格安SIMに移行するかどうか迷っていた頃、決定打となったサービスが『FREETELでんわ』でした。
月額840円を支払うことによって、5分間/回の通話が何度でも無料に。5分を超える分の通話は、通常の半額である10円/30秒になります。
これまで電話の使用は少ない方だと思っていたのですが、”チリも積もれば山となる”のごとし、短時間の通話を足し合わせると1〜2時間ぐらいは通話していたのです。標準プランのままだと、2,400〜4,800円の支払いが発生してしまう計算です。
どうするかなぁと悩んでいたときに、奇跡的にもこの『FREETELでんわ』が発表され、今回の移行プロジェクトがずずずっと進んでいったのでした。
『FREETELでんわ』導入までの流れと注意点
導入までの流れ
『FREETELでんわ』が使えるようになるまでの大まかな流れは、下記のとおりです。
- FREETEL SIMを契約
- 『FREETELでんわ』のパッケージを購入
- 『FREETELでんわ』アプリをインストール
- アプリを使って、登録作業
- 使用開始
詳しい手順は、公式サイトやパッケージに同梱されている「かんたん設定ガイド」を見れば、簡単に設定を済ませることができます。
注意点
その1:FREETEL SIMの契約が前提
注意点というか、僕が思い違いしていただけなので、ほとんどの方には関係ないとは思いますが、一応書かせていただきます。
それは、
FREETEL SIMを契約していないと使えない
ということです。
当たり前ですね。それでも僕は最後までこのことがわかっていませんでした。
なぜなら『FREETELでんわ』を始めるにはパッケージの購入が必要、と説明されていたので。てっきりあの箱に、電話代が安くなる魔法のSIMカードが入っていると思っていたのです。
まさかキャンペーンコードと説明書、紙2枚だけとは。980円もするのにね。
※2017年3月1日、『FREETELでんわ』は『FREETELでんわ だれでもカケホーダイ』にサービスがリニューアルされました。
これまではFREETEL SIMへの加入が必須でしたが、4大キャリアおよび各MVNOユーザーでも利用が可能になりました。
その2:1パッケージ、1電話番号
FREETELとSIM契約している電話番号を複数お持ちの方は、「4.登録作業」の時に、番号を1つ選んで登録することになります。1パッケージにつき1回線のみ使用可能という点は、やや注意。『FREETELでんわ』を使う電話番号(回線)を変更したいときは、一度解約して、改めて申し込む必要があります。
その3:
『FREETELでんわ』内で、プランの変更が可能です。
- 「1分間かけ放題」→「5分間かけ放題」
- 「5分間かけ放題」→「1分間かけ放題」
- 「1分間かけ放題」→「半額通話」
などなど。マイページから毎月25日までに申込みを行うと、翌月から適用されます。
月額料金無料の「半額通話」から始めて、様子をみながら「かけ放題」プランにシフトするのもいいかもしれません。その場合は、通話明細サービスを申し込んでおけば、細かな分析が行えるので役立ちます。
『FREETELでんわ』の使い勝手と通話品質
タイトルに書きましたが、”普通に使える電話”です。何の問題もありません。
インターネット回線を使ったIP電話とは違い、電話回線を使っているので、通話品質は標準の電話とほぼ同じ。たまに、んっ今乱れたかな?と思う場面もあるにはあるのですが、許容範囲です。
そもそもその乱れの原因が『FREETELでんわ』なのかどうかわかりません。たまたまその時に、大元の回線や通話環境に不具合があったのかもしれませんしね。
あえて欠点を書くのなら、画面デザインが好みではないこと。
アイコンやフォントから受ける印象が、のべっとしていて、ブサイクです。サイズやレイアウトも含め、全体的にもう少し「洗練」の方向へ振るほうが良いのになぁ。
使い勝手には関係ない部分なので、別にいいんですが、愛着を感じさせて欲しいなぁとは思います。
あとがき
メールを打つのが面倒くさいときや、すぐに伝えたい事や聞きたい事があるときは、やはり通話が便利です。使えば必ず料金が発生するのならば、どうしても尻込みする場面が増えてしまいます。結果、時間と労力の無駄につながる。
”5分まで”、という制限はあるものの、無料のセーフゾーンがあるのは、安心感が全く違います。
現時点では、10万人限定とアナウンスされているので、回線が混雑しないような方策なのかもしれません。その点でも安心して利用できます。
パッケージの購入は、
- FREETELの公式WEBサイト
- ヨドバシカメラなどのリアル店舗
- Amazonなどのネット通販
など、様々なチャンネルが用意されているので便利です。どこを選んでも、中身は一緒。箱の中には、説明書とキャンペーンコードのペラ紙が入っているだけなので。
契約から3ヶ月間にわたって、請求金額から最大合計1,200円が値引されるので、パッケージ代は実質ゼロという点もうれしいではありませんか。
iPhone用もあります。おそらく説明書の内容が違うだけかと思いますが、一応適したものを購入する方がいいのでしょうね。
なにはともあれ、これで格安SIMへの移行は完了しました。今後、使っていくなかで出てきた不具合や、得する情報なんかもお伝えしていきたいと考えています。
これから先、格安SIM業界はどんどん変化していくでしょうしね。『FREETELでんわ』のような、利用者に沿ったサービスが生まれてくることを期待しています。
※『FREETELでんわ だれでもカケホーダイ』にサービスがリニューアルされたことにより、
- 「1分かけ放題」プランの料金が、399円→299円に改定
- 「10分かけ放題」プラン(1,499円/月)が、新たに追加
- 海外への通話対象国が、5カ国→36カ国に増加
など、パワーアップしました。
すでに『FREETELでんわ』を利用されている方は、アプリのアップデートが必要になります。また「10分かけ放題」プランに変更される場合は、マイページのお問合せフォームからプラン変更すると、翌月から利用開始になります。
[追記]フリーテルは、2017年9月にMVNO事業を楽天モバイルへ売却しました。それにより上記サービスは提供されなくなってしまいました。残念。