生まれも育ちも関西な僕のデフォルト餃子と言えば、もちろん「餃子の王将」。リーズナブルでボリューム満点!1,000円もあれば、お腹いっぱいになっておつりがきます。
メインの客層は、間違いなく男性。ガッツリ系のメニュー設定ということもあり、昼間はおっさんだらけです。夜や休日になればファミリー層も増えますが、単独&グループ問わず、女性のみで構成されたテーブルは、ほとんど見かけません。
そんな王将ですが、ターゲットを女性客に据えた店舗がオープンしました。と言っても、もう2年前の話。機会があれば行ってみたいと、おっさんでありながら密かに狙っておりました。
でもキングオブ庶民派の王将にわざわざ行くのか、という思いが強くあったのも事実。だけんども、そんなチープな考えは捨てましょう。行く価値アリです。
GYOZA OHSHO(京都烏丸御池店)
その名も「GYOZA OHSHO」。ロゴタイプは、旧来の筆文字漢字ではなく、セリフの効いたアルファベット表記になっています。しかも黒バックに白文字という、かなりスタイリッシュなカラーリング。もうすでに、おっさん感は消失している模様。
入口へと続くスロープの横にはテラス席が。烏丸御池というビジネスパーソンが行き交う道に面したテラス席に、どれほどの需要があるのかは分かりませんが、ノーマル王将には見られない類の華やかさと清潔さは、店内に入るまでもなく十分に感じることができます。
ちなみに我が家が訪れたのは、クリスマス・イブ。世間と逆行したお店のチョイスということもあり、店内は空席のほうが目立っていました。天気が雨だったことも合わせ、さすがにテラス席で食事をする人はいませんでしたね。
そんなわけで店内に入ると、すぐに着席、そして注文。せっかくなので、GYOZA OHSHOならではのメニューを中心に頼みました。
まずは「京漬物の和風炒飯(税込626円)」。
写真は取り分けた後に撮影したので、少なく思えますが、元々のボリュームは王将規格なので、ご安心を。しかも注文して3分かからず運ばれてくるところも王将規格です。
京都の三大漬物と呼ばれている柴漬や、たくあん、大葉が具材に使われています。けれども京都感は名前ほどではなく、美味しい”醤油味の焼き飯”といったところ。薄味でもなく、良いも悪いも王将を感じます。
お次は「湯葉の天津飯(税込626円)」。これはすごい美味しかった!
名前のとおり、あんかけに湯葉が含まれていて、クリーミーかつマイルドな食感がたまりません。これには家族全員が大絶賛。ノーマル王将では見かけない上品な一皿なので、強くおすすめします。
「GYOZA OHSHO」であろうと「餃子の王将」であろうと、餃子を食べずに帰るわけにはいきません。待ってました!「京風和風餃子(税込486円)」の登場です。
見た目は普通の餃子のようですが、中には大葉や九条ネギが入っていて、ノーマル王将の餃子とひと味違います。しかもタレ(写真奥の小皿)は酢醤油ではなく、”白味噌チーズだれ”という、これまた創作料理屋テイストな組み合わせになっています。
白味噌とチーズの組み合わせは理解できますが、はたして餃子が合うものなのか。好奇心が前のめりで注文しましたが、食べた感想は、ほんにおいしおす。白味噌とチーズ、それぞれのコクが豚肉に合わさって、旨みがマシマシです。これもおすすめ!
もう一品ぐらい餃子を、と思って頼んだのが「餃子のとろーりチーズチリソース(税込410円)」。子供のチョイスです。
さきほどの京風和風餃子と同じくチーズアレンジですが、こちらはチリソース絡めの洋風仕立です。良くも悪くもチリソース。食べる前から想像できる味ですね。これなら、さきほどの「京風和風餃子」をもう一回食べるか「サワークリームと溶かしバターで食べるスープ餃子」を食べたかったなぁ。
子供が選んだもので美味しかったのが、この「とろみ五目ラーメン(税込680円)」。
一人で食べに来たなら、この手の”ほんわり系メニュー”は絶対に注文しない一品。醤油ベースの五目あんかけラーメンとは違う、とってもやさしい味。なかなかのボリュームでしたが、5歳の子供が完食したぐらい、食べやすくて健康的な美味しさでした。
「厚揚げとひき肉のとろーりチーズ(税込378円)」も美味しかったし、
ノーマル王将でも定番の「油淋鶏(税込587円)」や、
「エビチリ(税込648円)」も、どこかしら味付けに大衆臭さが感じられないのは気のせいなのか。疑問に思ったので、公式サイトを確認してみると、やっぱり雰囲気が違う。このカリカリトッピングもありませんし、おそらく味付けも違うんじゃないかなぁ。
あとがき
オリジナルメニューについて、値段は王将価格でリーズナブル、味は王将ベースに上品さと華やかさがプラスされた印象です。ハレの日に出かける中華料理屋、みたいな感じ。でも京風和風餃子の値段は、ちょっと高いようにも思いますが。
定番メニューの値段に関しては、ノーマル王将と同じということもあり、旧来の王将ファンにも互換性が、一応保たれています。ただし味付けに関しては、ちょっと異なるような気がするので、調査の意味でも一度訪れていただきたいです。
GYOZA OHSHO 烏丸御池店
住 所 | 〒604-8176 京都府京都市中京区両替町通姉小路上ル龍池町430 |
営業時間 | 月~土/11:00~深夜0:00(LO:23:30) 日、祝/11:00~22:00(LO:21:30) |