40歳を過ぎると基礎代謝量が落ちたせいなのか、寒さが身にこたえるようになりました。
冬の防御力をアップさせるべくモンベルの「ZEO-LINE(ジオライン)」を導入したところ、これまで装備してきた各種あったかインナーとは段違いの性能にびっくり!
動きやすいし、すぐ乾くし、肌荒れもしない。真冬でも薄着でいられるから肩凝らない。
というわけで、早速レビューしたいと思います。
モンベルの「ZEO-LINE(ジオライン)」
モンベルの高機能あったかインナー「ZEO-LINE(ジオライン)」。
値段はメンズの中厚手、長袖ラウンドネックで4,730円(税込)と、下着にしてはかなり高め。けれども下記の通り、値段以上の価値があります。
寒くない、暑くない
ジオラインを着た直後の暖かさは、一般的なあったかインナーと同程度。およそヒートテックの極暖ぐらい。着てすぐに「うわぁ、あったかーい!」とはなりません。
ですが、その優位性は徐々に現れます。
例えば寒い屋外に居る時、ヒートテックでは多少なりとも体のどこかに冷えを感じますが、ジオラインではそれがありません。体の芯が守られている感じ。キープ体温!
たくさんの空気を溜め込めるよう、繊維の編み方や構造に工夫がなされているおかげ。空気は一番の断熱材なんですね。ダウンなんかと同じ発想。
ヒートテックや他のあったかインナーにも、こうした空気の層を作り出す機能はありますが、ジオラインは別格です。
またジオラインが持つもう一つのあったか機能「遠赤効果」もじんわり効き目あり。
セラミックが練り込まれた繊維が、体から出る熱を再利用して遠赤外線を放出。保温効果を高めているそうな。
で、着続けていると暑くなるかと言えばそうではなく、丁度良い温度に保たれます。
そんなところから、ジオラインは「体を温めるインナー」というよりも、「寒くならないインナー」という表現がしっくりきます。
肌荒れしない
僕は若干の乾燥肌。肘や太ももの内側など、体の数カ所に弱い部分があります。
そのため化繊の肌着、特にタイツなんかを一日通して着用すると、必ずと言っていいほど肌荒れに見舞われます。
昔のヒートテックは肌荒れが顕著で、それが嫌でコットン系のインナーに移行した経緯があります。
化繊が肌荒れを引き起こす主な原因は”汗”。速乾性が低いインナーだと蒸れるんですね。
逆に汗を吸い過ぎるのも乾燥を助長してしまい、それも良くない。
ジオラインはその塩梅がちょうど良いみたいで、全く肌荒れが起きません。
肩が凝りにくい
ジオラインの高い保温力のおかげで、重ね着の枚数を抑えることができます。
気温一桁台の冬場、通常ならフリースやセーターなどミドルレイヤーを挟むところですが、ジオラインを装備しているとカットソー1枚とアウター程度で過ごせます。
薄着なので非常に軽快!ストレッチも効いてるので、窮屈さがありません。肩もブンブン回せます。
先述の通り、体の芯が冷えないので常に血行は良好。総じて肩凝りしにくくなったのは嬉しい誤算。
スーパーメリノウールとの違い
余談ですが、モンベルには他に「スーパーメリノウール」というあったかインナーがあります。
こちらは汗などの水蒸気を繊維が吸収して熱を生み出す仕組み。簡単に言ってしまえば、インナー自体が”発熱”するわけです。
一方、ジオラインは”保温”。暖かさの点で比べると、スーパーメリノウールの方に軍配が上がります。寒がりの人はスーパーメリノウールを選ぶべきです。
ちなみにジオラインのサブタイトルには、”Excellent wicking and quick drying”とあります。ジオラインは、どちらかと言えば”速乾性”を一番の特長としています。
汗かきだけど寒いのはイヤ、という方はジオラインを選択すべきです。
あとがき
これまでユニクロのヒートテックやベルメゾンのホットコット、無印良品のオーガニックコットンなど、あったかインナーの類は色々と試してきたのですが、いずれも満足せず。
冷えの問題もあるけど、”乾きにくい”とか”重い(特にヒートテックの極暖や超極暖)”とか、別の不満点もあったりで。
もれなく2シーズンでヨレてしまう耐久性の無さが一番ダメージ大きいかな。3年目を迎えたジオラインは一切ヘタっていません。結果、お財布にも優しい。
ノーマルのヒートテックで物足りない方は、極暖や超極暖に走らず、素直にジオラインを購入することをおすすめします。