突然の故障に見舞われたNexus5xに替わって、iPhoneSEを使い始めました。FREETEL(以下フリーテル)からY!mobile(以下ワイモバイル)へのMNPです。
「最低でも5年は使うぞ!」と意気込んでいただけにショックは大きかったわけですが、いざワイモバイルのプランを検討してみると、あれれ、今よりもお得になるではありませんか。
ワイモバイルとフリーテル。料金やサービスの比較[2017年6月版]
Nexus5xを購入したのが2016年3月。同時に、フリーテルとも契約を開始しました。約1年3ヶ月前の話です。
あの時は、フリーテルが提供する『使った分だけ安心プラン(音声通話付)+FREETELでんわ 5分かけ放題』こそが、自分に最適なプランという結論でした。けれども、この1年の間に、他の通信事業者のサービスが変わったことで、今では必ずしも1番というプランではなくなっています。
今回契約したワイモバイルのプランを比較してみます。
フリーテル | ワイモバイル | |
プラン |
使った分だけ安心プラン |
スマホプランS |
データ 容量 |
使った分だけ段階的に課金 | 高速通信は1GBまで。 超過時は低速になる。 |
通話 |
|
|
フリーテル契約時もそうでしたが、僕の携帯電話の使い方は、今も同じようなものです。
- データ通信は、ほぼ1GB以下。
- 通話は、80%が5分以内。
これに照らして月額料金(税抜)を計算します。
フリーテル | ワイモバイル | |
基本料金 |
1,199円(〜1GB) |
3,980円 |
オプション | 840円 | – |
端末代 | 払い済み | 2,500円/月額 (iPhoneSE 32GB) |
各種割引 | – | ▲3,500円 |
合計 | 2,039円 | 2,980円 |
差額は941円。当然ながら、端末代がない分、フリーテルの方が安くなります。
けれども、1GBを超えるデータ通信や5分を超える通話など、実際には多少なりとも追加料金が発生していました。それを加味すると、おおよそ月額2,500円/月ぐらいというのが平均値になります。つまり実質的な差額は、500円以下という感じですね。
Yahooプレミアム会員費が無料など、トータルで得するシステム
iPhoneSE(32GB)が、月額500円
月額の差が500円ということは、今回の場合、iPhoneSEが月500円で手に入ることと同じ意味を持ちます。割賦期間は2年なので、トータル12,000円。現在、Apple Storeで販売されているSIMフリーモデルが44,800円なので、70%以上の値引きという計算になります。
このiPhoneSE,最新機種ではないものの、1世代前にあたるiPhone6sと同スペック。容量は32GBを選んだので、Nexus5xの倍。数年間はOSのバージョンアップにも対応されるでしょうし、安心快適という点では、差額は十分に解消された感覚です。
Yahooプレミアム会員費(税抜462円)が無料
目に見えた形でお得になるのが、Yahooプレミアム会員費です。
僕は、ヤフオクやYahooショッピングなど、ヤフーのサービスを日常的に利用しているので、すでにYahooプレミアムの会員になっていました。毎月払っていた462円(税抜)が必要なくなるので、差額500円はほぼ解消されてしまいます。
5分超過分の通話、1GBオーバーのデータ通信
先ほど少し書きましたが、この1年間をみても、5分を超える通話や1GB以上のデータ通信が必要になる場面は、少なからずありました。1度だけですが、月額5,000円を超えたことも。
ワイモバイルの場合、
- 10分までの通話は、回数無制限。
- データ利用量は2GB(キャンペーン適用)。
なので、超過分の金額がある程度吸収されそうな感じです。
ただし、10分を超える通話をした場合、30秒あたり20円の通話料がかかってくるので注意。フリーテルより10円高いことが、今後どれぐらい影響するのか様子見です。
iPhone5sなら、さらに安く。注意点は2つ。
安さだけを求めるなら、iPhone5sという選択肢があります。
端末代を24回払いにすると、月額108円で持つことができます。100均価格ですね。一括払いだと42,876円するものが、たった2,400円ほどになってしまうこの仕組み。うーん。ありがたいですけどねぇ。
スマホプランSだと、毎月に支払うお金は2,138円。10分かけ放題が付いてこの価格は、他のMVNOには見当たらない安さです。
iPhone5s自体、とてもよくできているモデルで、通話やメール、LINE、WEB閲覧など、比較的ライトな使い方をする分には快適に動作します。僕の場合、以前使っていたものは台所専用機として使っています。料理中、ラジオや音楽を流したり、レシピを確認するのに大活躍です。
このように、維持費と性能については申し分のないiPhone5sですが、次のことを納得したうえで使う必要があります。
そろそろ最新OSへのアップデートが対象外になる
iPhone5sの登場は2013年。かれこれ4年前の機種です。
2017年秋にリリースが予定されている「iOS 11」の提供リストの中に、かろうじてiPhone5sの名前がありました。ですが、おそらくその次のOSでは提供されないことが、これまでの流れから予想できます。
登場時の搭載モデル | 提供された最も古いモデル | 提供された年 | |
iOS 5.0 | iPhone4s | iPhone3GS | 2011年10月12日 |
iOS 6.0 | iPhone5 | iPhone3GS | 2012年9月19日 |
iOS 7.0 | iPhone5s | iPhone4 | 2013年9月18日 |
iOS 8.0 | iPhone6 | iPhone4s | 2014年9月17日 |
iOS 9.0 | iPhone6s(SE) | iPhone4s | 2015年9月16日 |
iOS 10.0 | iPhone7 | iPhone5 | 2016年9月14日 |
iOS 11.0 | iPhone8[仮] | iPhone5s | 2017年秋 |
▽ 以下は予想▽ | |||
iOS 12.0 | iPhone9[仮] | iPhone6 | 2018年秋 |
iOS 13.0 | iPhone10[仮] | iPhone6s(SE) | 2019年秋 |
iOS 14.0 | iPhone11[仮] | iPhone7 | 2020年秋 |
初登場から最新OSの提供終了まで、長くて5年というのがこれまでの実績。今年で5年目となるiPhone5sは、来年は提供リストから外れることが濃厚です。ちなみにiPhoneSEは、2019年までになりそうです。
けれども新OSの提供が終了した後の数年間は、動作に不満を感じることなく使えるでしょうし、壊れるまで使い倒す覚悟でいくのもアリだとは思います。
SIMロックは解除できない
iPhone5sのSIMロックは解除できません。これは大きな問題だと思います。
格安SIM業界は短期間で状況が大きく変わる、というのが、今回改めて学んだことです。自分にとって最安だったプランが、たったの1年で、そうとも限らなくなってしまうのですから、フットワークの軽さは保持しておくべきです。
端末代が払い終わる2年後、業界には新しい風が吹いているかもしれません。そんな時、SIMロックが解除できないiPhone5sでは身動きがとれず、割高な条件で使い続けなければならない可能性があります。とは言っても、十分低価格ですけどね。
ちなみにiPhoneSEは、SIMロックの解除が可能です(購入日から181日経過後)。店頭なら3,240円の手数料がかかりますが、インターネットで申し込めば無料です。
iPhone5sとiPhoneSEの価格差は、約22,000円(割賦払時)。性能差を含めると、やはりiPhoneSEの方が良い、という当たり前の結論に、僕はなってしまいました。
あとがき
と、まぁ、キャリアからMVNO(僕の場合はフリーテル)に移行したときのようなコストダウンではありませんが、じわりとお得にはなっています。
実は、1年前もワイモバイルは候補でした。
あの時はまだiPhone5sでしたし、ソフトバンクからのMNPだったので、キャンペーン割引が適用されなかったのです。
現在は、auのスマホならそのまま使えるUQモバイルも同じようなサービス&品質を提供しているので、1年前とは業界の勢力図が変わっているようです。