キャンプで使うLEDランタンを検討した結果、マイルストーンの『MS-D1』を購入しました。
テント内に加え、テーブルランタンとしても使用するため、
- 暖色の光
- 吊り下げ可能
- おしゃれ
というのが最低条件。『MS-D1』は、他にも色々と素敵な機能を持っています。
ということで、以下レビューしたいと思います。
LEDランタン『MS-D1』|マイルストーン
おしゃれなパッケージ
牛乳箱みたいな形の外箱は、クラフト紙っぽい手触りの素材。
上の口部分がゴムで留められていることや、
明るさ(ルーメン値)が前面に大きくレイアウトされたデザインなんかも、すでに所有のヘッドライト『MS-B4』と共通です。
内容物
内容物は写真の通り。ランタン本体の他に、説明書、かんたん操作ガイド、そして単3アルカリ電池が同梱されています。
電池が一緒に入っているのは嬉しいですね。箱から出して、すぐに使うことができます。
丈夫な本体、吊り下げフックなど
ホヤを除いて、本体は2種類の素材でできています。
「milestone」の表記がある紺色のパーツは、サラリとした手触りのプラスチック。どんなに力を加えても凹む気配がないほど硬い素材です。
一方、マークがエンボス加工されたグレーのパーツはラバー素材。硬質ですが、こちらは指で押すと少し凹みます。おそらく落下時の衝撃を緩和する働きがあると思われます。
またラバー特有の摩擦が、滑り止めの役割も果たしています。
底面には、吊り下げ用のフックが収納されています。
フックは指で簡単に引き上げてくることができます。
両フックを完全に引き上げ重ねることで、隙間のないループが形成される仕組み。おもしろいアイデアですね。もちろん片方だけ引っ掛けて使うことも可能です。
スチール製で丈夫な点も素敵。DODの『LEDソーラー ポップアップランタン』は、フックが貧弱ということで購入を躊躇したので。
各種操作ボタンは上面に配置。電源ON/OFFの「パワースイッチ」と点灯モードを切り替える「モードスイッチ」があります。
ラバー素材で押しやすく、クリック感も適度にあって、操作は非常にしやすいです。
ボトムキャップはネジ式になっています。ネジの工作精度が高く、想像よりも回す回数は多い。パッキンもあって、最後はしっかり閉める感じ。さすがIPX6の防滴等級です。
2ウェイセルシステム
バッテリーケースには単3電池を6本、もしくは3本入れて使います。エネループなどのニッケル水素充電池も、一応使えます。
使用時間を長くするなら6本、持ち物を軽くするなら3本という使い分けが可能。どちらの場合でも、明るさは同じです。
これは「2ウェイセルシステム」という仕組みで、マイルストーン製ランタンを選ぶ理由の一つになるほど、便利な機能です。ちなみに電池は同じマーク(+−が丸、もしくは六角形で囲われている)部分に入れましょう。
明るさの検証
実際に点灯させて、撮影してみました。カメラの設定(絞り、シャッタースピード、ISO感度)は全て同じです。
パワースイッチを押すと、最初はLOWモードで点灯します。LOWモードは全光量の25%の明るさ。これでも結構明るく感じます。テント内で使うには十分です。
パワースイッチを長押しすることで、各モード10%の光量まで無段階に調節することができます(スマートコントロール機能)。常夜灯より、やや明るいぐらいですかね。
お次はMIDモード。全光量の50%の明るさです。テーブルランタンとして手元を照らすには、これで事足りますね。
MIDモードの10%。床がほのかに照らされている感じが、なんともムーディです。
HIGHモードは約240ルーメン、かなり明るいです。照射範囲も広いし、フィールド用のサブランタンとしても使えるレベルだと思います。
HIGHモードの10%は、LOWモードの100%より少し暗い程度。これならLOWモードに切り替えなくても、HIGHモードオンリーの長押し調整だけで運用するのも良いかもしれません。
FULLモードは、HIGHモード100%に加えて、上面のLEDを発光させたモードです。明るさ的にはHIGHモードと同じで、照射方向が一段と広くなります。吊り下げ時に効果を発揮します。
さらにモードスイッチを押すと、上面LEDのみが点灯するSUBモードに切り替わります。照射方向が狭いので、ハンディライトとして活用するのが良いかな。
SUBモードの10%こそが、常夜灯にふさわしいのかもしれません。
最後に使った点灯モードは、次に点灯した時にも反映されます(モードメモリー機能)。ただし調光分はリセットされます。
その他の機能
電池残量インジケーター
『MS-D1』には、電池残量を示すインジケーター機能が搭載されています。消灯時にモードスイッチを押すと発動。各ランプが示す電池残量は以下の通りです。
- 緑色→多い
- 黄色→中くらい
- 赤色→少ない
予備の電池を持っていった方が良いかの判断材料になるだけでなく、電池の液漏れによる故障を防ぐ効果も期待できます(電池の液漏れは、電池残量低下もひとつの原因)。
パイロットランプ
また消灯時にモードスイッチを長押しすることで、青色のパイロットランプが点灯します。10秒間隔で点いたり消えたりを繰り返し、ランタンの置き場所を知らせてくれます。地味ですが、使用シーンをよく想定された実用的な機能です。
あとがき
『MS-D1』は、かなり良いランタンです。明るさ含め、十分以上の機能。なにより見た目が好み。
ジェントス製のようなガテン系ランタンはちょっとなぁ、かといって無理にレトロ感出してるのもどうだかなぁ、なんていう方にはぴったりなんじゃないでしょうか。
周りであんまり使っている人を見かけのもナイスです!
あとはスノーピークの『ほおずき』にあるような、「ゆらぎモード」が搭載されていれば100点満点なのですが。