食パン専門店じゃない街の普通のパン屋さんにも、美味しい食パンは存在します。今回は滋賀県の高島市にある「タキノベーカリー」にお邪魔しました。
ここの角食パンは、1本のサイズがめちゃくちゃ大きい!3斤分ぐらいあるんじゃないかな。それでいて他と値段は変わらない。常用したくなる美味しさも含めて、とにかく食べる人に幸せを与える食パンです。
それでは早速レポートしたいと思います。
滋賀・高島|タキノベーカリーの食パン
「タキノベーカリー」は、住宅が立ち並ぶ閑静な街の一角にあります。
プレハブ倉庫のような小さな建物は工房兼販売スペース。引き戸を開けたすぐの四畳半ほどが販売スペースで、右手側の棚には美味しそうなパンが並べられています。
スタンド看板にも描かれている食パンを模したキャラクターは、お店の色んな場所に登場します。
狙ったのか、そうではないのか、いずれにせよ親しみ感際立つキャラクターです。
広めの駐車場が道路を挟んで斜め向かいにあります。行けばすぐに分かります。
この日訪れたのは15時ぐらいでしたが、すでに2組、先客の姿がありました。小さなお店なので、入店は順番待ち。住宅街ということもあるので、路駐しないようにしましょう。
というわけで、買ってきました「角食パン」。1斤売りもありましたが、どーんと1本買い(税込750円)です。めちゃくちゃ重い。
当ブログでは多くの食パン記事を書いてきましたが、こんなに大きいのは初めてです。
思わず測ってしまいました。その長さは、およそ34cm。
ん?そういや今まで食パンの長さなんて測ったことなかったぞ。大きいことは確かなんですが、これじゃあ具体的に、どれだけ大きいかが分かりません。
そこでいつもの通り重さを測りました。すると1,372g!まさかの1kgオーバー。
1本(2斤サイズ)の相場はせいぜい約800gなんで、1.7倍以上ある計算になります。重さ的には、もう少しで4斤に届くサイズ。こりゃ重いわね。
焼き色は普通程度。トップは少し凹んでいます。
生地本体から浮いた薄いクラスト(皮)も含めると、やわらか食感を想像します。
切りカスはちょろっと出た程度。
パン切り包丁をあてると食パンはぐにゃりと曲がり、切りにくさを感じました。
断面は結構荒々しい表情をしています。カットしてできた生地の毛羽立ちや、すだち(気泡)が目立ちます。
1枚にカットした食パンを手に取ると、ぷるんぷるん揺れるぐらいやわらかい。食べるのが楽しみです!
それでは早速食べましょう。まずは焼かずにそのまま。
生地は予想通りふわふわ。ですが、意外にも生地の粘りは少なめ。糸を引くようなぬっちり感はありません。
耳は無いに等しいぐらいに薄くてやわらかいんですが、こちらも意外なことにしっかりしていて、弾力があります。裂いても裂ききることはできませんでした。
いざ口に含んでみると、最初の印象は普通の食パン。ですが噛むほどに、小麦の風味がむくむくと湧き上がってくるのを感じます。しかも上質の小麦。
で、香りとともに大人しめの甘さが味に奥行きを演出します。美味しい!
生食の余韻が残る中、トーストを実食。
表面がさっくり仕上がり、さくふわ食感にチェンジ!水分が程よく残っていて、絶妙の食べ心地。
この食パンは、焼くと風味が増すタイプのようで。甘みと香りが2割増し。小麦の旨味が3割増しぐらいにパワーアップします。生とトースト、甲乙つけがたい美味しさ。
サイズは別として、味については昨今の高級食パンのような派手さがありません。なので平凡な印象を持ってしまうかもしれません。
ですが味わうほどに気づきます。これはかなりクオリティが高い食パンだ、ということをね。
あとがき
先述の通り派手さの関係で、手土産よりかはデイリー食卓向け。手土産にするなら通好みかな。
4斤に迫るサイズで税込750円はバーゲンプライス。それに加えて、この質の高さ。噛むほどに幸せを感じます。毎日食べたい!
まさにキングオブスタンダードな食パンです。
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