僕自身も含め、世の中は空前の食パンブーム。人気に火がつくと、全国展開するのがひとつの流れ。
一方、30年以上同じ地で、看板を増やすことなく営業されている食パンの店があります。それが奈良の「フリブール」というお店。創業32年で累計35万本の食パンを売ってきた大人気店です。たまたま出張で近くに行くことがあったので寄ってきました。
というわけで、以下レポートです。
[奈良]食パンの店「フリブール」
外観とか
お店はごく普通の住宅街の一角にあります。外観も30年前の標準的な建売住宅の様相。もしも1本中に入っていたら、迷っていたかもしれません。
駐車場はあるようで、ないようで、あるようで。お店の前に少しスペースはあるのですが、基本的に、みなさん路駐で横付けされていました。
フリブールには大きく分けて2種類の食パンがあります。ひとつは昔から作られている「ジャンボ食パン」。もうひとつは北海道産小麦”春よ恋”と”ゆめちから”の全粒粉で作った「ゆめちから食パン」。
それぞれ焼き上がりのタイミングが異なります。ジャンボ食パンは1日に3度、ゆめちから食パンは1度だけ。
この日は13時過ぎに到着したのですが、ゆめちから食パンを買うことはできませんでした。残念!
というのも、ゆめちから食パンは予約分でほぼ売り切れるそうで。予約無しなら、12時30分の焼き上がり時間を狙って早めに行くぐらいじゃないと手に入れられないそうです。
フリブールの「ジャンボ食パン」
焼き立ての「ジャンボ食パン」を購入できました。
焼き上がり時間まで車の中で昼寝しながら待っていたのですが、次第に小麦の良い香りが充満してきて幸せな気分になりました。しかもお店の方が「焼けましたよー」って、わざわざ声を掛けにきてくれたのも嬉しかったです。
お店を出る時には、厨房の奥の方からも「ありがとうございましたー」っていう元気な声をかけていただきました。こんな気持の良いお店、なかなかお目にかかれません。
焼き立ての食パンは、密封すると蒸気でビショビショになってしまうそうで。湿気取りのための紙袋に入れ、封はしないオープンスタイルでお持ち帰り。おかげで帰りの車は、これまた小麦の香りでハッピーな空間になりました。
焼き色は標準よりも少し濃い感じ。角まで均一に焼けています。
表面のシワは少なめ。どっしり存在感のある様相からは、昨今のブームには流されないという強い意思を感じます。
量ってみると、重さは849g。見た目とジャンボという名前から、もっとある気がしていましたが、標準的な2斤分の重さでした。
クラスト(耳)部分の固さ(といってもそれほど固くない)に比べて中の生地がやわらかいため、パン切り包丁を当てるとグニャついて切りにくい。でもそこを超えると、スゥっと包丁が進んでいく。切りカスもほとんど出ず、断面も綺麗です。
耳がしっかりしている食パンは、LeBRESSO(レブレッソ)以来かな。
逆に中の生地は、つい指で押したくなるほどやわらかい。しかもキメが細かい。
まずは焼かずにそのまま食べてみます。
手に取ると、自重でグニャリと曲がります。めちゃくちゃやわらかい。断面が潰れ気味なのは、カットした時の圧力で戻らなくなったため。しっとり&もっちり。粘りのある証拠です。
味については、とろけるような甘みや強烈な香りといった飛び道具はありません。小麦の味がしっかりする、王道系の味です。
お次、トーストしたものを。
やっぱり王道の「外はサクッ、中はモチッ」な仕上がり。味についても、風味が驚くほどアップするわけではなく、あくまでもしっかりとした小麦の味をキープする感じ。良い意味でスタンダード。これなら毎日食べても飽きないでしょうね。
あとがき
派手さはないけど、良いものを食べてる感は強いです。地元の方がリピートするのもうなずける。値段も1本700円と低めですしね。
でも1時間以上かけて買いに行ったり、手土産にするようなハレ感はないかな。あくまでも半径5kmを幸せにする食パンです。
ということで、次回は絶対にゆめちから食パンを買って帰りたい。これだけ丁寧な仕事をされているので、素材のレベルが上がればどう変わるのか知りたいです。予約しよっと。
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