前々から興味はありながら、なかなか実行に移せなかった車中泊。時間や場所に囚われない、自由な旅を満喫する夢の手段です。
けれども色々な意味でデンジャラスな匂いがつきまといます。
- 車中泊が許されているかどうか、といった場所の問題
- 地元のヤンキー達にオヤジ狩りをされないか、といった治安の問題
- 夜間に用を足す、といった設備の問題
- 実は有名な心霊スポットだった、といったオカルト的な問題
などなど。小心者の僕にとっては、多大な勇気を必要とします。
こういう場合は、何か別の用事をくっつけると後押しになります。
今回、各所で出張が重なるプロジェクトに参加することになりまして、チャンス到来とばかりに車中泊でプランを組んでみました。
道の駅「津かわげ」で車中泊。初心者にも難易度低い。
こじんまりとした駐車場、綺麗な施設、設備は十分
出張先は三重県北部。
最初の一歩としては、すでに述べた懸念事項が、できるだけ払拭されるような場所に陣を張りたいところ。なので道の駅を利用させてもらうことにしました。選んだのは、道の駅「津かわげ」。
どちらかといえば、こじんまりとした規模の道の駅。駐車場は、大型車を含む合計80台のキャパを持ちます。
写真は翌朝5時に撮影したものですが、かなりの台数の車が停まっています。
キャンピングカーはもとより、道の駅自体の営業開始時間が朝7時であることを踏まえると、大半が車中泊利用者だろうと推測できます。
2016年オープンということで、まだまだ施設は新しくて綺麗。トイレは広くて、明るくて、清潔。屋外なら夜間も使用可能。ありがたい!
自販機も設置されているので、夜間や早朝にコーヒーが飲みたくなった、なんて時にも対応可能です。
とは言っても、交差点の辻向かい、徒歩3分のところにファミリーマートがあるので、必要なものは大抵揃いますけどね。
んでもって、夜間はこんな感じ。
常夜灯あり、トイレの照明も夜通し付いたまま。若干、眩しいとは思ったものの、安心感は抜群です。何より、これだけの同士が居ることが心強い。
恐れていた霊的現象も発生せず、怪しげな雰囲気は微塵もありません。
また市街地から適度に離れた立地のため、ヤンキー達の集合場所にはなり得ない様子。ここに来るなら、手前のファミマでたむろするよね。
初めての車中泊。多少の緊張感はありながら、なんとか朝まで過ごすことができました。
極楽湯(津店)
お風呂は、車で約10分のところにある「極楽湯(津店)」が便利です。
道の駅からのアクセスが良いだけでなく、スーパー(マックスバリュ)やホームセンター(ビバホーム)、書店(三洋堂書店)が併設されているので、何かと助かります。
お風呂自体、意外にもレベルが高くてびっくりしました。少しヌル系の泉質で、湯上り後の肌がしっとりするのが分かります。なかでも高濃度炭酸泉の効果が抜群。血行が著しく良くなり、体の芯から温まります。
これだけのスペックなので、平日であっても利用客は多いようです。施設が広いので、のんびりすることはできますが。
名物「津ぎょうざドッグ」が絶品!
道の駅店内の様子
道の駅「津かわげ」の営業時間は朝7時から。スタッフさんや搬入の車は、1時間前ぐらいから動き出しています。
朝ごはんを買いに店内へ。平日の早朝なのでお客さんこそまばらですが、地元で取れた野菜など、商品は豊富に並んでいます。
地方へ行くと必ずチェックするのが醤油と味噌。その土地の食文化が反映されていて、おもしろいからです。
三重県は南北に長く、味の傾向がはっきりと分かれるそうです。
津市を含む伊勢平野は、中京地区に接しているので、味の濃い「たまり」醤油が主流。山を挟んで西側、伊賀市は関西文化が反映された「淡口」醤油。尾鷲市や熊野市など、和歌山寄りの地域は、甘味のある「こいくち」醤油が作られています。
名物「津ぎょうざドッグ」
楽しみにしていたのが、名物「津ぎょうざドッグ」。見ての通り、特大の揚げ餃子がサンドされています。
大きくてボリューム満点。餃子の餡も、みっちり詰まっています。
見てくれだけのキワモノと思うなかれ。お味の方も絶品!
ふわふわもっちり系のバターロールに塗られたマーガリンと、しゃっきりレタス&キャベツとの相性抜群。パリパリの皮、ジューシーな肉餡が食欲をそそります。また食べたい!
四日市酪農の「鈴鹿山麓低温殺菌牛乳」ともに頂きました。可愛いパッケージもさることながら、すっきり爽やか系の美味しい牛乳です。
屋外のテラス席で食事を済ませ、健やかに仕事へ向かうことができました。
あとがき
実は、開店直後で津ぎょうざドッグは、まだ店頭に並んでいませんでした。焼き上がりの時間をスタッフさんに尋ねると、親切にも必要な分だけ先行して焼いてくれるとのこと。しかも、どうぞどうぞの雰囲気で。お仕事の邪魔してごめんなさい。本当に感謝しています。
おかげさまで、初めての車中泊でしたが、かなり快適に過ごすことができました。車中泊じゃなくても、また利用したいと思う道の駅です。
道の駅「津かわげ」
住所 | 〒510-0311 三重県津市河芸町三行255番地4 |
営業時間 | 7:00〜19:00 |
トイレ | 24時間使用可 |