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鳥取県の北側は、全面とも日本海。なかでも今回のキャンプ地である岩美町や鳥取市は、「山陰海岸ジオパーク」として世界認定されたエリアです。
「山陰海岸ジオパーク」とは何なのか?
山陰海岸ジオパークの最大の特徴は、約2,500万年前にさかのぼる日本海形成に関わる火成岩類や地層、日本海の海面変動や地殻変動によって形成されたリアス海岸や砂丘をはじめとする多彩な海岸地形など、貴重な地形・地質遺産を数多く観察できることです。
ジオパークのエリア内は、古くから人々の生活の場となっていて、多彩な自然を背景とした人々の文化・歴史を学ぶこともできます。
(山陰海岸ジオパークWEBサイトより)
キャンパー目線で要約すると、「日本海誕生時の痕跡を肌で感じながら水遊びが出来る!」ということになります。ワクワクしませんか??
「岩美町立町民いこいの里」から車で約20分の場所にある「浦富海岸(うらどめかいがん)」は、高い透明度を誇り、絶景で人気の海水浴場。大半は遠浅の砂浜で、泳ぐには絶好のスポットです。
けれども今回は『地形を楽しむ』ことがテーマなので、よりゴツゴツ感満載の「城原海岸(しろわらかいがん)」に行くことにしました。事前の調べによると、25m先まで見えるという透明度も備わっています。
それでは写真とともにレポートをお届けしたいと思います。
城原海岸(しろわらかいがん)
浦富海岸にも岩場はあります。真ん中の砂浜を挟んで、東の端と西の端に。
でも駐車料金は1,000円かかるし、人は多いし、磯遊びだけなら別のところでも良し、ということで城原海岸を選びました。
駐車場は、県道155線沿いにある県営の駐車場。40台ぐらいしか停められない小さな駐車場でですが、料金は無料。
多目的トイレはありますが、足洗い場的なものはありません。
というか、城原海岸は管理された海水浴場ではないのでトイレや足洗い場はなく、用を足したくなった時は、この駐車場まで戻らなければならないので要注意。
海で遊んだ後、体のベタつきを取るためにも、真水は用意しておきましょう。
どうしようもなければ手洗いの水を拝借することもできるので、折りたたみのバケツがあれば便利かな。
駐車場から海岸までは、少し距離があります。徒歩3分、200mほど。海岸へ降りる階段は約200段あるので、持って行く荷物は厳選して!
重い荷物を背負って、汗をかきながら、ようやく見えてきた海岸。
足場は全て砂利、というか大きさ的に小石。なので足元の装備も入念に。
海の向こうや辺りを見渡すと、あるのは岩、岩、岩。しかも地学の教科書で見たことがあるような、斜め縞模様が入ったソリッドな風貌の格好良いやつ。
城原海岸の岩は「花崗岩(かこうがん)」質であり、マグマがゆっくり冷えて固まった「深成岩(しんせいがん)」の一種だそうで。長い時間かけて波風の侵食を受け、こんな地形になったのだと。
そんなニワカの知識ですが、頭に入れながら岩肌に触れてみると、地球の息吹が聞こえてくるような、こないような。
海岸入口から西方面へ進んでいくと、一層ゴツゴツ感が増してきて、冒険心がくすぐられます。
奥はぐるり岩に囲まれた空間で、プライベートビーチのような様相。
侵食が進んだ岩は洞窟を形成していて、大好きだったアニメ「南の島のフローネ」を思い出しました。
噂通りの高い透明度。
ちょっと潜れば、海中の観察も楽しめます。ウミタナゴの群れに出会うことができました。シュノーケリング用のアイテムと防水カメラは必須です!
磯遊びにおすすめのアイテム
磯遊びに限らず、水辺での遊びには必須の「シュノーケリングベスト」。
海に身を委ね、ただただ浮いているのが気持ち良い。浮き輪と違って、しっかりと体にフィットするので、安心感があります。
シュノーケリングベストを選ぶときに着目すべき点は「浮力」。一般的には、体重の10分の1以上の浮力性能を持つものが適している、と言われています。浮力が自分に合っていないと安定性に欠けるので、最適なものを身に着けるようにしましょう。
オーシャンズライフのシュノーケリングベストは、3つのサイズで展開していて、性能表示も分かりやすい。
S | M | L | |
適応身長 | 100cm~130cm | 130cm~160cm | 160cm~185cm |
適応胸囲 | 50~65cmまで | 60~85cmまで | 80~115cmまで |
浮力 | 5.5kgf | 7kgf | 8.5kgf |
適応体重 | 40kgまで | 70kgまで | 90kgまで |
フィット感も良く、腕も動かしやすいのでおすすめです。
シュノーケルとマスク
いくら透明度が高い海といっても、裸眼ではしんどいですし、息継ぎをしながら観察するのにも限界があります。やっぱりシュノーケルとマスクは必需品。
購入のポイントとしては、マウスピースや肌に触れる部分が、シリコン製であるかどうかということ。ゴム製は低価格ですが、臭いがあって、フィット感も劣るものがあるそうで。経年劣化も気になります。
僕は迷わずシリコン製にしました。初めて買ったシュノーケルセットですが、何の違和感もなく使えています。
浮き輪的なもの
あれば楽しいアイテム。シュノーケリングベストと浮き輪があれば、安心感は倍。ちょっと沖にまで行ってみようか、という気持ちにさせてくれます。
この商品は、次に紹介する水中スコープを装着することができ、顔を浸けなくても、海の中を観察することが可能です。
水中スコープ
子供がもっと小さかった時に、よくこれを使っていました。海の中を観察するだけじゃなく、捕まえた小魚なんかを入れるバケツ代わりにもなります。小石でレンズが傷つくのは、あるあるですね。
小学生になってからは登場回数が減っていたのですが、先述のシュノーケリングフロートを購入して、また使うようになりました。レンズは傷だらけですが、見え方が激落ちしているわけではないので、まだまだ活躍してくれそうです。
防水カメラ
高価な一眼レフカメラを携えていても、撮れない場面がある。それが海の中。高級スポーツカーではたどり着けない島も、オンボロでも手こぎボートなら到達することができるのと同じ理屈です。転ばぬ先のTG-5です。
あとがき
実を言うと、僕はかなづちです。水が怖いわけではなく、単純に体が浮かないので、長い時間泳ぐことができないのです。
そんな僕でも楽しめた城原海岸の磯遊び。砂浜メインの浦富海岸も楽しいでしょうけど、ワクワク感が高いのはこっちかな。岩場や生き物など、海のいろんな表情を見ることができて、時間がいくらあっても足りません。
ウミウシを発見したり、岩場から釣りも試してみたかったのですが、この日はクラゲが多く発生してしまっていたので断念しました。家族全員、刺されてしまいましたよ。。残念。