鳥取砂丘の歩き方。らくだライドと無料駐車場、服装や装備品など。

鳥取砂丘
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2018夏キャンプ、メインの目的地は「鳥取砂丘」。息子をラクダに乗せるために来たわけですが、僕にとってはリベンジの場所でもあります。

実は20年ほど前、妻とバイクツーリングで訪れたことがありました。ツーリング疲れもあったのか、頂上にたどり着く前に熱中症(当時は熱射病と呼んでいた)にかかってしまい、途中で引き返した苦い思い出があるのです。

今回、最高気温35℃を超える猛暑日。子供も一緒ということで、準備を万端にして挑んできました。

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鳥取砂丘

鳥取砂丘

言わずと知れた日本を代表する砂丘「鳥取砂丘」。鳥取県に関するイメージ調査でも、8割近くが連想する大人気スポットです。

南北2.4km、東西16kmに広がっているそうで、中央まで進むと、辺り一面砂だらけ。ぷちエジプト気分を味わえます。

当然、日差しを遮るものは一切なし。往復で小一時間ほど、容赦なく真夏の太陽の攻撃を受け続けることになります。

鳥取砂丘マップ

日本海を一望する絶景を見るために、砂丘の入口から「馬の背」と呼ばれる小高い丘を目指して歩いていきます。

ルートはざっくり2つ。遠回りにはなるけれど比較的傾斜がおだやかなルート(黒い矢印)と、壁のような傾斜をひたすら登るルート(グレーの矢印)。

僕としてはゆるやかに行きたかったのですが、気付くと子供たちは壁に向かって走って行ってしまった後でした。仕方がないので、追いかけることに。

鳥取砂丘

途中にある「オアシス(水たまり)」までは下り坂なので、まだまだ余裕があります。

鳥取砂丘の上り坂

けれども上り坂に足を踏み入れた途端、急激に進みが悪くなります。

砂のきめが非常に細かくサラサラしているので、足がめり込んでしまい、半歩程度しか登ることができなくなるのです。10歩程度登っただけで息が上がる過酷な状況。こまめな水分補給と休憩で、なんとか意識が保てます。

鳥取砂丘

時には手をついて踏ん張らなければならないぐらいの急傾斜。ふもとから頂上までは、最大40mの高さがあるそうで、10階建ての建物を登っていることになります。冷静に考えてみれば、ものすごいことですね。

鳥取砂丘

東の方へ顔を上げれば、おだやかに登る人たちの姿が目に飛び込んできます。「ゆるやかルート」を選択した賢者たちです。少なく見積もっても5回は後悔しましたよ、あっちのルートを選べば良かったと。

本当にこちら側のルートは大変です。全員が下を向き、足を滑らせ(写真左上)、幾度も絶望を感じながら歩を進める。あたかも修行僧のように。

「あれ、これ本当にやばいやつじゃないの?」と感じたときには、壁の中腹辺りに立っていて、もう引き返すことはできません。少しでも体力に自信がない方は、迷わず「ゆるやかルート」を選ぶことをおすすめします。

鳥取砂丘|馬の背の頂上

太ももの裏がパンパンになりながら、ようやくたどり着いた「馬の背」の頂上。

鳥取砂丘|パラグライダー

そこから見える景色は、達成感と爽快感もプラスして、絶景認定間違いなし!パラグライダーも気持ちよさそうに飛んでいました。

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真夏の鳥取砂丘を歩くために装備すべき物

真夏の鳥取砂丘を制覇するために、持って行った方が良いと思うものを紹介します。

足元は登山靴がベスト

鳥取砂丘|沈む足

決して足元の装備を疎かにしてはいけません。デッキシューズのような薄い靴では砂が入り込んでくるし、ペラペラなビーチサンダルでは太陽の日差しで熱せられた砂が、容赦なく襲ってきます。

事前に「長靴が最適」という情報を仕入れたので、子供たちに履かせました。けれども、普段履くような雨用の長靴はおすすめしません。理由は以下の通り。

  • 子供用程度の高さなら、砂は入る
  • 子供は跳んだり走ったりするので、砂は入る
  • 口はパカパカ空いている状態なので、砂は入る
  • ビニール製なので、すぐに熱くなる
  • ビニール製なので、蒸れる。

結果、靴ずれを起こして、足を傷めてしまいました。靴下は履いていたのですが、効果は薄かったようです。もう少しまともな長靴だったら違ったのかもしれませんが、持っていなければ運動靴の方がよっぽどマシです。ただし砂まみれになるので、替えの履物は必要です。

鳥取砂丘を歩くには、やっぱり登山靴がベストです。僕はKEENの「ターギーⅡ」を履いていきましたが、多少の砂は入り込んだものの、歩くこと自体は楽勝でした。ただ体力に余裕が無かっただけ。

「ターギーⅡ」はローカットタイプです。けれども靴底が肉厚にできており、入り込む砂の量は少なく済みました。透湿性も高く、蒸れることなく歩けましたが、やっぱりミドルカット以上のものが適しているとは思います。

帽子

クラッシャーハット(モンベル)

帽子は必需品。できれば、”つば”が一周ある「ハット」タイプがおすすめ。太い血管が通る首元を、太陽の日差しから守ることは、熱中症対策としてかなり有効です。

通気性が高い素材のものであることはもちろん、風で帽子が飛ばされないように「あごひも」が付いているもの、もしくは後から付けることができるようにループ付きのものが良いです。

登っている間は風を感じなくても、馬の背まで到達すれば、なかなかの強風にあおられてしまいます。

速乾タオル

マイクロファイバータオル(THE FRIENDLY SWEDE)|縁の縫製

汗を吸い取るだけでなく、頭を覆って日除けとして活用。水分を含ませて首元を冷やすことで、熱中症の予防ができます。

もちろん普通のタオルでも事足ります。ですが速乾タオルの場合、頂上で一休みしている間にでも、ある程度までなら、吹く風を利用して乾かすことができます。復路が快適になりますよ。

飲み物

飲み物については、改めて書くまでもないもの。なのでここでは僕たち家族が、どれだけの量を必要としたかについて書いておきます。

我が家は大人2人+小学生2人という構成。それぞれが1Lの水筒を持ち、予備として2Lの水を持って行きました。

入口から馬の背まで、往復約1時間。スタート地点に戻ってくるころには、すべての飲み物が空になっていました。

ということで、1人当たり1.5L以上の水分は必要、ということになります。

日傘(雨傘でも代用OK)

折りたたみ傘(ウォーターフロント)

壁に向かって直進する方にとっては荷物になってしまいますが、ゆるやかルートを進む方にとっては、持って行った方が良いアイテムだと思います。

日傘は雨傘でも代用可能です。色の薄いものやビニール傘のような透明傘はNG。黒や紺色など、濃い色のものなら十分に日除け効果が期待できます。

僕たちも、軽くて薄いウォーターフロントの折りたたみ傘を持って行きました。残念ながら使う機会はありませんでしたが。

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「らくだや」の無料駐車場。「梨ソフト」を食べよう!

鳥取砂丘のお土産物屋「らくだや」

鳥取砂丘に入るのにお金はかかりません。ですが駐車場は有料です。正確に言えば、鳥取砂丘に最も近い自然公園財団の管理する駐車場が有料になります。

それ以外、例えばお土産物屋さんやレストランの駐車場は無料です。砂丘を楽しんだ後、お土産を購入したり、飲食をする予定があるのなら、迷わずこちらに停めさせてもらいましょう。(といっても、利用せずとも停められるようですが。)

僕たちが車を停めたのは「らくだや」の駐車場。らくだに乗るという大目的があったため、予定通り。けれども到着したのが朝の10時前で、1台分しか空いていない状況でした。ラッキー。

らくだライド体験

鳥取砂丘でラクダに乗る

鳥取砂丘の入口近くで、らくだに乗ったり、一緒に写真を撮影したりすることができます。価格や条件は下記の通り。

写真撮影 らくだを撮影 100円/人(税込)
らくだの横に並んで撮影 100円/人(税込)
らくだにまたがって撮影 500円/人(税込)
ライド体験 1人乗り 1,300円(税込)
2人乗り 2,500円(税込)

1人づつ乗るよりも2人一緒に乗る方が100円安い、ということで2人乗りに。

出発前、子供たちはらくだに乗ったまま、家族写真を撮影していただけます。その写真は、後ほど「らくだや」でもらえるのですが、プリクラレベルの大きさで、正直何が写っているのか分かりません。大きな写真は1,000円で購入することができます。

手持ちのカメラを渡せば、快く撮影してもらえるのでご安心(?)を。

らくだに乗り終えた子供たちの感想は、「大きかったぁ〜!」です。

梨ソフトクリームが絶品!

「らくだや」の梨ソフトクリーム

鳥取砂丘から帰ってきた後は、「梨ソフトクリーム(300円)」で乾杯です。

経験上、こうした「ご当地フルーツ系ソフトクリーム」って、香料や少しの果汁を混ぜただけのジェラートっぽい味のものが多いんですが、

吉備サービスエリア(下り)は、岡山グルメやお土産が豊富。桃太郎市が魅力を放つ!

ここの「梨ソフトクリーム」は違います。

しっかりとしたミルク感があって濃厚。当然、口当たりはクリーミーで、梨の風味がとっても爽やかで美味しい。”梨風”に加工された食べ物は避けてきた人生ですが、このソフトクリームはリピートしたいと思うほど絶品でした。

らくだや

住所 〒689-0105鳥取県鳥取市福部町湯山2164−806
営業時間 8:30~17:00(土・日・祝日は延長営業)
定休日 年中無休
電話番号 0857-23-1735
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あとがき

準備万端で挑んだ2度目の鳥取砂丘は無事生還。汗かき登った後に拝める日本海は格別です。梨ソフトクリームも。

ただし注意しておきたいのは、鳥取砂丘は復路も同じぐらいしんどい、ということ。

なだらかですが、上り坂であることに違いはなく、足は沈むし、暑いのも同じ。往路よりも距離があるように感じられ、やっぱりへこたれそうになります。

馬の背に到達しても、あまりはしゃがず、帰りの分の体力を温存しておく方がいいですよ。