予約困難!乗れる蒸気機関車|SL北びわこ号の切符を取るコツと楽しみ方を教えます。

SL北びわこ号|エンブレム
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全席指定で、ほぼ毎回、予約開始と同時に完売するという蒸気機関車SL北びわこ号

春、夏、秋と季節ごと、大型連休に合わせて運行される極めて本数の少ない蒸気機関車なので、運行当日は、見学や撮影だけを目的とする方も多く、大変なにぎわいをみせます。

そんな”レア感”のあるSL北びわこ号に、幸運にも乗ることができたので、切符予約のコツから楽しみ方まで、反省を交えてレポートしたいと思います。

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切符を取る

運行日・時間を調べる

その年の運行日および時間を調べるには、滋賀県の公式WEBサイトが分かりやすい。中段ぐらいにある「公共交通でのお出かけ情報」をご覧ください。

「SL北びわこ号運行計画」と題して、おおよそ2ヶ月前に運行スケジュールが掲載されるようです。運行月と合わせてまとめると、下表になります。

運行月 WEB掲載月
「春のSL北びわこ号運行計画」 3月と5月 1月
「夏のSL北びわこ号運行計画」 7月と8月 5月
「秋のSL北びわこ号運行計画」 10月と11月 8月

切符を予約・購入する

切符の予約・購入は、運行日の1ヶ月前から行えます。

例えば、5月8日運行分の切符を取る場合、4月8日に販売が開始されます。”1ヶ月前”と聞くと、4月7日や9日と勘違いしてしまいそうになりそうな方(←僕です)、ご注意を。

電話予約は、基本ムリ

電話で予約(JR西日本5489サービス)もできますが、

  • 電話番号:0088−24−5489(通話料無料)、078-341-7903(有料)
  • 受付時間:8時~22時
  • 年中無休

間違いなく繋がらない、と考えておいた方がいいでしょう。

僕の場合、今回、8時ジャストに電話をしましたが繋がらず。その後、10分おきにトライしましたが、全く繋がる気配はありませんでした。

[追記]現在は、電話での予約サービスが終了したようです。あれだけ繋がらなければ当然か!

窓口販売一点張りで勝負しましょう!

断言します。窓口に並ぶ方が、切符を取れる確率は高い

窓口での購入は、

  • 販売場所:JRみどりの窓口(設置駅は、JRおでかけネットから検索できます)
  • 販売時間:AM10時から

で行えます。ここからがコツです。

【1】駅員さんに発券手続きをしてもらえる窓口で。

「みどりの券売機」だけ、つまり駅員さんに発券手続きをしてもらえない駅は避けた方が無難です。切符の予約・購入は時間との闘い。慣れない作業で時間をロスするよりも、餅は餅屋に任せましょう。

【2】客数が少ない、小さな駅で。

客数が多ければ、それだけ障壁が多くなります。切符購入が目的の客はもちろん、それ以外の用事で駅員さんをロックする客もいるかもしれません。

大きな駅は窓口も多く、信頼できるような錯覚を覚えますが、切符購入に関しては小さな駅、つまり”暇”な駅の方が絶対に有利です。

【3】販売開始15分前に、駅員さんに説明と確認。

遅くとも販売開始15分前には、一度駅員さんに、SL北びわこ号の切符を取りに来た旨を、説明しておきましょう。慣れた駅員さんなら、このタイミングで、より詳細な条件を確認してくれ、前もって準備を進めておいてくれます。詳細な条件とは、

  • 乗車する日時(10時台発or13時台発)
  • 乗車する人数
  • 大人と子供の構成(未就学児は無料)
  • 支払い方法(現金orクレジット)

これらのことは、こちらもサラッと答えられるようにしておきましょう。

【4】未就学児の分も、切符は確保しよう。

通常の電車と同じく、未就学児は無料で乗ることができるのですが、SL北びわこ号は全席指定なので、料金を払わなければ座席の確保はできません。

運行時間は小一時間ほどあり、その間ずっと、お父さん・お母さんの膝の上というのは、なかなか辛い。せっかくの蒸気機関車、ラクして楽しみましょう。

ちなみに座席はボックス席です。1つのボックス席には、A〜D4つの座席があります。小さな子ども連れのご家族4人なら、ボックス席は丸々購入することをおすすめします。

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SL北びわこ号を楽しむ

米原駅を出発するまで

SL北びわこ号|停車駅とダイヤ

JR西日本発行パンフレット「観光列車の旅時間」より

お弁当や飲み物の準備

飲み物はもちろん、食事に関しても、あらかじめ済ませておくか、お弁当などを用意しておくことをおすすめします。理由は、

  • 乗車時間が40分と、思ったよりも長時間
  • 終着の木之本駅周辺には、ほとんどお店がない
  • 帰りの電車が、1時間に1本しかなく、直後の電車を乗り過ごすと待ち時間が途方も無い

です。

出発駅の米原駅は、新幹線が停車することもあって、比較的大きな駅です。周辺には色々とお店があるので、食事や買物をするには、まず困ることはないでしょう。

駅構内には”駅弁”も売られており、ホームには”立ち食いそば”だってあります。

早めにホームに降りて、鶏天そばを食べながらSL北びわこ号を待つ、なんてのもいいですね。

駐車場について

車で米原駅まで来られる方は、平和堂(スーパーマーケット)の駐車場を利用するのがいいでしょう。

スーパーマーケットの駐車場といっても、運営は別の民間会社(日本パーキング株式会社)が行っており、料金は発生します。ただし、

  • (買い物をしなくても)2時間まで無料。
  • 以降60分ごとに100円。
  • 特別招待会のときは、3時間無料。

となっており、最短で帰ってくるならば、駐車場代はかからない。

第1駐車場から第3駐車場まであるが、24時間営業は第3駐車場のみ。あとの2つはAM9:30からの開場なので、10時台発のSL北びわこ号に乗車される方は、注意されたし。

発車10分前にお目見え

発車時刻の10分ほど前に、木之本駅方面から登場します。

停車することなく通過してしまうのですが、蒸気機関車単体というレアな姿でもあり、最初の撮影タイミングです。

その後、客車を引っさげ、力強い音とともに再登場します。いざ出発!

乗車中

車窓から見える景色は、大半がのどかな田園風景。5月初旬で天候にも恵まれ、実にさわやかな旅でした。

レトロな内装

SL北びわこ号|座席はシックなブルー

ブルーのベロアが貼られた座席は、落ち着いた風合いで、とても居心地が良い。豪華ではありませんが、”蒸気機関車=レトロな乗り物”に乗っている感は高まります。

車窓から見える景色

SL北びわこ号|撮影する人々

様々な場所で、撮影をされているのを目撃しました。有名な撮影ポイントでは警備員も配備されているのですね。次は、あちら側でもいいなぁ。

SL北びわこ号|手を振る人々

印象的だったのは、SL北びわこ号に向けて、”手を振る人”が多かったことです。

撮影や見学の方はもちろん、農作業をしているおじいちゃんやおばあちゃん、公園で遊んでいる子供、そのお父さんやお母さんなど、地元住民の方が手を振る姿に、あたたかいものを感じました。SL北びわこ号は愛されているなぁって。

木之本駅に到着してから

吹き上げる蒸気や汽笛の音、点検作業を楽しもう

SL北びわこ号|勇敢な姿

木ノ本駅到着後、SL北びわこ号は、小一時間ほどホームに留まっています

その間、汽笛を鳴らしたり、水蒸気を上げたり、蒸気機関車ならではの力強い、勇敢な姿を観察することができます。

SL北びわこ号|点検作業

駅員さんが点検する姿も見ることもできます。帽子の感じからして、制服もSL北びわこ号専用なのかな?

SL北びわこ号|車輪

ヌメッとした鉄の質感に魅了されます。

SL北びわこ号|牽引用電車

回送列車として米原駅に向かうのですが、牽引用の電車に引っ張られて後ろ向きに帰っていく姿は、惜別の涙が出そうになります

到着直後の新快速で帰らない、のがポイント

木之本駅に到着してから約15分(もしくは25分)後に、帰りの新快速(米原方面)がやって来ます。それをやり過ごすと、次の電車まで1時間ほど待つことになりますが、SL北びわこ号を楽しむためにも、この便で帰路につくのはやめましょう。

半分ぐらいの方は、1時間待ちぼうけをくらうのが嫌なのか、足早にSL北びわこ号との撮影を済ませて帰ろうとします。なので到着後のホーム先頭は大変混雑していて、SL北びわこ号に近づくのも一苦労です。

逆に、この新快速が過ぎ去った後は、ゆったりとSL北びわこ号を堪能できます

SL北びわこ号

撮影も、どのポジションからでも余裕で行えますよ。

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あとがき

今回まとめたポイントは、我が家の反省をもとにしています。

特に、木ノ本駅到着後の流れをよく分かっていなかったのは、大きなマイナスでした。わざわざ混雑の中で撮影を行い、満足な写真を撮れなかったことは悔やまれます。上記のことを知っていれば、もっと心に余裕を持って挑めたのになぁ。

今年度は、まだまだ夏にも秋にも運行が予定されているので、ぜひとも旅行プランに検討してください。

もっと本格的なSLに乗りたくなったら、静岡県の大井川鉄道がオススメです。車両がレトロで、車窓から見える風景も風情があります。トーマス関係の車両以外なら、予約も必要ありませんしね。

[静岡]大井川鉄道のトーマスフェア。SLに乗れるスケジュールを紹介。