福井県での釣りの帰りに「敦賀ヨーロッパ軒(岡山店)」に行ってきました。
もちろんお目当ては「ソースカツ丼」。釣りでクタクタに疲れたためか、狩猟時代の血が騒ぐのか、がっつり肉食モードのスイッチが入りました。
敦賀ヨーロッパ軒(岡山店)
お店の様子
一見すると喫茶店のような外観の「敦賀ヨーロッパ軒(岡山店)」。レトロなフォントもプラスして、昭和の匂いが漂います。
「ヨーロッパ」を名乗りながらも、店名が描かれているのは日本伝統の「のれん」というちぐはぐ加減。この塩梅に「B級感」を感じずにはいられません。
到着したのは18時過ぎ。すでに店内は満席でした。受付表に名前を記入し、席が空くのを待ちます。
待合室には、オープン当時のチラシや、雑誌で紹介された記事、お店の沿革などが飾られていました。興味を引いた部分を抜粋すると、こんな感じ。
- 「ソースカツ丼」を世界で初めて提供した店である。
- 「敦賀ヨーロッパ軒」は、福井市の「ヨーロッパ軒総本店」から、のれん分けした店舗である。
- 屋号の「ヨーロッパ」とは、創業者の修行先がヨーロッパだったから。
東京で構えた店舗が始まりで、それから数えると100年以上の歴史を持つ、実はすごい洋食屋なんです。
座席はテーブル席と座敷があります。テーブル席は喫茶店、あるいはファミレス風のしつらえ。一方、座敷は居酒屋風。いろんなものが混在していて、やっぱり感じるのは「B級感」。
割り箸の袋やメニューの表紙も、出来合いのデザインに少し手を加えただけ。
「おしゃれ?何すかそれ?食堂は美味いかどうかっすよ!」的な声が聞こえてきそうなぐらい、あざとさの欠片もない。歴史の浅いお店には、到底真似することなんてできないほどの堂々たる「B級感」。非常に好感が持てます。
ソースカツ丼
いきなり、どん!「ソースカツ丼」!
カツの量が多くて、フタが閉まりきっていない。この状態のまま運ばれてきます。やっぱり堂々としている。
肉厚のカツが5、6枚のってたかなぁ。そりゃ、フタは閉まらんわね。ちなみに、これで普通盛です。
ソースカツ丼といえば、キャベツを敷いてるお店もありますが、敦賀ヨーロッパ軒のはカツとご飯のみ。あとは、たくあんが二片ほど。
見るからに、ボリュームに不足がないことは間違いないわけですが、果たして食べ切れるものなのか、不安に感じる方もおられることかと思います。
でも安心してください、食べ切れます。
もりもり食べれる3つの理由
1つ目の理由は、パン粉がとっても細かくて、衣が薄く仕上がっていること。余分な油やソースを吸わないおかげで、サックサクの食感を楽しむことができます。それでいて微妙な湿り気が残っているあたりがたまりません。
2つ目の理由は、脂身の少ない肉が使われていること。適度な厚みで歯切れが良く、ジューシーな旨味が丁度いい。なるほど、2、3枚だったら物足りなかっただろうなぁ。
3つ目の理由は、お米が最適化されていること。コシヒカリと華越前のブレンドで、旨味と食感のバランスが絶妙です。華越前って、余計な水分を吸わない特徴があるそうで、丼物やお寿司にピッタリ合うみたい。
大人はもちろん普通盛りで大丈夫。子供はミニサイズを選んでも良いかも。
ちなみに僕は、子供の食べ残しを含め、2杯近く食べれました。さすがにお腹いっぱいになりましたが。
パリ丼
もうひとつの看板メニューが「パリ丼」。名前だけでは、どんな食べ物なのか正体不明。メニューに説明は一切ありません。これは注文するしかないですよね。
ソースカツ丼と同じく、キャベツ等は一切なし。違うのは、カツらしきものの枚数。パリ丼は2枚だけと、ちょっとさびしい感じ。値段は同じなので、具材に高級な食材が使われているということなのか。
じゃじゃん!パリ丼の正体は「メンチカツ」でした。
めちゃくちゃジューシーな仕上がりで、ミンチと玉ねぎの甘みが抜群!衣はやっぱり薄めで、サクサクした食感はソースカツ丼と変わり無しです。
ご飯にしみ込むソースがまた美味しい!
丼ぶりの底まで、どこを食べてもソースの旨みを感じることができるわけですが、しつこい感じは全くありません。甘口で香ばしく、さっぱりした味付け。
これだけたっぷりしみ込んでいると、普通は飽きてしまうもの。けれども敦賀ヨーロッパ軒のソースは、もっともっと食べたくなる不思議な魅力があります。
「ソースカツ丼」とどちらか1つを選べと言われたら、僕は「パリ丼」を選ぶかも。それぐらいこのメンチカツは美味しい!
あとがき
単調な味になりがちなソースカツ丼ですが、敦賀ヨーロッパ軒のはそうはならず、どちらかといえば中毒性の美味しさがあります。だからまた行きたくなる。”やみつき”こそ、B級グルメの真髄です!
敦賀ヨーロッパ軒(岡山店)
住所 | 〒914-0044 福井県敦賀市岡山町2丁目 |
営業時間 | 11:00〜20:00 |
定休日 | 月曜日 |