キャンプを始めた時から使ってきたジェントスのLEDランタン『EX-777XP』。今年の春、キャンプ道具のチェックをしていると、壊れていることが判明しました。
原因は、電池の液漏れ。劣化したアルカリ電池を、1年近く入れっぱなしにしておいたのがいけなかったようです。
EX-777XPは、主にテント用のランタンとして活躍してきました。テントの中で燃料系ランタンを使うのはご法度なので、早急に代わりのものが必要です。
というわけで、LEDランタン選びのスタートです。
LEDランタンの条件
[使用場所]テント内とテーブル上
購入以来、テーブル用ランタンの役割は、プリムスの『2245ランタン』が担ってきました。ぬくもりを感じる光や適度な光量、そしてコンパクトなサイズがテーブルの上にはぴったりです。
けれども先日行ったキャンプでは、少々困った状況に。
最近の我が家は、ミニマムなキャンプを目指す傾向にあります。持ち物を減らしたり、兼用したり、サイズダウンしたり。
その一環として、テーブルも小さいものを持って行ったのですが、当然、ランタンとの距離が近くなるわけで、これが結構熱い。子供には危険!ということで、使用を断念しました。
今後2245ランタンには、サブランタンとしてフィールドを、LEDランタンにはテーブル上とテント内を照らしてもらおうと考えています。
[明るさ]200lm以上
テーブルランタンとしての用途なら、明るさは最低でも200lmは欲しいところ。EX-777XPが280lmなので、それぐらいあれば使い勝手が良さそうです。
[電源]乾電池式でも内蔵バッテリー式、どちらでもOK
キャンプを始めた頃は、絶対に乾電池式でしょ!と考えていましたが、バッテリーの進化に伴い、予算が合うなら内蔵バッテリー式が良い!と考えるようになりました。
最近のものは動作時間も長くなり、スマホやデジカメを充電できるなど、便利な機能も搭載されています。なにより、液漏れの心配がないので安心。
けれどもエネループ対応なら、乾電池式でも実質的には充電式のようなものだし、交換も簡単にできるので、あまりこだわるポイントではないかな。
[光源]絶対、暖色!
キャンプで最もくつろぐ場所が、テントの中と食卓。そこはやっぱり落ち着いた暖色の明かりじゃなきゃ!というのは、僕の好み。
作業がしやすいのは白色の光であることは間違いないので、目的にもよりますね。
[耐水性]IPX4以上
水没しても大丈夫レベルは必要無いにしても、ある程度の雨には耐えて欲しい。防水等級で言えば、IPX4〜6のスペックが欲しいです。
[設置]据え置き、吊り下げ両方
テントの中では吊り下げて、テーブルランタンとしては据え置きで使うことがほとんど。逆のパターンもあります。いずれにしろ、設置方法は両方可能じゃなきゃ不便ですね。
[重量]軽い、小さいは正義
テント内で吊り下げて使う場合、就寝中に何かの拍子で落下すると危険です。ダメージを軽減するためにも、軽いものが良いですね。
また先述の通り、ミニマルキャンプには小さいほど正義です。
[見た目]キュートでおしゃれ
EX-777XPの残念なところは”見た目”。ジェントス製品全般に言えることですが、無骨過ぎます。モビルスーツかマクロスか!的な。
やっぱり見た目は大事です。良いデザインのランタンを愛でて、視覚的にもくつろぎたい。
以上のことをまとめると、こうなります。
用途 | テーブル&テント用ランタン |
明るさ | 200〜400lm |
電源 | 内蔵バッテリー式 or 乾電池、両方可能 |
光源 | 暖色 |
耐水性 | IPX4以上 |
設置 | 吊り下げ&据え置き |
見た目 | キュートさを感じるデザイン |
LEDランタンの候補
それでは候補をいくつか見ていきます。
バッテリーガード LEDランタン200|コールマン
最低限のスペックをクリアした、安心のコールマン製お手頃ランタン『バッテリーガード LEDランタン200』。
消灯中の過放電を防ぎ、電池を長持ちさせるバッテリーガード™
コンパクトサイズでフェスにも最適 (コールマン公式サイトより引用)
乾電池式ですが、液漏れのリスクが減る仕組みが備わっています。
点灯/消灯しかないシンプルな操作性も含め、使いやすそうですが、飛び道具がない分物足りなさを感じます。
明るさ | 200lm |
光源 | ウォームカラー |
耐水性 | IPX4 |
電源 | アルカリ単3形乾電池×4本 |
連続点灯時間 | 約15時間 |
設置 | 吊り下げ&据え置き |
サイズ・重量 | (約)74×74×126mm・180g |
実勢価格 | 約2,000円 |
ランタン330|ロゴス
こちらも安心のロゴス製『ランタン330』。
まず素晴らしいのは点灯時間。アルカリ単1乾電池3本を使いますが、最長500時間も点灯する優秀さ。防災用途としても良さそうです。
次に、明るさが無段階で調光できる点。就寝中もつけっ放しにできますね。
さらに電池残量が10%を下回ると、緑のランプが点滅して知らせてくれる機能も助かります。
明るさ | 330lm |
光源 | 暖色 |
耐水性 | IPX4 |
電源 | アルカリ単1形乾電池×3本 |
連続点灯時間 | 約200〜500時間 |
設置 | 吊り下げ&据え置き |
サイズ・重量 | (約)118×110×200mm・440g |
実勢価格 | 約3,200円 |
マドロナ+|UCO
UCOの『マドロナ+』は、見た目がめちゃくちゃ好み。家のリビングで使っても馴染みそう。
リチウムイオン電池内蔵でUSB入出力ポートも備わっているため、モバイル機器への充電が可能です。ブルーライトもおもしろい。吊り下げ用のコードは底面と磁石で接続するので、着脱が簡単に行えるそうです。
基本性能は十分ですが、唯一気になるのが「柔らかい光」という表現。同時に「ホワイトがメインライト」という文字も見られるので、暖色ではないのかもしれません。
ちなみに「+」じゃない『マドロナ』は乾電池式です。
明るさ | 300lm |
光源 | 柔らかい光 |
耐水性 | IPX4 |
電源 | リチウムイオン電池(6400mAh) |
連続点灯時間 | 約6〜50時間(ブルーライト250時間) |
設置 | 吊り下げ&据え置き |
サイズ・重量 | (約)93×93×225mm・442g |
実勢価格 | 約8,600円 |
LEDソーラー ポップアップランタン|DOD
DODの『LEDポップアップソーラーランタン』は何かと素敵。
まずは名前の通り、太陽光で充電できること。エネループなどのニッケル水素充電池を使うことが条件ですが、電池残量が心許なくても、日中に充電しておくことで最悪の状況を回避できます。
ホヤ部分がシリコン製で、折り畳むことが可能。収納時の高さが約半分(6cm)になり、非常にコンパクトで収納スペースの節約になります。蓄光素材というのもナイスアイデア!
光源は、用途に応じて暖色と白色に切り替えることができるのも便利です。
ただ惜しむらくは、防水等級がIPX2と生活防水レベルなこと。少々おもちゃっぽい見た目もマイナス点です。
明るさ | 20〜200lm |
光源 | 暖色・白色 |
耐水性 | IPX2 |
電源 | 単3形乾電池×3本 |
連続点灯時間 | 約10〜40時間 |
設置 | 吊り下げ&据え置き |
サイズ・重量 | (約)85×85×110mm・161g |
実勢価格 | 約2,500円 |
MS-D1|マイルストーン
で、たどり着いたのがマイルストーンの『MS-D1』。
基本性能は十分以上、見た目も好み。と言うか、すでに所有のヘッドライト『MS-B4』と同じデザインですしね。
素敵なのが、電池が3本または6本の2通りで動作する「2WAY CELLシステム」。3本の場合、点灯時間は少なくなるものの、明るさは同じ。重量を減らし、懐中電灯などハンディな用途に便利です。
消灯後もランタンの場所が分かるよう青色ランプが点滅するパイロットモードを備えていたり、無段階調光ができたりと、かなりハイスペックなランタンです。
明るさ | 約240lm |
光源 | ナチュラルウォームカラー |
耐水性 | IPX6 |
電源 | 単3形乾電池×3本または6本 |
連続点灯時間 | 約28〜58時間 |
設置 | 吊り下げ&据え置き |
サイズ・重量 | (約)72×72×167mm・285g |
実勢価格 | 約7,300円 |
あとがき
というわけで、『MS-D1』を購入しました。何故かAmazonで4,000円という破格の値段だったので。相場価格なら、躊躇していましたけどね。
それにしても2019年令和の時代。思いの外、魅力的なLEDランタンが揃っていますね。今からキャンプを始めるなら、ランタンは全てLEDでも良いのでは?と思わせてくれます。