これまで”山”のキャンプがメインでしたが、今回初めて、”海”のキャンプを体験しました。
場所は、「大淀西海岸ムーンビーチキャンプ場(以下ムーンビーチキャンプ場)」。大淀と書いて、”おいず”と読みます。三重県伊勢志摩のすぐとなり、明和町というところに位置しています。
海キャンプ・デビューということで、山キャンプとは違った魅力をいろいろと発見することができました。ムーンビーチキャンプ場のレビューと絡めながら、レポートしたいと思います。
充実したスポーツ施設。遊び道具も貸してもらえるよ。
キャンプ場内には、スポーツをするための施設がいろいろ備わっています。
まずはバスケットコート。
おそらく3m5cmの高さであろうゴールが1組あるので、3on3はもちろん、チームでのミニ試合も楽しめます。ボール&コートは無料で貸していただけます。
お次はミニゴルフ場。
といってもこの写真、分かりにくいですね。緑のネットの向こう側がゴルフ場です。白く見えているのがバンカー。この日は誰もプレーをしておらず、業者さんが芝の水やりや雑草抜きなど、コースのメンテナンスに勤しんでおられました。
あとはプール(スタンダードプール、幼児用プール、スライダー)もあるので、大人から子供まで遊び尽くせます。
管理棟には、グローブや釣り竿、潮干狩りグッズなど、他にも遊び道具がいろいろと置いてありました。全てが無料というわけではないかもしれませんので、要確認です。
真新しく、清潔な共用施設。
このキャンプ場、オープンしてそれほど月日が経っていないのか、共用施設がとても綺麗です。
山小屋風の外観が素敵なこの建物。なんとトイレなんですよ。
洋式水洗、ウォシュレット付。清潔なことも含め、一般住宅と同じレベルです。天窓から降りそそぐ自然の光による明るさが、とってもナチュラル。
他にも、更衣室や冷水シャワー(写真左側面)、裏側には温水シャワー室まで備わっています。後ろがすぐ海ということで、動線もバッチリ考えられています。
炊事場もまだまだ新しく、とっても綺麗です。
先ほどのトイレ同様、テントサイトからの距離が近く、往復するのが苦になりません。ダッチオーブンのような重いものを運ぶときに、しみじみとありがたさを感じました。
数カ所、このようなバーベキュー場(屋根付)があります。おそらく有料だとは思いますが、ガスコンロ付という、至れり尽くせりな仕様となっています。
キャンプに自販機なんて邪道!と思われる方もおられるかもしれませんが、あればあるで、やっぱり助かります。
この日もそうだったのですが、太平洋が目の前にあるというロケーションは、予想以上に気温が上昇します。おかげで朝から汗はかきっぱな。2日目にもなると、用意した炭酸系の飲み物はほぼ消費され、残っているのはお茶や水ばかり。
撤収作業を頑張った後、キンキンに冷えたシュワッシュワッな飲み物で乾杯したいという気持ちは、決して贅沢なものではないはずです。
海が近い。波の音に包まれながらの睡眠は格別。
先ほどの自販機の写真を見てください。左奥に階段がありますよね。あの階段を上がると、1本の道路を挟んで、すぐそこには防波堤。眼下には太平洋が広がっています。徒歩1分です。
桟橋的な?出っ張りがあります。水平線の向こうは知多半島。
夜間、波の音がテントの中まで聞こえてきます。実に心地良い。”質の高い睡眠”とは、まさにこのことです。
「キャンプにおける睡眠」については、過去に記事にしたことがあります。よろしければ一読ください。
注意すべきこと
日陰が無いので、朝から暑い!5月なのに。タープは必須。
日の出とともに、太陽は容赦なく地上を熱しはじめます。ジリジリと。
日射しを遮るような背の高い樹木がないため、”陰”がまったくできず、キャンプサイト内は1日じゅう照りっぱなです。さわやかな風が吹き抜けることもあるので、木陰さえあれば、ずいぶんと過ごしやすいと思うのですが。
と、まぁ、嘆いていても仕方がないので、自前で日陰を作る準備はお忘れなく。
ちなみに、うちはヘキサ型のタープを持っていきました。
耐水圧1000mmの安物ですが、日陰を作る分には問題ありません。
ベージュ&ブラウンのツートンカラーが落ち着いた印象で、うちのテント、アメニティドームとよく合います。
でもそろそろ純正タープが欲しいなぁ。
全ての区画は広々としていて、なおかつフラットなので、大型のタープも立てやすいです。
寒暖の差が原因か?結露が激しい。グラウンドシートで対策を。
これまで経験してきたなかで、最も早い時間(19時頃)に結露が発生していました。
結露のメカニズムから考えると、
- 昼夜の寒暖差が激しかったこと
- 海が近いので、空気中の水蒸気量が多かったこと
などが原因かな。
この日が特別だったのかもしれませんが、夕食のタイミングで、イスやテーブルが濡れていたのは初めてだったので、ちょっとびっくりしました。
山キャンプでも同じですが、テント下にはしっかりとしたグラウンドシートを敷いておきましょう。
あとがき
キャンプ場の雰囲気は、南国リゾート感に満ち満ちています。
真上から降りそそぐ太陽の光、潮の匂い、起伏のないほぼ平坦なサイトなど、山キャンプでは感じることのなかった”あけっぴろげ感”が、大淀ムーンビーチキャンプ場の特徴です。
この陽気な雰囲気が、気持ちを開放的にしてくれるので、思ったよりもビールがすすんでしまう点に注意が必要かもしれません。
キャンプ場の詳しい情報は、下記公式サイトにて。予約もこちらから行えます。
マテ貝がたくさん採れる「御殿場浜」とも近いので(車で約30分)、
潮干狩りとセットで楽しむプランも良いですね!