決を待つだけぐらいにバッテリーが犯人だと考えていた次第です。
で、交換しました。
結論から書きましょう。
スイッチオン!
やっぱりダメ!
またまた始まった再起動ループ。リカバリーモードなどを選択しても、うまく発動できているのかさえ分かりません。もう僕にできることはなさそうです。残念ながら、悲しい現実から抜け出ることは出来ませんでした。期待を持たれた方、スミマセン。
僕のNexus5Xだけに言えることかもしれませんが、
『再起動ループに陥ったNexus5Xは、バッテリーを交換しても復旧叶わない』
と、結論付けておきます。ちーん。
Nexus5Xのバッテリー交換(方法や機材など)
せっかくなので、Nexus5Xのバッテリー交換について書き留めておきます。
Amazonなんかで手に入る互換バッテリーは、数こそ少ないですがありますね。
互換品ということで不安はつきものですが、再起動ループからは脱しなかったものの、通電と起動はしたので、バッテリーとしての性能は”普通”だと思われます。
そもそも純正品という選択肢はありませんので、どれを選んでも似たり寄ったりな気はしますが。
工具が一通り付属しているので、ぐらいの理由で決めました。半分ぐらいは使いませんけど。
精密ドライバーのプラスと、
リムーバーがあれば交換作業は可能です。本体を傷つけないために、リムーバーは樹脂製の方が良いですね。
それでは作業開始。
リムーバーを使って裏蓋を外します。
裏蓋と本体とは、数十カ所にわたってロックされています。リムーバーをスキマに差し込み、押し込むことでロックが外れます。ロックを外してスライドさせ、次のロックを外す。これを繰り返し、徐々に裏蓋と本体のスキマを拡げていく要領で作業を進めます。
最初の一差しはためらいますが、慣れればリズミカルに外していけます。ポリカ製なんで、グリッとやっても割れる気配がありません(傷は付きますが)。
ぱっかり外れました。
ど真ん中にバッテリーが見えますが、このままの状態では、まだ交換できません。周囲の樹脂パーツを取っ払う必要があります。
樹脂パーツは、全部で10ヶ所、ビス止めされています。精密プラスドライバーを使って、一本一本外していきます。かなり小さなビスなので、無くさないよう注意。
全てのビスを外せたら、リムーバーを使って、裏蓋を外した時と同じような要領で樹脂パーツを外していきます。樹脂パーツのすぐ下はもう基盤なので、そこそこ慎重に作業を進めましょう。
ねっ、基盤むき出し。
バッテリーと本体の接続部分はココ(赤丸)。とっても薄い銅板の先にある、とっても小さなピンで繋がっているだけ。電子工作に慣れていない僕なんか、これ見てビビっちゃいました。だって折れそうなんですもの。
すでに何度も登場しているリムーバーを使って引き起こしにかかります。慎重に慎重に。ふぃーって感じで、なんとか外せました。けれども力加減を間違ったり、何度もグニュグニュすれば、銅板がポキっと折れちゃいますね、これは。
んでもって、バッテリーを外そうとしたら、これがびっちり両面テープで固定されているので、なかなか外れない。さきほどの接続ピンを持って引っ張ったら、やっぱり折れました。
こうなりゃヤケクソモード突入。リムーバーを使ってこじ開けました。バッテリーがグニャリと曲がりながら、指でつまめるぐらいになれば、一気に外せます。おすすめはしませんが。
接着されているのは四辺なので、周囲から丁寧に攻めれば良かったかな。この作業が一番ハードル高かったです。
接続ピンを先にはめてから、バッテリーをセット。
ちょっと銅板が長いせいなのか、曲がりました。これでいいのか??
あんまりグニュグニュすると折れそうなので、もうこれで良し、ということにしました。ううむ、我ながら雑。
結果が良ければ、この雑な作業も胸を張れるのですが、すでにお伝えしたように、再起動ループは続いているわけなので、「これが原因じゃないの?」と言われても、否定はできません。またもや、ちーん。
あとがき
どれだけの方のお役に立つのか分からない記事になってしまいましたが、どうか反面教師にしていただき、『Nexus5X再起動ループの謎』を解き明かしていただければと思います。ちーん。