インドア派だった我が家に、アウトドア派の王道ともいえる”キャンプ”ライフが始まりました。
最初のキャンプが7月。雨にも関わらず、楽しかったこともあって、9月に別の友人と企画を立てました。するとアイテムを揃えなければなりません。
キャンプ初心者のためのテント選びの条件
ということで、まずはテント選びからのスタートです。
条件は、
- ファミリー向け(大人2人+子供2人)
- 初心者でも扱いやすい
- ある程度の耐久性がある
- 評判が良いもの
- 手の届く価格
ぐらいな感じで調査をしました。初めてテントを購入される方の多くが、似たような条件だと思います。
定番のエントリーモデル、アメニティドームとタフワイドドーム
絞られた商品は、この2つ。
スノーピークの入門用テント「アメニティドームM」と、
コールマンの「タフワイドドーム」です。
両方とも定番中の定番。アウトドア用品店に行けば、この2つのどちらかかが展示されているのを見かけるほどです。
アメニティドームとタフワイドドームの比較
購入するにあたって、カタログやネットの情報で検討した項目を表にしました(優れている方は強調表示)。
アメニティドーム | タフワイドドーム300 | |
居住性:室内面積 | 270cm×270cm | 300cm×300cm |
居住性:室内高さ | 150cm | 185cm |
見た目:デザイン | 好み:出入口が斜めな点 | 良くも悪くも普通 |
見た目:色 | 暖色:あたたかい印象 | 緑:THE アウトドアな印象 |
耐水圧 | 1800mm(ミニマム) | 2000mm(平均) |
重 量 | 8.9kg |
10.6kg |
価 格 | 32,184円 | 32,800円 |
[居住性]室内面積と高さ
面積
室内の面積を比較すると、幅・奥行共に30cmづつタフワイドドームの方が広く作られています。その差は1割程度。
アメニティドームも幅、奥行各270cmあるので、大人2人+子供2人で使用する分には決して狭くはありません。
270cm角とは、家具や荷物が何も置かれていない4畳半の部屋をイメージいただければ分かりやすいかと思います。
高さ
それよりも高さの差(35cm)の方が、体感的には大きそうです。
タフワイドドームは室内高さが185cmとかなり高い。子供はもちろん、お父さんでも立ったまま着替えることができます。
一方、アメニティドームは150cm。出入りするときにも、屈まないといけないので、体の固い方や腰痛持ちの方は少々苦労します。荷物の出し入れが頻繁に発生するときは大変です。
また構造的に中心が一番高く、周囲にいくほど低くなっているので、アメニティドームの有効空間はタフワイドドームに比べて、かなり小さくなります。
[見た目]デザインと色
ホームセンターなんかでも、コールマンの商品は扱われています。そのため見慣れているせいなのか、最初アメニティドームの暖色系の色にキャンプらしさを感じませんでした。
キャンプといえば、深緑の山と透明に輝く川のイメージが強く、アメニティドームのエンジ&ベージュ&グレーという配色に抵抗があったのです。
けれども実物を見てみると、そんな偏見は消えました。
とても落ち着いた色味で、いわゆるアースカラーというカテゴリーの配色。佇まいに品の良さを感じます。
それに比べると、タフワイドドームのような人工物の緑色は、本当の”自然”の中に身を置くと、その不自然さが露わになってしまいます。
さらにアメニティドームの前室は広く、サイドパネルが出入口になる設計。荷物置き場としての役割を持たせるためですが、今にもトランスフォームしそうでカッコ良い。
というわけで、見た目のカッコ良さは断然アメニティドームです。
[耐水圧]表記方法に注意!ミニマム値と平均値
アメニティドームの商品詳細ページにはこのように説明されています。
スノーピークのテント、タープの耐水圧表記には、“ミニマム”という単語がついています。
たとえば、アメニティドームの生地の耐水圧は「1,800mmミニマム」です。「平均値が1,800mm」なのではなく、「どこを計測しても最低1,800mmミニマム」なのがスノーピーク独自の表記です。
市販されている製品の耐水圧の表記方法は、ほとんどが生地上の計測の平均値なのです。当然表記の数値より低い値の箇所も存在します。
スノーピークのミニマムは、生地上のどこの1点を計測しても耐水圧の最低の数値が1,800mmを保証するスペックです。
つまりスノーピーク以外の製品は、耐水圧にムラがあり、値が低い部分から雨が染みこんでくる可能性がある、ということを示唆しています。
タフワイドドームの耐水圧2000mmという数値は、普通の雨(耐水圧1000mmで十分)ぐらいでは問題にならない数値。なので平均値とはいっても、不具合が起こることはないでしょう。けれども初心者には、アメニティドームの表記方法の方が安心に思えます。
これは表記方法に統一された基準がないことが悪いので、是非ともそろえて欲しいものです。カタログスペックだけで判断し購入してしまうと、残念な思いをする人が増えてしまうので。
[サイズ]重量および収納性
両者の重量差は1.7kg。
コールマンのテントを所有している友人たちが、開封前のアメニティドームを持った時、口々に「軽いっ!」と言っていました。内容物が違うので単純に比べることはできませんが、少なくとも重いものではないようです。
キャンプでは、持ち物が「軽い」や「小さい」ことには非常に価値があります。
暑い夏場、足元が不安定な山道など、ひたすら荷物を担いで運ぶのは苦行です。重さが半分になれば負担が半分になり、大きさが半分になれば持っていくアイテムを妥協しなくて済みます。
どうせ車で運ぶから、と安易に考えていると、後々ブローのように効いてきます。
あとがき
というわけで、我が家の初テントはアメニティドームに決定しました。
居住性で考えれば、間違いなくタフワイドドームを選ぶところです。けれども見た目に惚れてしまいました。所有欲がビンビンに刺激されます。
これまで4回ほど使ったので、次回はレビュー記事を書いてみようと思います。