食パン専門店の食パン食べ比べ。今回は大阪・福島の「明日の食パン」へ行ってきました。
ここの食パンの一番の推しポイントは「無添加」。保存料、着色料、安定剤、香料、乳化剤、イーストフードといった食品添加物に加え、卵も不使用という徹底ぶり。
これまでの経験上、無添加の食パンは好みの傾向にあるので楽しみ!
というわけで、早速レポートしたいと思います。
明日の食パン(福島店)
店舗外観とか
「明日の食パン(福島店)」があるのは、毎日放送前の交差点斜向い。遠くからでも目を引く巨大な看板は、さすがの大阪。公式サイトのほんわりした雰囲気とのギャップに少々面食らいました。
キャッチコピーは「無添加。ホンモノ。以上。」。強い!
爽やかなイエローが印象的な手提げのビニール袋。素敵。
食パンは封をした紙袋に包まれています。焼き立てではなく、どこか別の場所で作ったものを配送しているんですね。じゃなきゃ、今ごろ袋は水蒸気でベットベトになってます。
MU kodomo(ムー コドモ)
「明日の食パン」の食パンには名前があります。その名は「MU kodomo(ムー コドモ)」。
”MU”は、無添加の”む”由来だと容易に推測できますが、どうしても某オカルト情報誌を連想してしまうため、食べ物に付ける名前としてはいかがなものかと思ってしまいます。
そんな話題はさておき、食パン自体は奇をてらわぬ真面目なもの。焼き色は標準よりやや濃い目で、こんがりムラなく焼き上がっています。袋を開けた瞬間に漂う匂いは無し。
上部は、ぼっこり凹んでいます。耳を含めてやわらかい証拠。それでも両手で持たなければ形が崩れるほどではありません。
1本(2斤)分の重さは828g。標準サイズです。
ぬっとりと包丁に伝わる感覚。切りカスは多くなく、パサ感は少なめ。
まずは焼かずにそのまま食べてみます。
ふんわりしたやわらかい生地。キメが細かく、適度な水分量でしっとりした食感。
表面に近づくにつれ生地の密度が濃くなっているので、耳(茶色い部分)は薄いのですが、適度な厚みがあるように感じられます。これがもっちりしていて、噛みごたえがあって、めちゃくちゃ美味しい!
初見の味は、ほんのりした甘みで小麦の風味も控えめ、というものでした。けれども、この噛みごたえのある耳のおかげで、一口分を食べきるのに、より長い時間をかけるわけです。すると甘みや風味が一層感じられ、結果として満足感につながるからくりです。
お次はトーストしたものを。
ほんの1mmほどかな、表面がサクッとロックされ、中はそのままふんわり&もっちり。生のままだと噛みごたえがあった耳は、ほどよく水分が抜けて、サクッもちっに。甘みや風味が劇的にアップするわけではありませんが、食感の変化による違った美味しさを楽しめます。
あとがき
店舗の外観や食パンのネーミングからは、お世辞にもホンモノ感は伝わってきませんでしたが、食べてみると素性の良さには納得できました。きちんとした素材を使って、丁寧に作られています。
特に耳の美味しさは繰り返し言っておきたいところ。この耳のもっちり感を生み出しているのは「湯種製法」によるものかな。Bakery暦と方向性が似ています。好みの食パン。
ただし、1本1,000円(税込)はやりすぎに思いますが。
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