Nexus5xを使い出してから1ヶ月。とても気に入って使っています。
記事には書いていないことで、実は、”非常に良かった”とつくづく実感していることがあります。それは「目が疲れにくくなった」こと。
4インチのiPhone5sを使っていたころは、常に疲れ目
僕は、ドがつくほどの”近眼&乱視”の持ち主です。小学1年のときに視力が0.4(裸眼)だったので、生まれつき弱視だったのでしょう。
この十数年、仕事のほとんどをコンピューターで行うようになってから、メキメキと視力が低下。今では軽く0.1を切っています。
それでも、”見えにくい”ことには慣れているので、疲れを感じることはありませんでした。こういうものだと、脳や体が順応し(あきらめ)ていたのだと思います。
けれどもスマホを使い始めてからは、そうもいかなくなりました。
ちょっと調べるときにはデスクトップPCよりもスマホを使うようになり、そのうちニュースやブログなど、長い文章を読むときにもスマホを使うようになっていきました。
とりわけ寝る前、照明を消してから、布団の中で読むのが習慣になってしまい、長い時では2時間ぐらい読み漁るように。
おかげで慢性的な”眼精疲労”と”肩こり”に悩まされるようになってしまいました。
目の奥はゴリゴリするし、鼻のとおりも鈍い。普段は一重のまぶたも、疲れが原因で二重になることもしばしば。最もひどいときには、頭痛が発生し、なんとか薬で誤魔化しながらの生活に陥っていました。
Nexus5x、5.2インチ画面に変えてから症状が改善
それがNexus5xに変えてから、明らかに状況が改善されました。考えられる原因が2つあります。
理由1:画面サイズが5.2インチにサイズアップ
以前使っていたスマホはiPhone5s。画面サイズは4インチです。
Nexus5x | iPhone5s | |
画面サイズ | 5.2インチ | 4インチ |
幅 | 65mm | 51mm |
高さ | 115mm | 90mm |
面積 | 74.75 | 45.90 |
面積比 | 1.63 | 1 |
おおよそ1.6倍、Nexus5xの画面の方が大きい。
つい1ヶ月ほど前の話ですが、Nexus5xの画面に慣れた今では、よくもまぁと思うぐらいiPhone5sの画面は小さく感じます。
iPhone5sの画面を見ていると、自然と目のまわりの筋肉が固くこわばっていくのを感じます。
画面サイズが小さいと、目が動く範囲が狭くなるため、”凝視”に近い状態になってしまうのでしょう。動かさない筋肉が固くなってしまうのは、目も他の部分も同じ。やがて”コリ”になり、血行不良へとつながります。
文字サイズとの関係
画面が大きくなったのなら、文字サイズも大きくなり、それが目の負担を軽減しているのではないか、とも考えました。
けれども、どうやらそうではないようです。
なぜなら、両機種とも文字サイズの設定は標準のままで使っているから。
写真のとおり、文字サイズに違いはありません。iPhone5sの方が文字が小さいから疲れる、ということではないようです。
理由2:画面の色が黄色寄り
こちらも、まずは写真を見てください。
”明るさ”で差が出ないよう、目視ではありますが、同じぐらいになるよう調整しています。
比べてみると、Nexus5xの画面の色は、落ち着きのある色合いに見えます。黄色寄りというか、暖かみのある色というか。
一方、iPhone5sの画面の色は、青みがかったスッキリとした色合いです。
例えるなら、和紙(Nexus5x)とコピー用紙(iPhone5s)ぐらいの差があります。
画面の発色具合で、目の疲れに差が出る
どうやらこの発色の傾向が、目の疲労度合いに差を生んでいるように思います。
iPhone5sの画面を眺めていると、目に光が突き刺してくるような感じがしてきます。特に白色が眩しく感じる。写真など、初めて見たときは感動するほど綺麗な画面でしたが、”眼精疲労”という点では、マイナスです。
Nexus5xの画面について、ネットを見ていると、低評価のレビューが多いようです。
”黄み”がかっているということで、「尿液晶」なんて呼ばれ、低品質のように言われていますが(実際はキャリブレーションの問題で、品質とは無関係のことがほとんど)、”眼精疲労”という点では、これぐらいの色合いの方が疲れにくくて良いと、僕は思います。
青白っぽい画面は、ブルーライトが多め
ブルーライトが、目に悪影響を及ぼしているということは、よく知られるようになりました。
青白っぽい画面とは、いわばこのブルーライトが多めに構成されている画面ということ。iPhone5sのの方が疲れ目になりやすい、というのは科学的に立証できることなのかもしれません。
iOS9.3新搭載|Night Shiftモードは眼精疲労に効果アリだと思う
このブルーライトについては、Appleも問題だと考えていたようで、iOS9.3には「Night Shift」モードが新しく搭載されました。
Night ShiftモードをONにしたiPhone5sとNexus5xの比較画像がこちら。
若干、これまでの撮影と比べてホワイトバランスがずれてしまいましたが、iPhone5sの画面がずいぶんと黄色っぽくなったことが確認できます。
青空から夕焼けに変わったぐらい、はっきりと暖色になりました。
確かにこの色合いなら、目に光が突き刺さるような感覚はおぼえません。とても優しい色です。
まとめ
iPhone SEの登場からもわかるように、まだまだ4インチスマホには根強い人気があります。僕自身、つい1ヶ月前までは「4インチ最高!5インチ大きすぎ!」なんて考えていました。携帯性や操作性という点では、いまでも4インチスマホの方が優れていると思っています。
けれども、それらは”慣れ”と”工夫”次第でどうにでもなること。実際1ヶ月ほどで、「もう小さいスマホには戻れないなぁ」と考えるようになっています。
なによりも眼精疲労に悩まされないようになったことが、最も大きな理由のように、今は思います。
目の疲れや痛み、はたまた体調の悪さを感じておられる方は、ひょっとするとスマホが原因かもしれません。特に、
- 5インチ未満の小さな画面
- 青白い光(ブルーライト)を放つ液晶画面
とにらめっこしている方は要注意です。眼精疲労の対策として、買い替えを検討した方が良いかもしれません。
あと血行を良くするには「ホットアイマスク」もおすすめです。