先日、『FREETELでんわ』はイイですよ!という記事を書きました。
通話状況によって3つのプランを選べるこのサービスは、利用者が持つ大手キャリアへの不満を解消するユニークなアイデアだ、と僕は考えています。
FREETEL以外にも、こういった”独自のアイデア”を武器にしているMVNO事業者は結構あって、今、おもしろいことになっているのでご紹介します。
もしもシークス
まずは「もしもシークス」。
一般的には、あまり名の知れた会社ではありませんが、これまで様々なサービスを展開し、業界を揺さぶってきました。
iPhoneシリーズをラインナップ。MVNOではオンリーワン。
現在、MVNOで唯一、iPhone6sおよびiPhone6s Plusを取り扱っています。
端末はdocomoの白ロム(未使用品)ということで、MNP時の選択肢が多い点もプラスポイント。Y!mobile版のiPhone5sにはSIMロックがかかっているので(しかも解除しないという方針のよう)、乗り換えの自由度はゼロです。
日本のスマホ利用者の約半分がiPhoneユーザー。大手3キャリアの料金プランに納得できない方は、真っ先に「もしもシークス」をチェックするのがよろしいかと思います。
今なら一つ前のモデル、iPhone6(Plus)も選べるので、初期費用を抑えたい方はこちらを選ぶのもイイですね。
よく電話をするのなら、『かけたい放題フル』がおすすめ
もしもシークスには、2種類の通話プランが提供されています。
1つ目は、『かけ放題ライト』というプラン。
- 月額850円
- 5分/回の通話なら何度でもOK
まさしくライトなユーザー向けです。『FREETELでんわ』と同じような内容ですが、5分を超える通話に関しては、
- もしもシークス:19.9円/30秒
- FREETEL:10円/30秒
となるので注意が必要です。もしもシークスは半額にならないんです。
2つ目は、ヘビーなユーザー向けの『かけ放題フル』というプラン。
- 月額1,800円
- 時間&回数は無制限
大手キャリアの”かけ放題プラン”とくらべ、およそ1,000円ほど安く設定されています。
今のところ、MVNOのなかで”かけ放題プラン”を提供しているのは、「もしもシークス」だけ(IP電話を除く)。積み上がる通話料金が恐くて格安SIM導入を迷っている方には最適なプランだと思います。
『地球放題』なら国際電話も安くなる
国際電話を利用する方には、この『地球放題』というプランが魅力的に感じるのかもしれません。ネーミングも素敵。
- 月額980円
- 10分の通話が300回/月まで無料
僕は国際電話を全くかけないので、正直に言って、このプランの良さは実感に乏しいです。なのでここはさらりとご紹介までにとどめておきます。
FREETEL
僕は『FREETELでんわ』に優位性を感じ、利用しているのですが、この会社は他にもユニークなプランを展開しているので、ハマる人にはハマるはず。
iPhoneアプリのダウンロード料金が0円
FREETEL SIMには、iPhone/iPadユーザー向けに『FREETEL SIM for iPhone/iPad』というプランが用意されています。
AppStoreでのアプリのダウンロードにかかるパケット料金が無料になるというもの。
アプリって、容量の大きなものだと数十MBのものもあるので、自宅にPCやWiFi環境がないiPhone/iPadユーザーには心強いプランです。
ただし、無料対象外になるダウンロードも結構あります。
- iOSのダウンロード
- Apple Music
- iTunesからの音楽ダウンロード
- iTunesからのビデオダウンロード
- ルーター経由でのiPhoneからのダウンロード
音楽やビデオのダウンロードは理解できるのですが、iOSのダウンロードが対象外なのは、ちょっと残念ですね。
またSofbankやauで購入したiPhoneは対象外なので、合わせて注意が必要です。
導入前には公式FAQを確認しておいた方がいいでしょう。
LINEトークにかかるデータ通信料が0円
LINEトークなどのメッセンジャーアプリ(他WhatsApp、WeChat)で、
- テキストメッセージ
- 画像
- スタンプ(絵文字)
の送受信にかかる通信料が無料になります。
FREETEL SIMユーザー(for iPhone/iPad含)であれば、登録作業や追加料金は一切無しで、自動的に適用されます。。
LINEといえば、もはや通信におけるインフラになりつつある現状。一部とはいえ、無料で使えるというのは、「テレビ分の電気代は要りません」と言っているようなもの。なかなかの太っ腹ですね。
楽天モバイル
MMD研究所の2016年3月の調査によれば、格安SIMの利用率は11.5%と、まだまだな印象ですが、2015年3月は1.9%だったことを考えると、ものすごいスピードで普及していっていることがわかります。
その流れを牽引しているのが、音声通話プラン契約率1位の楽天モバイルでしょう。
”楽天”のネームバリューは安心感につながる
かくゆう僕も、最後まで「楽天モバイル」にしようか迷っていました。
MVNOの会社って知らない名前ばかりで、どうしても尻込みしてしまいます。同じような不安から、格安SIMの導入をためらっている方って相当な数いるのではないでしょうか。
その点、「楽天モバイル」なら圧倒的に認知度が高いので、そのような不安はひとまず解消できます。今まで楽天市場を利用してきたという経験も、この会社なら大丈夫という安心につながっているのでしょうね。
よくよく格安SIMについて理解を深めれば、他の事業者が悪いわけではないことに気付くんですけど、やはりブランドがもたらす力は絶大です。
同じ理由で、「イオンモバイル」も今後ますますシェアを拡大していくだろうなぁ。
楽天スーパーポイントが、どんどん貯まる
「楽天モバイル」なら、月々の使用料で楽天スーパーポイントが貯まります。
楽天市場で買い物をした場合にも、プラス1%が付与されるので、一層ポイントが貯まりやすくなります。
MVNOの中にも独自のポイント制度を導入しているところはありますが、やはりスケールメリットが段違いです。競えるのは、後ほど紹介する「TONEモバイル」のTポイントぐらいかな。
端末は分割払いOK
格安SIMを利用する場合、対応する端末を持っていなければ新たに購入する必要があります。安いものでも1万円以上の出費になり、MNP転出料や前契約の解約金など、導入時のコストは結構かかってしまいます。
「楽天モバイル」なら、端末を分割で支払うことが可能なので、導入コストがグッと抑えられます。
ただし楽天カードでの支払いが条件。「楽天モバイル」を選ぶ方は、もうすでにお持ちの方が大半だと思うので、問題無いでしょう。
TONEモバイル
シニアや子供など、スマホに詳しくない方をターゲットにした戦略のMVNO。なのでアフターサポートに力を入れている印象です。
ここまでやるか!充実のアフターサポート
「TONEモバイル」のアフターサポートの内容を列挙すると、
- コールセンターによる電話サポート
- 画面共有による、遠隔リモートサポート
- 詳しいWEBマニュアル
- 講習会による対面サポート
- TSUTAYA店舗での対面サポート
もはや手取り足取りです。しかも全部無料。
これだけ充実したサービスが受けられるのは、大手キャリアを含め、「TONEモバイル」だけでしょう。特に、遠隔リモートサポートや講習会なんて、スマホ初心者にはたまらなく心強いサービスだと思います。
まとめ
大手キャリア3社が、まるで談合のようなプラン設定をしている現状のなか、後発である格安SIM事業者は、工夫とアイデアを武器にシェアを伸ばしつつあります。
今回ご紹介したプランは、しっかりとユーザーの方を向き合って提供されているものばかり。条件が合えば、月々のスマホ代が4,000円以上安くなることもありえます。
大事なことは、自分の使い方を見定め、最適なプランを見つけること。
賢く節約しましょう!
追記:LINE Mobileの登場
先日、LINEがMVNO事業に参入すると発表がありました。
詳しい内容はまだ明らかにされていませんんが、
- 「LINE」「Facebook」「Twitter」使い放題
- 1ヶ月500円からの「LINE」使い放題プラン
- ユーザーの利用ニーズ毎に最適化された様々な付加サービス
など、かなり期待ができそうな雰囲気です。
サービスの提供は今年の夏からということで、他MVNOの動きも合わせ、熱い闘いに目が離せなくなりそうです。