2019年の夏キャンプは、前・後半の2本立て。前半は、1泊2日で島根県に行ってきました。
短期滞在なのは、主な目的がキャンプではなく、LIVEコンサートだったため。当然、雨天でも開催されるので、何かと手間のかかるテント泊は止めて、お手軽な小屋(ケビン)を借りることにしました。
場所は、松江市の西端にある「松江市宍道ふるさと森林公園」。WEBサイトの様子通り、整備が行き届いた、とっても綺麗なキャンプ場です。
というわけで、以下レポートしたいと思います。
松江市宍道ふるさと森林公園
超快適なクラブハウス
「松江市宍道ふるさと森林公園」(以下、ふるさと森林公園)は、松江市の一番西側、もう少しで出雲市という場所にあります。
山陰自動車道の宍道ICからは約10分弱で到着。国道9号線からも同じような感じ。いずれにしても、ちょっとした山道を走ります。街灯は少なく、道幅が狭い箇所もあるため、夜間の走行は注意が必要です。
案内看板を過ぎれば、すぐに駐車場があります。50台ぐらい停められる広さ。アスファルトで舗装された綺麗な駐車場です。
まずはここに車を停め、少し下った先にある「クラブハウス」で受付を済ませます。
クラブハウスは、めちゃくちゃ綺麗な建物。
山小屋っぽい雰囲気で、いい感じにごちゃついてます。
レンタル用のキャンプ道具や、
販売用の薪や木炭も積まれていたり。
大きなトランポリン(15分300円)なんかもあったりします。
ハウス内に「カフェ」も併設。
カレーやパスタ、ビザといった軽食や、ドリンクやアイス、かき氷など、子供たちの目がキラキラしそうなものまでオーダーできます。
営業時間が朝8時から夜8時(OS夜7時半)なので、遊び疲れた果てに、がっつりキャンプ飯が用意できなくても、健康で文化的な食事を摂ることが可能です。
カフェ部分は、大きなガラス窓に加え、キャンプサイトを見下ろすようにせり出しているため、眺めが抜群に素晴らしい!
宍道湖まで見渡せるこの眺望にはやられました。
景色を見ながらモーニング。素敵過ぎます。
おまけに無料Wi-Fiがあって、クーラーも効いてて超快適です。
場内の様子
避暑地感漂う「ログハウス・コテージ」エリア
園内は一方通行。車両通行可。
クラブハウスを出て、すぐ近くにはログハウス・コテージが並ぶエリアがあります。避暑地のようなセレブな佇まいに、暗黙の境界線を感じます。
さらに下って行くと「テニスコート」が見えてきます。
朝とはいえ、この日はうだるような暑さ。そんな中でも、ボールを弾く音や笑い声には爽やかか成分が満載でした。やはりバンガローの利用者でしょうか。
「ケビン」は癖強め
とはいえ、こちらも少しのお金を上乗せして「ケビン」を借りたのです。一方通行のルートに、金銭的な序列が存在するのかどうかは不明ですが、テニスコートの次に位置しているのは、順当と言えば順当です。
が、ん?なんでしょうか。
お花はともかく、この覆面レスラーは何者なのか。「フォレフォレー」と叫んでいる、これまたショッカー的な者たちに向かって、ニヤけた顔でグッジョブ!のサインを送っています。
名前は「グリーンマン」というようです。室内に描かれた姿から想像すると、おそらく正義の味方っぽいですが、外観のそれは悪党にしか見えません。
癖が強すぎて、スタッフの方に確認するのが怖くてできませんでした。
話をケビンに戻します。
ケビンはロフト込みの2階建て。1階は約3m×3mの広さで、家族4人並んで寝ることができます。3方に窓はあるけれど、網戸は付いていません。なので開けっ放しは厳禁。虫が侵入してきます。
春や秋ならともかく、夏に窓を閉め切って寝るのは苦行です。うちの子はまず耐えられません。
幸いにも電気は敷かれているので、扇風機の類は絶対に持って行くようにしましょう。我が家はサーキュレーターを持って行きました。
一方、ロフトにはコンセントがありません。子供たちはロフトで寝たがっていましたが、扇風機が使えないため、しぶしぶ1階で寝ることになりました。
どうしてもロフトで過ごしたいのなら、延長コードなどを用意した方がいいかもしれません。
あと敷きマットは必携です。床は全て板張りのため。そのままでは背中が痛くて、これまた苦行モードに突入してしまいます。
ちなみに我が家は、普段テント泊で使っているインナーマットを持って行きました。サイズが約2.7m×2.7mなので、はしごとの取り合い部分が少し窮屈でしたが、ばっちり収まりました。
もしも1階とロフトで分かれて寝るのなら、個別のマットが欲しいところです。
その他サイトの様子
綺麗な「共同炊事棟」、至れり尽くせりな「バーべキューテント」
ケビンのすぐ横には「共同炊事棟(炊事場&かまど)」があり、その横にはバーベキューができるテントスペースがあります。
炊事場は清掃が行き届いていて、めちゃくちゃ綺麗。
「バーベキューテント」には、ベンチや照明、風除けカーテンまで設置されています。コンロはレンタル可。至れり尽くせり。利用には別途料金が必要です。
バラエティ豊かなテントサイト
共同炊事棟を中心に、ぐるりテントサイトが並びます。
電源・野外炉・水道が備わっているか否かで分かれているようです。Fサイトは「なし」。
AとBは「あり」のサイトです。
備品完備の「プレミアムテントサイト」なるサイトもあります。
外から見ている分には竪穴式住居の展示のようで、プレミアム感が乏しく思えました。公式サイトにも”グランピング風”と記されていますね。住めば都なのかもしれません。
※2021年4月の大規模リニューアルによって廃止になったみたいです。
「がんばれゴンベ」のモニュメント
松江市は「はじめ人間ギャートルズ」の作者・園山俊二先生の故郷だそうで、キャンプ場のいたるところに「がんばれゴンベ」のモニュメントが置かれています。朝の散歩の時に、子供と一緒に読み回りました。ほのぼのして心に染みます。こういう漫画が今は少ないですね。
ふるさと森林公園の手ぶらバーベキューのオプションに、ぜひともギャートルズの肉をラインナップして欲しいものです。
あとがき
普段のキャンプが野営寄りなもので、ふるさと森林公園のハイスペックぶりには驚きました。持ち込みテント泊なら、シーズン関係なく2,000円そこそこで利用できるのですから、コスパはめちゃくちゃ高いです。
スタッフの方も親切丁寧。クレジットでの支払いも可能でTポイントも貯められる。キャンプ初心者にもファミリーにも、バイカーにだってオススメ。グリーンマンさえ受け入れられるのならばね。
松江市宍道ふるさと森林公園
住所 | 〒699-0406 島根県松江市宍道町佐々布3353-2 |
連絡先 | 0852-66-2500 |